インテリアのハイブランドとして有名なB&B イタリアは、コンテンポラリーで個性あふれる家具コレクションをもつインテリア業界の先駆者的な存在です。
156cmのインテリアエディターDが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載では初登場となるこのブランドを、前後編の2回に分けてご紹介。
昨日公開した【前編】に続き本記事では、2020年に復刻したソファ「Camaleonda(カマレオンダ)」とともによみがえったアクセサリーの「Gli Scacchi(リ・スカッキ)」をピックアップ。その魅力をさまざまな角度からレポートします。
「カマレオンダ 」に欲しい機能を追加できるアイテム「リ・スカッキ」
「リ・スカッキ」は、デザイナーのマリオ・ベリーニが「カマレオンダ」(昨日公開の【前編】にて詳しくご紹介)に追加してデザインしたテーブルやシートにもなるピースです。
これらのシリーズを構成する3つのアイテムは、チェスのクイーン、ナイト、ルーク(イタリア名:Regina(レジーナ)、Cavallo(カヴァッロ)、Torre(トーレ))からヒントを得た六面体の構造で、「カマレオンダ」のサイズと完璧にシンクロするように開発されました。チェス盤で駒を動かすように簡単に移動できます。
サイズはそのまま、より表情豊かに復刻した「リ・スカッキ」
50年前に「リ・スカッキ」をデザインしたマリオ・ベリーニは、復刻にあたり寸法体系は「カマレオンダ」と同様に変更しませんでした。
一方で仕様は変更。1971年のオリジナル版の「リ・スカッキ」は、当時は自動車業界でのみ使用されていた技術「セルフスキニング・ポリウレタンフォーム(自己拡張式ポリウレタンフォーム)」を家具に初めて取り入れたものでした。
2020年の復刻版はソフトなポリウレタンを採用。印象的なステッチが施されたレザーとカーフヘアで作られたソフトなカバーリングで仕上げています。
「カマレオンダ」「リ・スカッキ」をデザインした、イタリアンデザインのリビングレジェンドとは?
マリオ・ベリーニは、1935年イタリア・ミラノ生まれ。ミラノ工科大学で建築を学び、卒業後はタイプライターで有名なオリベッティ社のデザイン顧問に就任。その後、クルマから照明器具、家具にいたるまで多くのデザインを手がけ数々の国際的な権威ある賞を受賞。一方で建築・デザイン雑誌「ドムス」の編集長を務めるなど、イタリアの最も多才で影響力のある建築家・デザイナーの一人です。
「『カマレオンダ 』は時間の枠の中で固定する形を持たない。さらなる新しい可能性を示していて、誰もその可能性を諦めることはしないのです」と彼は語っています。
いかがでしたか?「カマレオンダ」と「リ・スカッキ」は、多くの変化を余儀無く求められる日々を、むしろ積極的にワクワクしながら楽しむ心持ちに変えるきっかけをつくってくれるインテリアアイテムなのではないでしょうか?
B&B イタリアのホームページでは、3Dで店内のディスプレイやアイテム情報を事前に確認することができます。ぜひ、ショールームでも実物をご覧になってみてください。
※掲載した商品はすべて税込です。
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- TEXT :
- 土橋陽子さん インテリアエディター
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