母と娘の帝国ホテルスイートステイ、一泊54万円の部屋で過ごす夢の2日間

1890(明治23)年11月3日、海外からの賓客を迎える「日本の迎賓館」として開業された帝国ホテル。日本の文明開花を支え、西洋文化の礎を築いた、ひと言では語り尽くせない存在は、明治・大正・昭和・平成と時代を超えておもてなしの心を継承し、日本にある数多のホテルの中でも「別格」として、今もなお燦然と風格ある輝きを放ち続けています。

その開業130周年を記念する、専属チームがスイートでの滞在と食事を特別なものに演出する宿泊プラン「インルームダイニングで楽しむスイートステイ」をPrecious.jpライターの娘(私)と母が体験取材。帝国ホテルだからこそ実現する、スペシャルな2日間のディテールを、動画を含む4回のシリーズで余すことなくお届けします。

本プランは、東京のパワースポット、日比谷公園の眺望を望むプライベートダイニング付きのスイート(115㎡)にて、第14代東京料理長である杉本雄(すぎもと ゆう)さんが書き上げる特別ディナーおよび朝食を楽しむというもの。料理長自ら、部屋での食事を演出し、まるで「プライベートシェフ」を持つセレブになったような、VIP体験が味わるプランと、ふたりだけでゆっくり過ごすプランの2種類が用意されています。

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杉本 雄さん
帝国ホテル第14代東京料理長
(すぎもと ゆう)1980年生まれ。1999年に帝国ホテル入社後、渡仏。2006年パリへ。ホテル「ル・ムーリス」にてヤニック・アレノ、アラン・デュカスといった名料理人の元でシェフを務めた後、2017年に帰国し、帝国ホテルへ。2019年東京料理長に就任。

第3回は、優雅な2日間の滞在の様子を、ハイヤーで自宅を出発するところから、日比谷公園に面したスイートの詳細を交えてご紹介します。2019年3月にリニューアルされた本館 パークビューコーナースイートで過ごす、夢のような高揚感に包まれた滞在の全貌を、至高の擬似体験としてぜひお楽しみください。

ハイヤーの出迎えでスタート!至上の一泊2日、その全貌とは?

滞在の1週間ほど前、帝国ホテルから、宿泊、好み、食事に関する事前アンケートが届きました。細部にわたる内容に、期待が高まります!

憧れの超高額スイート体験、一日目

いよいよ迎えた当日、ホテルハイヤーが自宅に到着しました。

■14:30|ホテルハイヤーによる出迎えで夢の2日間がスタート!

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自宅エントランスにレクサスのホテルハイヤーが到着
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ラゲージのお手伝いをしてくれました。
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帝国ホテルのミネラルウォーターとおしぼりがセットされた車内

ドライバーさんから携帯へ到着の連絡が入り、時間通りに表れたホテルハイヤー。またとない経験に母娘共に期待で胸が高鳴ります!

■15:00|待ち時間、煩わしさゼロ!なインルームチェックイン

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70代の母にとって、到着した瞬間からラゲージをお任せできるのはかなり嬉しい!

ホテル正面玄関に到着すると、今回のステイでお世話になるチームのスタッフによる出迎えが。そのままスムーズなアテンドにより早速、宿泊するパークビューコーナースイートへ向かいます。

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本館 パークビューコーナースイート
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ダイニングの一角にある、日比谷公園の絶景を眺められるコーナー

恥ずかしながら、自宅の倍近くあるラグジュアリーな空間に息をのみます!

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ウェルカムフルーツ、そして、母のバースデーを祝うステイのため、特別なスイーツもご用意くださりました。

ゲストアテンダントからの温かい手書きのメッセージに、ホッと緊張がほぐれます。専属チームとのご挨拶に続き、ハーブティーや紅茶からセレクト出来る、ウェルカムティーをいただきました。

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和かなゲストアテンダント。スイートのルームキーはゴールドの特別仕様!

カードキーや部屋に関する説明を受けた後、新型コロナウィルス対策としていくつかの質問に回答、署名しました。

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続いて、スイート利用特典の説明を受けます。滞在の記念にパイロットの多機能筆記具をいただきました!

無料で利用できるプライベートバー、ランドリーサービス、靴磨きなどの特典をご案内いただきました。靴をもう一足もってくれば良かった…。

■16:00|フランク・ロイド・ライトの面影を残す「オールドインペリアルバー」へ

夕食前のひとときを過ごすため、アイコニックな六角形のモチーフが印象的なオールドインペリアルバーへ。当時のテーブル、スツールが古き良き時代を思い起こさせます。

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1967年に老朽化のために取り壊されたライト館当時の壁面やテラコッタを残した内装。
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食前にふさわしい味わいのノンアルコールカクテル「タイムビート〜時の流れの中で〜」¥1,890(勢・サービス料込)。飾りは130周年のロゴに見立てています。おつまみの「柿ピー」は、実は帝国ホテルが発祥なのだとか?!  

オーダーしたのは、帝国ホテル伝統のコンソメスープ、梅のシロップや、日本の伝統技術を応用し製造されたトマトジュースを使用した創業130周年の記念カクテル。セロリソルトの香りと、さっぱりとした味わいがクセになりそう!5周年ごとに開催される社内選考で選ばれた、帝国ホテル社員が考案したレシピなのだそう。

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宿泊客専用のフィットネスセンターには、プール、サウナ室およびマッサージ室が。

このほか、特別ディナー前の時間を、スイート宿泊客は無料で利用できるプールでヘルスコンシャスに過ごすのもおすすめです。

■18:00|メインイベントの特別ディナーがスタート!

部屋へ戻ると間も無くテーブルセッティングが始まり、ソファでシャンパンの乾杯を。

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母のバースデーディナーは、今宵のために帝国ホテル第14代東京料理長が書き上げたもの

母のバースデーを祝う、スペシャルな食体験がいよいよ始まりました!

※特別ディナー詳細は、ぜひ第一回をご覧ください。
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就寝前、ベッドサイドにはチョコレートが。

めくるめく美食体験に、興奮冷めやらぬまま、初日の夜が過ぎていきました。

我が家のようなくつろぎを感じ始めた2日目

■9:00|英国貴族のマナーハウスをイメージした朝食

あいにくの雨模様となった2日目でしたが、普段の賑わいとは異なる、静寂に包まれた館内を散歩し、朝のフレッシュな雰囲気を存分に感じてから朝食のテーブルへ。

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彩り豊かな、芸術品のように美しいスペシャリテの数々

前夜のディナーを存分に堪能した翌朝にもかかわらず、身体に優しいメニューに舌鼓を打ちました。

※朝食詳細は、ぜひ第2回をご覧ください。

■12:00|専属チームの皆さんに見送られて、ホテルハイヤーにて自宅へ

バリエーション豊かで、食べきれないほどのボリュームの朝食をゆっくり堪能していると、あっという間にチェックアウトの時間に。2日という短い時間ながら、丁寧に対応してくださった専属チームとのお別れはなんだか寂しく、名残惜しい気分。

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帰り際にサプライズでいただいた、杉本料理長やバトラーの仁平さんと撮影した写真の入ったフォトフレーム

思いっきり後ろ髪を引かれながら、行きと同様にホテルハイヤーにて帰途につきました。

世界のVIPを魅了する、極上コーナースイートをさらに深掘り!

一度は宿泊してみたい、帝国ホテルのパークビューコーナースイート。日常の喧騒から離れ、リラックスした至福のひとときを過ごすのに、これ以上は望めないほど相応しい空間をさらに紐解きましょう。

■1:ワーケーションにもぴったりな環境

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115㎡の空間にはデスクや40インチ以上のテレビも設置されています。
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息抜きに嬉しいエスプレッソコーヒーメーカー

コンセントを備え、広々としたデスクのほか、WiFiを完備し、ワーケーションに最適な環境が整っています。

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スイートの数か所に設置されたディスプレイで、ライトやカーテンの開閉などを制御可能。

仕事に集中したいときはカーテンを閉めて…、など好みの環境が手軽につくれます。

■2:ファミリーでのステイケーションにも十分なファシリティ

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バスルームにはスツールが。座ってゆっくり支度できます。
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開閉、洗浄などオート機能がついたモデル

トイレは入り口付近とバスルームの2か所。バスルームにはダブルの洗面ボウルを備え、ファミリーでのステイケーションにも十分対応します。

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日本式のお風呂

使い慣れたスタイルのバスルームで、小さなお子さんとの滞在も心配なく過ごせます。また、プラズマクラスターの室内空気清浄機器を完備しているので、withコロナ時代、高齢のご家族にも安心!

■3:痒い所に手が届く!充実のアメニティ

ホテルステイで気になるのが、そのカラーがあらわれるアメニティの品々。上質なもので、さらに種類が充実していればいるほど、その豊かさに寛ぎを感じますよね。

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化粧品やシャンプー類はミキモト、ミラ・ショーンのプロダクト
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新聞はニューヨーク・タイムズ紙など、国外のものもセレクト可能

ふかふかのスリッパやバスローブ、そしてゴージャスなゴールドパイピングのパジャマなど、手ぶらでの滞在も可能にする、アメニティもさすがのラインナップです!

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スイートのそこここに飾られた、美しい花に心癒されます。

日本を代表する最高級ホテルのひとつである「帝国ホテル」でのスイートステイ。931室を擁すグランドホテルでありながら、スモールラグジュアリーのきめ細やかさを持ち合わせ、素晴らしい想い出を与えてくれた2日間でした。その洗練されたおもてなしは、海外のラグジュアリーホテルにも匹敵するもの。ぜひ大切な人と、誕生日や記念日に、とっておきの美食とおもてなしの感動体験をしてみてはいかがでしょうか。

それでは最後に、到着から出発まで、2日間の様子を追った動画をご覧いただきましょう。ラグジュアリーな空間と最高のサービスに、高揚感に包まれるひとときをぜひお楽しみください。

<「インルームダイニングで楽しむスイートステイ」詳細>

  • 予約受付期間/2020年3月12日(木)11:00~2021年3月11日(木)18:00
  • 宿泊対象期間/2020年4月1日(水)~2021年3月31日(水)
  • 料金/¥540,000(1泊2名様、夕・朝食付、サービス料・消費税込、宿泊税別)
  • ※夕食時にシャンパン(フルボトル)付き
  • ※夕食時間は①18:00~、②19:00~より選択可能
  • ※予約は電話にて(受付時間 9:00~18:00)
  • ※宿泊の20日前までの予約が必要

明日公開の第4回は、創業130周年を迎えた帝国ホテルの伝統を伝える、ブランドストーリーについてご紹介いたします。「帝国ホテルのコーナースイートに泊まってみた」シリーズ、最終回もぜひお楽しみに!

問い合わせ先

帝国ホテル

TEL:03-3504-1251(客室予約課)

この記事の執筆者
立教大学法学部卒。ドイツメーカーにパーチェイサーとして勤務後、2009年に渡米し音楽修行。ジュリアード音楽院、マネス音楽院にて研鑽を積む傍ら、2014年ライターデビュー。2018年春に帰国し、英語で学ぶ音楽教室「epiphany piano studio(エピファニーピアノスタジオ)」主宰。ライターとしては、ウェブメディアを中心にファッション、トレンド、フェミニズムや音楽について執筆している。
公式サイト:epiphany piano studio
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