ライフスタイルや価値観までもが大きく変わろうとしている今、ラグジュアリーを知り尽くした大人の女性は、おしゃれこそもっと自由に楽しんでいいのではないでしょうか？
『Precious』3月号では、特集「おしゃれを一歩進める、美しき『掟破り』」の中で、「新たな洗練へと導く！『アップグレードアイテム』ベスト4」という企画を展開中です。
ふだんの着こなしの延長でありつつ、印象変化を無理せず楽しめる「一歩先のアイテム」を取り入れていきましょう。今回は、スタイリスト・大西真理子さんと考える「アップグレードアイテム」の楽しみ方をご紹介します。
洗練スタイルの名手、スタイリスト大西真理子さんと考える。「アップグレードアイテム」の楽しみ方
変わりゆく時代のなかでも、上品さや洗練感はつねに保ち続けたいもの。ただし、変わらないことに固執しすぎると、単調な印象になるおそれも。
「自分の着こなしはこう」と型にはめずに、もっとおしゃれを楽しみ、装いをアップデートしたい…。そんな大人の願望に、洗練コーディネートの名手、スタイリストの大西真理子さんは「奇をてらうことなく、ベーシックを軸にしながら、ディテールの微差にこだわるだけで、着こなしは確実に更新されます」と応えます。
「経験値が上がるにつれ、TPOに合わせやすい優等生な服を選びがち。気がつけば、着回しがきくアイテムばかりがクローゼットに増え、本来のファッションの楽しさから遠ざかり、“こうあるべき”という固定観念にとらわれすぎてしまうことも。
すでに、上品さや洗練といった基本はおさえているからこそ、この春は、遊び心のある色や素材、シルエットのアイテムで“新しさ”を積極的に取り入れることです」
スタイリスト大西さんの「アップグレード論」をふまえて、さらなる洗練を目指す大人がこの春、実際に手に入れるべき4つのアイテムを厳選しました。
オンタイムに欠かせない「ボクシージャケット」や「ボウタイブラウス」、おしゃれ心を呼び覚ます、「カラーレース」や「エアリーコート」の4つの「アップグレードアイテム」が印象に変化をもたらすのです。
「テイストを変えるといった、大きなイメージチェンジは必要ありません。ベーシックというブレない軸があるからこそ、小さくアップデートしていくことが、大きな効果をもたらすのです」と大西さん。
「たとえば、定番のジャケットも、ボックス型のシルエットを選ぶだけで、今の時代に合ったリラックス感が生まれます。きちんと感というジャケット本来のイメージを超えた、新たな一面が楽しめるはずです」。
また、リモートワークが増え、上半身のおしゃれが重要になった今、ボウタイブラウスの「着映え力」が見直されていると語る大西さん。
「ボウタイブラウスというと、エレガントな日のための一枚というイメージでしたが、自由にアレンジがしやすく、モードな印象で楽しめるように。
また、きれい色のレースといった、心ときめくアイテムも日常で楽しむのがおすすめです。着回しがきくという観点よりも、自分が最高に映えるという視点で選びましょう」と新たなアイテムへの挑戦を推奨します。
「春のアウター選びも同様です。機能性を重視して、いつもと同じ印象に落ち入るよりも、透けるほどエアリーな一枚を。装いをアップグレードするためには、微差にこだわることが肝心。
旬という見えないムードを上手にキャッチし、今までにない柔軟な発想でおしゃれを楽しむことが、ベーシックの可能性を広げてくれるのです」
※掲載した商品は、すべて税抜です。
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- PHOTO ：
- 佐藤 彩
- STYLIST ：
- 大西真理子
- EDIT&WRITING ：
- 川口夏希、遠藤智子（Precious）
