さまざまなクリエイターの目を通し、新たなコラボレーションアイテムを創造するブルガリの「Serpenti through the eyes of」コレクションから、最新作「MARY KATRANTZOU X BVLGARI」が発表されました。
「プリントの女王」と称される、ロンドンを拠点とするギリシャのファッションデザイナー、 メアリー・カトランズの無限の想像力による詩的で快活なスタイルが、アイコニックで魅惑的なセルペンティのモチーフに新たな魅力を注入。生命力と明るさに満ちた3つのクリエーションを紐解いていきましょう。
魔法のように魅惑的なコラボレーション!注目の3スタイルとは?
オートクチュールのクラフツマンシップ、鮮やかなニュアンス、そしてジュエリーにインスパイアされた遊び心のあるタッチで新解釈された3つの新しいスタイル。「セルペンティ メタモーフォシス バッグ」「セルペンティ メタモーフォシス ハンドルバッグ」「セルペンティ メタモーフォシス ミノディエール」をご紹介します。
■1:壮大な刺繍に息を呑む!「セルペンティ メタモーフォシス バッグ」
蛇と蝶の魅惑的な変容性を融合し、再生、進化、変化を促す楽観的なメッセージを表現したセルペンティ メタモーフォシス バッグ。
ナッパのトップハンドルの形をキャンバスに、壮大な三次元の刺繍で真のオートクチュールのマスターワークを実現。コイル状に巻かれた蛇が、空を飛ぶ蝶々に変身する様子を視覚的に表しています。
メアリー・カトランズによって刷新されたスネーク ヘッドのクロージャーがこの魅力的なデザインの核。
小さいサイズはホワイトアゲート、クリスタルローズ、エメラルドグリーンの3色、大きいサイズはブラックのみでいずれも数量限定です。
■2:ジュエリーのDNAを受け継いだ「セルペンティ メタモーフォシス ハンドルバッグ」
非常に柔らかく、滑らかなナッパのキルティングボディと、前例のないメタルのトップハンドルを融合させ、「セルペンティ」の伝統的なデザインのアイコンを大胆に、そして新たな形で表現。
細部に至るまでメタモーフォシスのコンセプトを具現化。ハンドルを外して付属のゴールドのチェーンストラップを付ければ、ファッションに鮮やかなアクセントを添えるクロスボディになります。
ジュエリーからのインスピレーションとレザーグッズの芸術性を完璧に融合させたこのバッグは、メアリー・カトランズ独自の解釈によるペア シェイプの宝石の瞳によるスネークヘッドのクロージャーが特徴的なデザイン。
ボディカラーは、さまざまな宝石からインスピレーションを受けたニュアンスで輝くアイボリーオパール、クリスタルローズ、エーゲトパーズ、ブラックの4色がそろいます。
■3:それ自体が宝石のよう!「セルペンティ メタモーフォシス ミノディエール」
ブルガリのアイコンである「セルペンティ」ウォッチにインスパイアされ生まれた、初のミノディエール。アイコニックなスネーク ヘッドの、催眠術にかけられたような美しさに焦点を当て、その六角形のうろこと魅惑的な瞳の官能性を高めています。
このモデルには、2つの異なるスタイルがラインナップ。
ライトゴールドとゴールドカラーの2色が揃うスモールサイズ。クロスボディ、またはロングからショートに切り替えて手首に装着可能なダブルチェーンストラップが付いています。
ハンドキャリー用のミディアムサイズはマルチカラー、またはクリスタルローズエナメルのカラーパレットです。
本カプセルコレクションのすべてのバッグには、「Mary Katrantzou x Bvlgari 」のシグネチャーをあしらったメタルタグが付き、バッグのほかに軽やかなカシミアとシルクのスカーフや多彩なシルクのシェリーも揃います。
女性が自由と強さを感じるバッグを!デザイナー、メアリー・カトランズへインタビュー
著名なデザイナーを輩出している世界屈指のファッションスクール、セントラル・セント・マーチンズ(ロンドン) での卒業作品がファッション界に旋風を巻き起こし、すぐさまパリのコレットなど数々の一流セレクトショップとの取引が決まったというギリシャ・アテネ生まれのファッションデザイナー、メアリー・カトランズ。
テクノロジーと職人技を混ぜ合わせた、贅沢でイノベーティブな装飾を探求。フェミニンで大胆な世界を創造し、多数の受賞歴を誇る彼女に、今回のブルガリとのコラボレーションについて、Precious.jpが独自にうかがいました。
「私独自の解釈によるブルガリのアイコニックである『セルペンティ』です。私は常に変容のプロセスと、蛇がさらなる成長のために脱皮する、という考えに魅了されてきました。私の狙いは『セルペンティ』のストーリーを継承し、その変化をデザインの中心に据えることでした。
『セルペンティ メタモーフォシス バッグ』、『セルペンティ メタモーフォシス ハンドルバッグ』、『セルペンティ メタモーフォシス ミノディエール』という3つの異なるスタイルを通して、再生、進化、癒しという楽観的なメッセージを視覚的に表現しています」
「私の母はブルガリのジュエリーを身につけていたので、ブランドの大胆でエレガントな美学とデザインの完全性に慣れ親んでいました。ブルガリの創業者であるソティリオ・ブルガリが、ローマに移住する前はギリシャの銀細工師だったことを知り、私にとってこのコラボレーションはよりパーソナルなものとなりました。
ブルガリのアクセサリーに新しい視点をもたらす機会を得たことは、私にとって非常に誇らしいことです。ブルガリとは以前、スニオン岬のポセイドン神殿で行われた、私の初めてのクチュールショーでコラボレートしたことがあり、互いに理解を深め、今回のエクスクルーシブなコレクションを一緒に作ることになりました」
「クチュールショーの後ローマを訪れて、ブルガリの歴史的なアーカイブを学び、その後フィレンツェでブルガリのアクセサリー部門のマネージング・ディレクターである、ミレイア・ロペス・モントーヤ氏と彼女のチームと会いました。
それは、デザインプロセスの出発点であり、それぞれのデザインがセルペンティのヘッド、ボディやスキンなどさまざまな要素に焦点を当てたものにしたいと思った瞬間となりました」
「1960年代のブルガリウォッチのアーカイブからインスピレーションを得て、アイコニックな『セルペンティ』のヘッドをデザインの前面に出し、ミノディエールのシルエットを定義。コレクションのすべてのアイデアは、セルペンティの変身を中心に展開しました」
「私の作品は常に、物語、ストーリーテリング、クラフツマンシップ、革新性を重視しています。イメージを通して、人の想像力を広げるような力強いストーリーを伝えているのです。
『メタモーフォシス』はセルペンティのシンボルと本質的に結びついているので、私はこのアイデアをユニークなアートワークによって増幅させました。また、『セルペンティ』のアイコンそのものを、私たちがデザインした新しいスタイルの一つであるミノディエールとハンドルに昇華させることもできました」
「それぞれに素晴らしいので、選ぶのはとても難しいですが、ブルガリで初となる『セルペンティ』のミノディエールを挙げるべきでしょう。
こちらは、アイコンであるスネークヘッドの、催眠術にかけられたような美しさに焦点を当て、六角形の鱗と魅惑的なドロップ型の瞳の官能性を強調しています。
1968年に発売されたセルペンティのウォッチにインスパイアされ、ヘッドのシルエットから蛇の舌の開口部のメカニズムまで、時計のデザインを忠実に再現しました」
「ミノディエールには2つの異なるスタイルがあります。ミニミラーでもあるスモールサイズは、ライトゴールドまたはゴールドのボディに、長短のダブルチェーンストラップ付きで、クロスボディでも手首でも使えるようになっています。
また、ミディアムサイズのミノディエールは、ブラック&ホワイト、マルチカラー、クリスタルローズエナメルの鱗での展開があります。私はセルペンティに、さまざまなシーンに合わせた新しい着用方法を提供するとともに、常に身につけた女性に力強さと自信を感じさせたいと思っています」
「女性の役割は非常に多岐にわたっていますが、その女性のことを考えてデザインすることが私の責任だと常に思っています。このコレクションを身につけることで、女性に自由と強さを感じてもらいたいのです。
「幸運なことに、私のデザインを纏ってきた女性たちは、私の友人であり、女神のような存在です。バッグをデザインする際には、彼女たちがどのような場面でこのバッグを纏うか、を想像しました」
ブルガリのとどまることのない変革の力と、ロンドンを拠点とするギリシャのファッションデザイナー、 メアリー・カトランズの無限の想像力が、象徴的な「セルペンティ」コレクションに新しい章を設けたコラボレーションについてご紹介しました。
こちらは2021年3月21日(日)より事前予約がスタートし、2021年4月15日(木)より発売予定です。特別な限定コレクションが手に入る貴重な機会、ぜひお見逃しなく!
※掲載された商品はすべて税抜です。
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 神田朝子