2021年Precious4月号の「好きなコーディネート」1位~10位を発表します

ラグジュアリーファッション誌『Precious(プレシャス)』3月号をお読みいただいた方へのアンケート調査(ネットアンケート&郵便はがき)にて、「好きなコーディネート」に選ばれた着こなしを、その理由とスタイリングのコツを交え、ランキング形式でご紹介します。

表紙
Precious4月号(3月5日発売)の表紙、カバーモデルは大政 絢

今回10位~1位に選ばれたコーディネートは、全身を「ネイビー」一色で統一したワントーンコーデが大人気! 慣れ親しんだベーシックカラーでありながら、黒とは確実に違うほのかな“軽やかさ”を宿しているのが大きな魅力ですが、その着こなしを成功させる一番の重要ポイントは「ダークトーン」であることと「小物使い」。

無難に陥らず、装いを垢抜けて見せるテクニックで完成した究極の洗練コーデが、多くの読者の心に響いたようです。

それではさっそく、10位から順を追って1位まで見ていきましょう(※)。このなかに、あなたがこれからの着こなしに取り入れてみたいコーディネートはありますか?

※3位は4つ、7位は2つ、9位は2つのコーデが同順位のため、4位、5位、6位、8位、10位は存在せず

【9位】ネイビーのニット&カーデ×インディゴデニム×グラフィカルアクセ

9位(10位) P 89
ネックレス・バングル (エルメスジャポン) カーディガン・ニット(スローン) デニム(ゲストリスト〈レッドカード〉) [Precious2021年4月号89ページ] 撮影/生田昌士(hannah)

制服や学生服を連想させる色でもあるネイビーだからこそ、着こなし方やジュエリーで、大人の女性ならではの知的な色っぽさやリッチな迫力を加えるのが大切です。

ネイビーのノースリーブニット&カーディガンに、デニムパンツを合わせたシンプルコーデには、大人の遊び心あふれる「エルメス」のグラフィカルなアクセサリーをたっぷりと重ねづけ。軽やかなホーンやウッド素材だからトゥーマッチな印象にはなりません。

そしてノースリーブニットで適度な肌を見せることで、ネイビーワントーンに抜け感が出て、ヘルシーな雰囲気に仕上がります。

まじめさを内包するネイビーに“抜け”と“盛り”を意識したコーデには、「シンプルだけどおしゃれ」「ノースリーブとアクセサリーのバランスが絶妙」などの声が寄せられました。

【9位】黒のロングドレス×イエローサファイア&ロッククリスタルのジュエリー

9位 51位
バングル[ホワイトゴールド×イエローサファイア×イエローガーネット×ダイヤモンド×イエローダイヤモンド]・イヤリング[ホワイトゴールド×ロッククリスタル×ダイヤモンド](ブシュロン) ドレス・靴(マックスマーラ ジャパン〈スポーツマックス〉) [Precious2021年4月号51ページ] 撮影/伊藤彰紀(aosora)

ふわりと風にひらめく素材のブラックドレスは、流れるようなシルエットとドレープ感が美しい一着。「長袖&ロングの黒なのに重たく見えないから、春に着たいコーディネート」という反響を呼んだ着こなしテクニックは、ジュエリー使いとシューズ選びがポイントです。

オープンワークの意匠に10.42カラットものイエローサファイアが煌くバングルは、袖口に重ねることでその美しさが際立つとともに長袖の重さを払拭。タイトにまとめたヘアスタイルの耳元に添えたロッククリスタルのイヤリングも、その透明感が軽やかさを演出します。

足元にヌーディかつ華奢なフォルムのサンダルを合わせれば、フレッシュ感とドラマティックなムードを併せ持った装いの完成です。

【7位】ポロニット×ワイドクロップドパンツ×スクエアトウパンプス

7位(8位) P134
靴[ヒール4.5㎝](ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン) パンツ(ストラスブルゴ〈ストラスブルゴ〉) ニット(三喜商事〈オールド イングランド〉) ピアス・ネックレス・リング(TASAKI) バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)  [Precious2021年4月号134ページ] 撮影/熊澤 透

旬のスクエアトウパンプスを取り入れた、春らしいニュアンスカラーのコーディネートもランクイン。

気負いのないポロニットのスタイルを、キリッとした輪郭が響き合うパンツ&スクエアトウパンプスとの組み合わせで、リュクスなイメージに。透明感のあるライトグレーのパンプスと光沢をたたえたサーモンピンクパンツの繊細なハーモニーも、大人ならではの審美眼を語ります。

「パンツ丈と靴のバランスや全体の色合わせが素敵」という評価が多かったほか、「パールネックレスを添えた襟元の演出が参考になる」という意見もありました。

【7位】テーラードスタイルのジャンプスーツ

7位 P106
ジャンプスーツ・サングラス・靴・イヤリング・バングル(ルイ・ヴィトン) [Precious2021年4月号106ページ] 撮影/長山一樹(S-14)

「シンプルながらも印象に残るかっこよさ」「クールだけどかえって女性らしさが際立つ」など、ハンサムビューティな佇まいに魅力を感じた方が多数だったのが、こちらのコーディネート。

テーラードスタイルのジャンプスーツは、カシミア混紡のフランネル素材やグレーの色調が端正な印象。アジャストベルトが美フォルムを作り出すだけでなく、イニシャルが刻印されたボタンが、シャープな装いをかなえます。ポイントとなるサングラスと靴は黒で引き締め、凛と仕上げて。

一枚で決まる服があれば、それだけで自信が溢れるものですよね!

【3位】ネイビーのノースリーブブラウス×スティックパンツ

3位(6位) P91
ブラウス(ドゥロワー 六本木店〈ドゥロワー〉) パンツ(ビームス ハウス 丸の内〈ラルディーニ〉) (ダミアーニ 銀座タワー) バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン) 靴(JIMMY CHOO) [Precious2021年4月号91ページ] 撮影/生田昌士(hannah)

同率3位の4コーデのなかに、「ネイビーワントーン」が3つランクインしました。まずは「落ち着きのあるネイビーでも華やかに装えることがよくわかる」「フラットシューズを合わせた引き算加減が絶妙」などのコメントが寄せられた着こなしから。

フリルパーツを幾重にも重ねてティアードにしたノースリーブブラウスに、スティックパンツを合わせてすっきりときれいめに仕上げています。存在感のあるアイテムを上手に着こなすにも、「ネイビーワントーン」は効果を発揮! シックな雰囲気を醸し出すダークトーンのネイビーアイテムを選んで、新しい装いにチャレンジしてみてください。

【3位】ネイビーのVネックニット×ティアードスカート

3位(5位) P88
ニット(エストネーション〈エストネーション〉) スカート(サン・フレール〈レ・コパン〉) リング(フレッド) 時計(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス) バッグ(J&M デヴィッドソン 青山店〈J&M デヴィッドソン〉) 靴(トッズ・ジャパン)  [Precious2021年4月号88ページ] 撮影/生田昌士(hannah)

続いても「ネイビーワントーン」。ゆるっとした旬のムードを大人の女性が取り入れるにも、ネイビーが活躍することがよくわかります。

ティアードスカートに、抜け感のあるVネックニットを合わせて今のバランスに。そして、ネイビーワントーンの端正さを研ぎ澄ませるには、小物使いまで気を抜かないのが鉄則。なるべく要素を抑えて、基本は少量のホワイトや光を差すシルバー、もしくは、同系のネイビーでまとめるのがポイントです。

こちらのコーデでは、白スニーカーやネイビーフェイスの大ぶりウォッチでスポーティな趣を程よくプラス。洗練度をアップさせています。

「スカートの甘さがネイビーで程よい加減になっている」「休日のリラックススタイルにぴったり」「難しくないワンツーコーデだけどおしゃれ」などのコメントが届いた装い、ティアードスカートを大人に着こなすお手本にしてみてはいかがでしょうか?

【3位】ダークネイビーのクラシカルワンピース

3位(4位) P86
”ディオール”のワンピース[ベルト付き]・バッグ・”ディオール ファイン ジュエリー”のブレスレット(クリスチャン ディオール) [Precious2021年4月号86ページ] 撮影/生田昌士(hannah)

「リュクスな素材感が着こなしを引き立てている」「ネイビーの魅力がよくわかるコーディネート」などがお気に入りの理由にあがったこちらの「ネイビーワントーン」は、フィット&フレアのワンピースが主役。何よりも大切なのは、その色選びにあります。

ネイビーは、ベージュと同様に色幅の広いカラー。だからこそ、ネイビーのスタイリングを作るときはアイテムの色味を見極めて、トーンの方向性を揃えるところから始めるのが成功への近道に。そして、赤みも黄みも抑えられた、ほとんど黒に近いダークネイビーを選ぶのが正解です。

黒だとドレッシーになりがちなフィット&フレアの優美なシルエットも、ダークネイビーならこなれ感が出るのでデイリー向きに。オケージョンフリーな佇まいに仕上がります。

【3位】レザージャケット×パンツ×チャームをつけたバッグ

●3位 P60
バッグ・チャーム[カニ]・[フラミンゴ]・レザージャケット(ロエベ ジャパン) パーカ(トラディショナル ウェザーウェア 二子玉川ライズ店) パンツ(ドゥロワー 青山店〈ドゥロワー〉) 時計(ソーウインド ジャパン〈ユリス・ナルダン〉) 靴(アオイ〈エムエスジーエム〉) [Precious2021年4月号60ページ] 撮影/浅井佳代子

今回のベスト10のなかでは少し異色の、アクティブスタイルもランクイン! プライベートと仕事の境が曖昧になった新しい時代の女性リーダーの装いを、女優の西田尚美さんが披露してくれた企画の1コーデです。

自転車でオフィスに向かうというシーンの着こなしには、「爽やかでかわいいカジュアルスタイル」「バッグの効かせ方が素敵」「通勤スタイルのヒントになった」などのメッセージが。

チャームをいっぱい付けてアクセントにしたバッグをクロスボディにして、颯爽と自転車に乗るというファッション。三密を避けつつ活動的に過ごしたい、休日の装いとしてもぴったりではないでしょうか。

【2位】ネイビーのテーラードジャケット×ノースリーブワンピース

2位 P90
ジャケット・ワンピース(ebure GINZA SIX店) ピアス・バングル[ラウンド]・[オーバル](ヒロタカ 表参道ヒルズ〈Hirotaka〉) バッグ(ブルーベル・ジャパン〈マーク クロス〉) 靴(ブラミンク〈フラテッリ ジャコメッティ〉) [Precious2021年4月号90ページ]撮影/生田昌士(hannah)

またしても「ネイビーワントーン」が登場。長め丈のテーラードジャケットにロングワンピースを合わせた旬の“重め”シルエットも、ネイビーのクリーンさや知的さを味方につけると挑戦しやすくなるという提案です。

トレンド性やモード感の高いスタイルも、吟味した黒寄りのネイビーワントーンなら大人の流儀で着こなせ、「リラックス感がありながらきちんとしている」「ジャケットと靴の合わせ方が新鮮」など高評価。ただし気をつけるべきは、やはり色。色調が浅すぎると、とたんに学生感が出てしまうのでご注意を!

「それぞれのアイテムはベーシックなので手持ち服で真似してみたい」という声もあったコーディネート、みなさんもぜひお試しあれ。

【1位】ネイビーのバンドカラーシャツ×パンツ

1位 P87
シャツ(トレメッツォ〈バグッタ〉) パンツ(ブラミンク〈ブラミンク〉) サングラス(グローブスペックス エージェント〈アーレム〉) ピアス・ブレスレット[イエローゴールド]・[ホワイトゴールド]・リング(TASAKI) バッグ(デルヴォー・ジャパン) [Precious2021年4月号87ページ] 撮影/生田昌士(hannah)

そして1位を獲得したのも「ネイビーワントーン」という結果に。カラフルに装いたくなる春夏ですが、今年はワントーンコーデがトレンドということもあり、読者の関心が高かったようです。

「気負いがなくて最高にクールなコーディネート!」という回答が印象的だったこちらのパンツスタイルは、シャツとパンツで色のトーンをずらしたネイビーワントーンが絶妙なニュアンスを演出。

比翼仕立てのバンドカラーシャツはヒップが隠れる着丈ですが、タックインすることで、シャツとパンツであえて変えたネイビーの色差の美しさを引き立たせています。

また、「服はシンプルだけどジュエリーで洗練ゴージャスな印象になっている」「ネイビーのワントーンに合わせた白バッグが効いている」など、小物使いに着目した読者も多数いらっしゃいました。

以上、ファッション誌「Precious(プレシャス)」2021年4月号の読者アンケート調査で、好きなコーディネートに選ばれたスタイリングを10スタイル、お見せしました。

このなかに、あなたが真似してみたいスタイリングは、ありましたか?

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