ラグジュアリーマガジン『Precious』の連載「Precious eye」では、毎号、話題のアイテムをピックアップして、その魅力をご紹介しています。今回は、「ミーリー工房」ペルシャ絨毯にクローズアップ。

優しい自然の色彩と物語のある柄で、愛おしい時間を紡ぐの「ミーリー工房」ペルシャ絨毯

『Goichak』(ゴイチャック)[縦294×横184㎝]¥2,400,000(ミーリーコレクション)
古くから伝わる幸せをもたらす鳥に願いを込めた美しい柄『Goichak』(ゴイチャック)¥2,400,000[縦294×横184cm](ミーリーコレクション)

類いまれな職人技で、古き王室工房時代の美しさを今に伝える!

この美しく愛しくなるような絨毯は、1820年創業のイラン、「ミーリー工房」のもの。羊毛本来の風合いを残すために伝統的な手紡ぎにこだわり、茜や胡桃などを用いて100%草木染めでつくられた逸品です。

さらに素敵なのが、イラン北西部のバクシャイェシュ村で織られたこの柄には、この地に生きる人々の思いと物語が込められているということ…。

中央の水色部分は噴水を表し、その周りにはサーモンピンクでボテと呼ばれる植物文様が描かれています。よく見るとそこには二羽の鳥が…。これは、ペルシャ神話に登場する、水の女神の使いで雨乞いの意味をもつとされる鳥。この絨毯には、砂漠地帯に暮らす人々の庭園への憧れ、理想郷が織り込まれているのです。

ペルシャ絨毯のなかでも「ミーリー工房」のものが特別なのは、素材も紡ぎも染めも織りも…すべてのベスト・オブ・ベストを集結させて最高の絨毯をつくるという王室工房時代の手法を蘇らせ、手がけているから。こんなエピソードを知れば知るほど、この美しい絨毯に魅せられます。

アゼルバイジャン地方の言葉で「美しい」という意味の一枚

茜と、イランのサバラン山脈の水に含まれる成分から生まれたという、独特なサーモンピンクが特徴的。現在のミーリー家5代目当主が王室時代の手法を採用し、美しさと輝きを蘇らせると、「ミーリー工房」は世界中で評判に。その絨毯は、イギリスの「ヴィクトリア&アルバート博物館」にも所蔵されています。

銀座和光にてミーリー工房200周年記念展を開催中

会場/銀座和光
会期/~2020年11月23日(月・祝)まで
開館時間/10:30~19:00 ※最終日=2020年11月23日のみ10:30~17:00
住所/東京都中央区銀座4丁目5−11

※掲載価格は税抜です。

問い合わせ先

ミーリーコレクション

TEL:03-3440-9391

PHOTO :
唐澤光也(RED POINT)
STYLIST :
中林友紀
EDIT&WRITING :
川村有布子、古里典子(Precious)
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