『Precious』6月号では、「いまこそ、『あなたを語る』ジュエリーに出合う!」と題して、人生のパートナーとなりえる最愛ジュエリーを大特集しています。今回は「ジュエリー22の基礎知識」から[ダイヤモンド編]をピックアップ。知っているようで知らない用語から最新キーワードまで、ジュエリー賢者に徹底取材しました。
あなたはジュエリーの知識にどこまで自信がありますか?
知っているつもりの用語から最新キーワードまで、ジュエリー賢者に根掘り葉掘り徹底取材。
もっともっとジュエリーを好きになれる“知識の泉”へ、あなたを誘います。
【 Q7 】ダイヤモンドのマーキスカットの由来は?
フランスのルイ15世の公妾だったポンパドゥール侯爵夫人から。
「ふっくらとした柔らかな曲線と両端をシャープに絞り込んだ、舟形のカットをマーキスカットといいます。マーキスとは“侯爵”という意味で、この名前の由来は、フランスのルイ15世の公妾であったポンパドゥール侯爵夫人から。このエレガントなカットが生まれた当時、女性たちのファッションリーダーでもあったポンパドゥール夫人にちなんで、“マーキスカット”と呼ばれるようになったのです」(諏訪貿易株式会社会長・諏訪恭一さん)
【 Q8 】パヴェとは、小さいダイヤモンドのこと?
ダイヤモンド自体ではなく、セッティング技術のこと。
「小さくカットしたダイヤモンドではなく、敷石のように石留めするセッティング技術のことをパヴェといいます。パヴェとは、フランス語で石畳を意味しています。ちなみに、小さなダイヤモンドのことは『メレー・ダイヤモンド』といいます」(諏訪貿易株式会社会長・諏訪恭一さん)
【 Q9 】いわゆる立て爪とはどんなもの?
光を最大限に取り込み、ダイヤモンドの魅力を開花させたセッティング法。
それまでは、ダイヤモンドの石留めは、石の周囲を覆うベゼル留めが主流でしたが、6本の爪で先端にラウンドカットの石を浮かすように留めた立て爪が登場し、あらゆる角度から光を取り込めるように。1887年に発表し、このセッティング法を世に知らしめたのが“ティファニー”。そこから立て爪のことを、広くティファニーセッティングと呼ぶようになったといわれています。
※参考文献 『ジュエリー用語事典』(一般社団法人日本ジュエリー協会)
\耳よりコラム/ 業界が今注目しているのは、アンカットダイヤモンド!
採掘された自然のままで非常に美しいアンカットダイヤモンド。「氷河のような、砂漠のような、などと表現される個性的な表情が魅力的。研磨によってつくられる洗練された輝きとは趣の違う圧倒的な力強さや温もりがあります」(諏訪さん)。
若きクリエイターたちにとっても注目の素材で、諏訪貿易では、この魅力的な素材を使ったデザインコンテストも開催しています。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※文中の表記は、YG=イエローゴールド、PG=ピンクゴールド、WG=ホワイトゴールド、RG=ローズゴールド、BG=ブラックゴールド、PT=プラチナ、SV=シルバー、SS=ステンレススチール、DIA=ダイヤモンド、ct=カラットを表します。
問い合わせ先
- ピアジェ コンタクトセンター TEL:0120-73-1874
- ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク TEL:0120-488-712
- 諏訪貿易/SUWA TEL:03-5216-2811
■ 取材にご協力いただいたジュエリー賢者
諏訪恭一さん
- PHOTO :
- 西原秀岳(TENT)
- STYLIST :
- 三好 彩
- COOPERATION :
- 福田詞子(英国宝石学協会 FGA)
- EDIT&WRITING :
- 大野智子、池永裕子(Precious)