淡いトーンで統一すれば今っぽいニュアンスカラーコーディネートが楽しめ、濃いトーンならきりっとかっこよさも備えたスタイルが実現します。

淡い、濃いトーンそれぞれのコツをチェックしてみましょう。

◾️1:ヘイリー・ビーバーは…柄を積極的に使ってぼんやりさせない

人気のベージュ系ワントーンコーディネートは、大胆に柄を使って間延びさせないのが吉。
人気のベージュ系ワントーンコーディネートは、大胆に柄を使って間延びさせないのが吉。

所属しているモデル事務所『IMG Models』のオフィスから出てきたところをキャッチされたヘイリー・ビーバー。ワントーンコーディネートの中でも人気のベージュ〜ホワイトを使ったカジュアルコーディネート姿でした。

プルオーバー、スウェットパンツ、スニーカーまでをオフホワイトで統一したスタイルは、淡いベージュのチェック柄チェスターコートを合わせ旬のテイストミックスに。色の馴染みが良いワントーンも、大きく柄を加えることで簡単にメリハリを手に入れることができます。

仕上げに、ワントーンらしさは損わず、しかし引き締め役も担ってくれるモカベージュのマフラーとゴールドのピアスを添え、顔周りをきゅっと見せると好バランス。

◾️2:ジュリー・ペリパスは…小さく黒を効かせてそれぞれの色を引き立てる

淡い色がメインだからこそ、少量の締め色を効かせるのもワントーンを成功させるコツ。
淡い色がメインだからこそ、少量の締め色を効かせるのもワントーンを成功させるコツ。

ウクライナ出身、ファッションディレクターやエディター、スタイリストとして活躍するジュリー・ペリパスは、少量の黒を使ってワントーンを立体的に見せることに成功していました。

シャツにジャケット、スカート、そしてブーツを全て淡いトーンで構成し一体感を意識。首元から黒タートルニットを覗かせたことで、淡い色がスキンカラーに溶け込まず、それぞれの色がきちんと引き立っています。全体の90%が淡い色だからこそ、黒もより引き立って相乗効果を生んでいるのも見逃せません。

また、淡い色がふんわりしすぎないよう、縦長シルエットにすることでスタイリッシュさも加味しています。

◾️3:キャロライン・イッサは…メリハリコート×ツヤ小物で立体的に整える

濃い色同士を同化させないために、ツヤを放つ黒小物を投入。
濃い色同士を同化させないために、ツヤを放つ黒小物を投入。

ロンドン在住、雑誌やウェブマガジンを手掛ける他、ファッションディレクターなどマルチに活躍するキャロライン・イッサは、ご紹介した2人のセレブとは違う濃い色のワントーンコーディネートを披露。

濃いカーキのワンピースと同じトーンのブラウンコートは、それぞれロング丈を選んでエレガンスを強調しています。コートのウエストがきゅっと絞られているので、自ずとメリハリ体型に。ワントーンにするなら、ぼんやりしないようアイテムそのものが構築的なものを選ぶのも有効です。

シックな黒のレザー小物は、光沢感のあるものをセレクト。ダークカラーでまとめながらも小物を使って光を放つことで、同化せずに立体感が生まれます。


淡いトーン、濃いトーンそれぞれのワントーンコーディネートのコツをご紹介しました。

柄を加えること、小さく締め色を効かせること、ツヤ小物を取り入れるなど手軽なテクニックばかりなので、是非日々の参考にしてみてくださいね。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
阿部芙美香