「旅」はいつだって、私たちの心に栄養を与えてくれる揺るぎない存在です。

雑誌『Precious』6月号では特集「旅の再開は極上・日本のホテルから」と題して、旅の賢者15人に伺った「次に行く宿」、「いつも帰る宿」を特集しています。社会環境の変化でライフスタイルが大きく変わろうとしている今、滞在することをいちばんの目的に考えたおすすめの一軒を、旅のエキスパートのみなさんに聞きました。いつか行く日のためにオンリストを!

今回は、建築家の松岡恭子さんがおすすめする、奄美群島のヴィラタイプのホテル「伝泊 The Beachfront MIJORA(ザ ビーチフロント ミジョラ)」をご紹介。部屋と目の前の海を隔てるのは、一枚のガラスだけ。海を眺める非日常感と「暮らすように泊まる」日常感との両方を楽しめるホテルなのです。

松岡 恭子さん
建築家
(まつおか きょうこ)建築を中心に家具から橋や公園までスケールを横断してデザインしてきた建築家。不動産会社の社長やNPO理事長も兼務し、多様なまちづくり活動を行う。

※特集内の宿の料金は、基本的に税・サービス料込表記、4月16日現在のものです。料金は時期により変動する場合があります。地域によっては、別途、宿泊税が課税されます。

ビーチフロントのヴィラで自然との対話を楽しむ|伝泊 The Beachfront MIJORA

日本最大級の亜熱帯照葉樹林と、独自の進化を遂げた生態系。自然遺産登録を目前に、熱い視線が集まる奄美群島。「伝泊 ザ ビーチフロント ミジョラ」は、奄美大島出身の建築家、山下保博氏が手掛けたヴィラタイプのホテルです。

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全ヴィラに共通するこだわりは、視界を遮ることなく広がる自然。家具やアートはもちろん、キッチン小物にいたるまで、建築家の美意識が息づいて。

「海を眺める非日常感と、『暮らすように泊まる』日常感。どちらも楽しめる場所」

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奄美に生息する「ウノアシ貝」をモチーフにした木の屋根を、折り紙のようなコンクリート躯体に乗せたシンプルな外観。

「奄美の伝統建築を思わせる立体的な美しい木造の屋根を、ベッドに横になって見上げるのが好き。コンクリートの壁や床はミニマムなデザインで、浜辺につながる広いテラスは開放感があり、時間が経つのを忘れる快適さ。刻々と表情を変えるエメラルドグリーンの海を眺める非日常感と、『暮らすように泊まる』という日常感。どちらも楽しめる場所です」(松岡さん)

部屋と目の前の海を隔てるのは、一枚のガラスだけ。

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聞こえてくるのは波と風の音だけ。青い海と空、深い緑のコントラストが美しい。

島野菜たっぷりのヘルシー朝食

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朝食は、今年4月にオープンしたばかりのレストランで。海を目の前に、奄美産の食材にこだわった朝食が楽しめる。


「常時聞こえる波の音を聞き、潮の満ち引きを見つめていると、都会では忘れがちな大切なものを取り戻したり、自分を見つめ直すことができる気がします。キッチンも完備しているから、ワーケーションにもぴったり。今年4月にオープンしたばかりのインフィニティプールとレストランで、夕日を眺めながらお酒を飲める日が楽しみです」(松岡さん)

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EDIT&WRITING :
兼信実加子、河西真紀、喜多容子(Precious)