タイ、ミャンマー、ラオスとの国境地帯、通称ゴールデントライアングルには、アカ族やカレン族をはじめとするいくつかの少数民族が暮らし、アニミズム信仰と独自の文化を守り続けている。そんな彼らの特徴は、カラフルでお洒落な民族衣装。特に昔ながらの製法でつくられるシルバー製品の美しさは特筆モノで、現代のファッションに難なく取り入れられるのだ。
アニミズムの思想に基づいた、幾何学的な刻印
アカ族やカレン族のシルバーアクセサリー、削り出しの魂
そのスタイルは民族によって異なるが、どのシルバーにも自然を畏れ敬うアニミズムの思想に基づいた、幾何学的な刻印が施されている。もちろんシルバーの正しい純度はわからないし、少々いびつに歪んだものもある。しかしプリミティブで温もりあふれるそのデザインは、ウェルメイドの大量生産品を見慣れた目には実に眩しく映るのだ。かつてあのエルメスが別注をかけた、アフリカ・トゥアレグ族のジュエリーにも負けない魅力が、ここのシルバーには宿っている。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 戸田嘉昭(パイルドライバー)