2021年Precious3月号の「好きなコーディネート」1位~10位を発表します

ラグジュアリーファッション誌『Precious(プレシャス)』3月号をお読みいただいた方へのアンケート調査(ネットアンケート&郵便はがき)にて、「好きなコーディネート」に選ばれた着こなしを、その理由とスタイリングのコツを交え、ランキング形式でご紹介します。

表紙
Precious3月号(2月5日発売)の表紙、カバーモデルは大政 絢

今回10位~1位に選ばれたコーディネートは、春らしさ満載の「ピンク」や、爽やかさを演出する「白」「ブルー」といった“色”を効かせた装いと、風をはらんでふわりと揺れ動くエアリーな“素材感”を上手に取り入れた着こなしが多数ランクイン。読者のみなさんも春へ向かう気持ちが盛り上がっているようです。

それではさっそく、10位から順を追って1位まで見ていきましょう(※)。このなかに、あなたがこれからの着こなしに取り入れてみたいコーディネートはありますか?

※4位は2つ、7位は2つ、9位は2つのコーデが同順位のため、5位、8位、10位は存在せず

【9位】フューシャピンクのVネックカーディガン

9位(10位) P39
ニット・イヤリング/参考商品(サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉) [Precious2021年3月号39ページ] 撮影/岡本充男

大政絢さんが多彩な「ピンク」を着こなす企画から注目されたのは、深めに開いたVネックカーディガンを前後逆に着るという新しい装い。「背中の開きが程よくセクシー」「きれいな背中になりたいと思える」といった声が寄せられました。

ふんわりとしたモヘア素材のフューシャピンクは、鮮やか色のイメージを超えて、どこか穏やかで余裕のある大人の表情を醸し出すのがポイント。さらに着こなし方で小さな冒険をすることで、おしゃれ心を刺激する新鮮なスタイルに変わります。

「インパクトのある色だからこそ映える着こなし」という意見があったように、ほかのヴィヴィッドカラーでもこのテクニックを取り入れられそう。ぜひ参考にしてみてください!

【9位】ピンクのジャケット×シャツ×パンツ×ショルダーバッグ

9位 表紙
ジャケット・シャツ・パンツ・リング・バッグ(グッチ ジャパン) [Precious2021年3月号表紙] 撮影/宮本直孝

『Precious3月号』の表紙を飾った、さまざまな色調のピンクアイテムを重ねたコーディネートにも多くの票が集まりました。

お気に入りの理由として目立ったのは、「ストレートに春らしさを感じられる」「全身ピンクでまとめているのに、モダンな着こなしに仕上がっている」「見た瞬間に“きれい”と思える上品コーデ」など。

フューシャやコーラルといった大人のニュアンスを含んだ「ピンク」を加えることが、切れ味のいいコーデに仕上げるポイントです。

【7位】黒のクルーネックニット×ふんわり黒スカート

7位(8位) P171
ニット・スカート・靴(イザ〈ニナ リッチ〉) その他/私物  [Precious2021年3月号171ページ] 撮影/熊澤 透

「オールブラックでも重たくない」「シンプルだけど洗練されたかっこよさが感じられる」「大人っぽくて知的な黒スタイル」などの評価を集めたのが、こちらの着こなし。

ウールカシミアのクルーネックニットは、肌が透けるオープンワークのディテールが春先の空気感に調和。ケーブル模様はトップからボトム部分にかけて徐々にフェードするようなグラデーションの技術が施されています。

また、歩くたびにふわりと広がるスカートも、ふぞろいなパーツを縫い合わせて、エアリーなボリューム感を表現した逸品。さらりとしたコットンポプリン素材にポケットをあしらうことで、幅広いシーズンで快適に楽しめるアイテムです。

異素材ミックスで際立つ、「優美で表情豊かなブラック」を味方につけて、女らしくてかっこいい理想の女性像を手に入れてみてはいかがでしょうか?

【7位】ピンクのブラウス×ピンクのパンツ

7位 P38
ブラウス・パンツ(イザ〈ヌメロ ヴェントゥーノ〉) 靴(トッズ・ジャパン) [Precious2021年3月号38ページ] 撮影/岡本充男

大政絢さんが「ピンク」を着こなす企画から、もうひとつランクイン。大好きなピンクを思いきってワントーンでまとめた着こなしに、「春らしさをアピールできる」「大人に似合うピンクコーデ」と感じられた方が多数いらっしゃいました。

しなやかな素材のブラウスは、襟元とそで口からオフ白がのぞくデザイン。この技ありディテールとハリのあるコットンストレッチパンツとの異素材のコーディネートが、ピンクのワントーンコーディネートに小気味よさを生むポイントに。ほんのり甘い色を、軽やかに、そして凛とした印象に仕上げています。

春の訪れが、いつも以上に待ち遠しい今。おしゃれにも新たな息吹を吹き込むことで、もっと楽しみを広げていきたいですよね!

【6位】ベルスリーブのジャケット×ふんわりスカートのセットアップ

6位 P58
『ディオール』のジャケット・シャツ・スカート・バッグ・ベルト・ストラップ・『ディオール ファイン ジュエリー』のピアス・リング(クリスチャン ディオール) [Precious2021年3月号58ページ] 撮影/浅井佳代子

「ベルトのアクセントが絶妙」「かっこいいのに、どこか優しさも感じられる」「すっきりと洗練された高級感が素敵」などの高評価を得たのは、「ありきたりでない品格あるセットアップ」としてご紹介した、こちらのコーディネート。

なだらかな肩に絞り込まれたウエスト、そしてふんわりと緩やかにふくらむスカート。『ディオール』ならではの、女性を美しく見せるスーツシルエットに、ベルスリーブやオーバーベルトで、ほんの少しリラックスしたムードがプラスされています。

【4位】グリーンのコート×白のパンツ×白のトートバッグ

4位(5位) P89
バッグ『トッズ シャツ バッグ』[縦24×横40×マチ15cm](トッズ・ジャパン) 『バレナ』のコート・パンツ・『ピアッツァ センピオーネ』のニット(三喜商事) サングラス(モスコット トウキョウ) 時計(オメガ) ピアス(TASAKI) 靴(ピエール アルディ 東京) [Precious2021年3月号89ページ] 撮影/熊澤 透

流行のグリーンのコートに、白のトートバッグを合わせた装いには、「春らしいスポーティシックのお手本」「海外セレブみたいな力の抜けたおしゃれ」「手持ちのコートを使って真似してみたい」などの反響が!

たっぷりとボリュームのあるグリーンのコートは、色もシルエットも旬テイスト。その迫力に負けない白のトートバッグが、清潔感と知性が香る好感スタイルに導きます。

荷物が多い日でも印象を瑞々しく輝かせる白いトートは、新たなデイリースタイルの秘策。さらに「ピアスや時計のアクセントが効いている」と注目した読者がいたように、ラグジュアリーな小物を合わせるのも、大人の着こなしに仕上げる技です。

【4位】ボックス型のネイビージャケット×とろみのあるワンピース

4位 P65
ジャケット(ブラミンク) ワンピース・ベルト(サン・フレール〈レ・コパン〉) 手に巻いたスカーフ・バングル(エルメスジャポン) バッグ(J&M デヴィッドソン 青山店) 靴(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) [Precious2021年3月号65ページ] 撮影/黒沼 諭(aosora)

4位は、「ビジネススタイルとして新鮮」「凛とした印象ながら硬すぎない素材感で着心地がよさそう」「程よい抜け感のある着こなしがかっこいい」など、キャリア女性からの支持を集めたコーディネート。

着こなしの主役は、くびれのないハンサムなフォルムのボクシージャケット。ジャケットといえば、ボディラインに沿う美フォルムなもの…という方程式は、今や過去のもの。肩ひじ張らずにいられる、ボックス型のジャケットに変えるだけで、デイリーワードローブが一新します。

こちらのウール素材のネイビージャケットも、体が泳ぐストレートなシルエット。やや長めの丈だからこそ、とろみのあるワンピースとのバランスもとりやすく、いつものベーシックとは違った印象に。手元にエルメスの『コリエ・ド・シアン』のバングルとスカーフを重ねれば、軽やかにエスプリをきかせた装いの完成です!

【3位】グレーのニット×黒のふんわりスカート×白のハンドバッグ

3位 P90
バッグ[縦22.5×横31×マチ14cm]・ニット・スカート(プラダ) [Precious2021年3月号90ページ] 撮影/熊澤 透

圧倒的な特別感と気品を放つ白いハンドバッグを、デイリースタイルにさらりと合わせる…そんな新提案が多くの読者の心に響き、3位にランクイン。

グレーのニットと黒のふんわりスカートで仕上げたシック・フェミニンなスタイルに、艶やかな白のハンドバッグを投入しただけで、着こなしが清々しく華やぎます。

「ベーシックカラーの組み合わせなのに春らしく仕上がっている」「ひとつひとつはシンプルなデザインなので真似できそう」というメッセージが寄せられたほか、「バッグに一目ぼれ!」という方も。

こちらのバッグは、艶やかな白のレザーで、クラシカルイメージのハンドバッグを旬テイストに更新! 程よい収納力を備えた大きめサイズが、エレガントにもカジュアルにも活躍するポイントです。

【2位】シルクのボウタイブラウス×カシミアのカーディガン×ベージュのパンツ

2位 P67
ブラウス・カーディガン・パンツ・バッグ・イヤリング(サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉) [Precious2021年3月号67ページ] 撮影/黒沼 諭(aosora)

「上品な優しさが漂っている」「エレガントかつ動きやすそうなので仕事のときにぴったり」「フェミニンなブラウスがすっきりとしたスタイルにまとめられている」と好評だったのは、オフホワイトのボウタイブラスに、同系色のカーディガンとベージュのパンツを合わせた着こなし。

胸元でしなやかに揺れるシルクのボウがあるだけで、表情までやわらかな印象に。取り外しのできる細いボウに加えて、襟元とそで口に繊細なラッフルが施されているので、さらりとまとうだけで、特別感が漂います。そして、ふわりとしたカシミアのカーディガンをはおれば、ニューノーマル時代にフィットする、きちんと感と心地よさも両立できるのです。

また、「ネイビーのアクセントが効いている」というコメントがあったように、カーディガンやバッグ、イヤリングなどで散りばめたネイビーも、モダンに仕上げる重要テクニック。オフホワイト&ベージュというニュートラルカラーを、今っぽくキリリと引き締めてくれます。

【1位】薄いブルーのシアーコート×白ニット×スモーキーブルーのパンツ

1位 P71
コート・ニット・パンツ(ebure GINZA SIX店) 時計・バングル(ショーメ) バッグ(JIMMY CHOO) 靴(ドゥロワー 六本木店〈ノヴェスタ フォー ドゥロワー〉) [Precious2021年3月号71ページ] 撮影/黒沼 諭(aosora)

『Precious3月号』で最も人気の高かったコーディネートは、風に揺れる軽やかな質感と、長め丈が旬のオーラを生み出す「エアリーコート」を取り入れた装い。

「爽やかな色合いと透け感のあるアウターが抜群に軽やか!」「洗練されたスポーティコーデの理想形」「おしゃれなスニーカースタイルのお手本にしたい」など、新しい春スタイルに刺激を受けた読者が大勢いらっしゃいました。

繊細な透け感が美しいコットンシルクのコートは、ドロップショルダー&ボリュームスリーブのデザインにも旬が凝縮。爽やかなブルーでまとめたワントーンの装いを、クロスボディバッグやスニーカーで軽快に仕上げています。さらに、煌きを放つ地金ジュエリーを添えれば、今の気分にフィットするリッチカジュアルな佇まいに。

春の優しい光のもと、最高の着映え効果をもたらすコートを主役に、今までより少し冒険した「一歩先のおしゃれ」を手に入れましょう!

以上、ファッション誌「Precious(プレシャス)」2021年3月号の読者アンケート調査で、好きなコーディネートに選ばれたスタイリングを10スタイル、お見せしました。

このなかに、あなたが真似してみたいスタイリングは、ありましたか?

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2021年3月5日発売 ¥990(税込)

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この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
『Precious3月号』小学館、2021年
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