パンプスを使った大人の夏コーデ16選｜色や素材でワンランク上の着こなしが叶う

【目次】

• パンプスを使った大人の夏コーデのポイント
• 【色別】夏におすすめのパンプスコーデ
• 夏でも大丈夫！おすすめのスエードパンプスコーデ
• 【高さ別】夏におすすめのパンプスコーデ
• パンプスに合わせるボトムは何がおすすめ？
• パンプスを使った大人の夏コーデのおさらい

大人のパンプスを使った夏コーデのポイント

装いがシンプルになる夏は、足元選びがお洒落に差をつける大きな決め手。色や素材、ヒールの高さなどデザイン別で変わるイメージをきちんと使い分けて、夏のシンプルコーデを思い通りの印象に導いて。ついサンダルばかりになりがちだけれど、肌見せが多くなるこの季節、きちんと感のあるパンプスも毎日の足元の選択肢に取り入れて、大人の品を体現してみませんか。

トップス･パンツ（ビームス ハウス 丸の内〈エムフィル ×エッフェビームス〉）、サングラス（グローブスペックス エージェント〈アーレム〉）、ピアス･バングル･リング（フレッド）、バッグ（デルヴォー･ジャパン）、靴（アマン〈ペリーコ〉）　撮影／長山一樹　BY：『Precious6月号』小学館、2021年

ネイビーの辛口セットアップを大胆な差し白で、印象一新！肩の力が抜けたフラットパンプスとクロスボディにしたミニバッグが旬のテイスト。定番のマリンを一気にアップデートしてくれます。白小物を大胆に効かせて、佇まいをトーンアップ。初夏の夕暮れらしい爽やかなリラックス感を表現。

スタイリストのおすすめパンプス

「マノロ ブラニク」の『ハンギシフラット』

靴【ヒール１㎝】［表参道店限定］（ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉）

年齢を重ね、ともするとコンサバ感や若作り感が前に出てしまうイメージコントロールの難しさから、個人的にしばらくネイビー離れをしていたというスタイリスト高橋リタさんが、今季導き出したのは「ネイビーワントーン」。そのコーデに活躍しそうなパンプスがこちら。ネイビー×キャンバス素材でドレスシューズがカジュアルに！

「ドレスアップの日の出番が多い『ハンギシフラット』の新作は、コットンキャンバス地のダークネイビー。カジュアルな色・素材と、ジュエルライクなオーナメントの組み合わせは、リラックス感とエレガンスが共鳴する一足」（髙橋リタさん）

「ネイビーワントーン」コーデで効果的な華やぎを生むアイテム４選

「セルジオロッシ」の『srl』

靴『sr1』［ヒール9cm］￥95,000（セルジオ ロッシ） ●素材：スエード ●色展開：定番9色のほか、シーズンカラー4色、カスタマイズ25色もあり ●サイズ展開：21.5～27cm（日本サイズ） ●その他：ナッパレザーやパテントなどもあり

雑誌『Precious』編集部は、2021年1月号「ニューノーマル時代の『新名品』」特集内で、世界的パンデミックを経験し価値観の変わる今を生きる女性にふさわしい、ファッションの「新名品」について考え抜き、「ネオベーシック名品」「ハッピー名品」「エンパワーメント名品」という3つのカテゴリーに分けました。

スタイリストの白井艶美さんが推薦するセルジオ ロッシの美パンプス『srl』は、「エンパワーメント名品」のひとつです。硬質なメタルプレートが、全身の装いを引き締めてくれる一足。

「イタリアブランドならではのベーシックカラーの色出しや、ヒールと甲のデザイン、フォルムとすべてが絶妙！ アイコニックなプレートに華やかなジュエリー効果がありながら、ビジネスシーンにも活用可能なハンサムパンプスです。ブラウン×ゴールドプレートの配色も素敵なのでおすすめ」（白井艶美さん）

色・デザイン・フォルム、すべてが絶妙！セルジオロッシ パンプス「srl」

【色別】夏におすすめのパンプスコーデ

ここからは、パンプスの色別におすすめのコーディネートをご紹介します。定番カラーから今注目の旬カラーまで、着こなしアイデアをチェックして。

ネイビーのパンプスなら…

ブラウス（ドゥロワー 六本木店〈ドゥロワー〉）、パンツ（ビームス ハウス 丸の内〈ラルディーニ〉）、ブレスレット（ダミアーニ 銀座タワー）、バッグ（ヴァレクストラ・ジャパン）、靴（JIMMY CHOO）　撮影／生田昌士　BY：『Precious4月号』小学館、2021年

今どきネイビーワントーンコーデの仕上げの足元にはフラットネイビーパンプスが最適。きれいめながら大人のこなれ感が叶います。フリルパーツを幾重にも重ねてティアードにしたノースリーブブラウスは、部分的に挟み込まれたサテン地が作り出す陰影がエレガント。ボトムはスティックパンツですっきりときれいめに仕上げて。

黒のパンプスなら…

バッグ『ミニ ピーカブー』・ワンピース・サングラス・靴（フェンディ ジャパン）　撮影／戸田嘉昭・小池紀行・池田 敦（パイルドライバー）　BY：『Precious5月号』小学館、2019年

黒パンプスは、足元が重たく見えないよう、ダークトーンの服やボトムを合わせるとすっきりまとまります。こんなパテントパンプスなら、女らしく端正なダークトーンワンピースと好相性。ネイビーのワンピースが真面目になりすぎないのも、エッジが効いた足元のおかげ。さらにサングラスも投入してクール・モードな女優気分で着こなして。

黒のパンプスのゴールドの装飾がポイントに

ヴァレンティノのワンピース・ヴァレンティノ ガラヴァーニのピアス・バングル・バッグ・靴（ヴァレンティノ ジャパン）　撮影／小林美菜子　BY：『Precious7月号』小学館、2020年

装飾のついたチャンキーヒールの黒パンプスは、旬感たっぷり。ストライプ柄のワンピースを足元と白のショルダーバッグがクラシカルな印象に導きます。夏らしいワンピースを都会的に仕上げたいときにも、ブラックパンプスは有効です。

白のパンプスなら…

ワンピース（ebure）、ピアス・バングル・リング（髙會堂六本木〈フェデリーコ・ブチェラッティ〉）、バッグ（トッズ・ジャパン）、靴（セルジオ ロッシ）　撮影／熊澤 透　BY：『Precious6月号』小学館、2019年

白のパンプスは、抜け感をつくる差し色として活躍してくれます。合わせたのは、広めに開いたVネックがデコルテを美しく見せ、抜き襟デザインが程よい色っぽさを醸し出す優美なカシュクールワンピース。パンプスに加えバッグやバングルで白を効かせて印象鮮やかに。

ブラウンのパンプスなら…

ワンピース・ジャケット（ マックスマーラジャパン〈エス マックスマーラ〉）、ペンダント・バングル（ ホアキン・べラオ）、マーク クロスのバッグ・マノロ ブラニクの靴（ブルーベル・ジャパン）　撮影／小林美菜子　BY：『Precious7月号』小学館、2020年

ブラウンのパンプスもネイビーパンプスと同様、今どきワントーンコーデやグラデーションコーデにぴったりです。ホワイト、ベージュ、イエロー、ブラウン、ブリックカラーと、あらゆるカラーになじむブラウンは、トーンを合わせた装いを引き立てつつ締め色としても機能してくれます。一枚でおしゃれな印象がかなうマスタードイエローに小紋柄プリントを施したタンクワンピースに合わせれば、上品な着こなしの完成。ジャケットやバッグも白〜イエロー〜茶系でまとめてグラデーションに。

シルバーを効かせて…

トップス・パンツ（チェルキ〈パクイート〉） バッグ（JIMMY CHOO） イヤリング・バングル（ジョージ ジェンセン ジャパン）靴（ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン）　撮影／生田昌士　BY：『Precious5月号』小学館、2021年

シルバーは、ここ数年の注目カラー。クールに煌くアクセントが、着こなしをモードで華やかな印象に導きます。ともすると退屈に見えがちな、好感度の高い永遠のモチーフのドット柄は、こんな遊び心を添えておしゃれに着こなしたい。

ターコイズブルーで鮮やかに…

靴『BB』（ブルーベル･ジャパン〈マノロ ブラニク〉）、バルバのシャツ・セバスチャン ジョフリーモンフォールのバングル・スティーブン デュエックのリング（ストラスブルゴ）、デニム（アクネ ストゥディオズ）、ベルト／私物　撮影／水田 学（NOSTY）　BY：『Precious5月号』小学館、2017年

うっとりと見惚れるほど美しいターコイズブルーのパンプスがあれば、白シャツとデニムのごくごくシンプルな着こなしも、ハッとするほど洗練される。どこから見ても、女性の脚を完璧なほどに美しく形づくるパンプス『BB』には、「すべての女性はブリジット・バルドーのエレガントな歩き方を学ぶべき」というマノロ氏の想いがあふれて。

夏でも大丈夫！おすすめのスエードパンプスコーデ

はくだけで今どきの足元を演出してくれる旬のスエードパンプス。秋冬限定だからとクローゼットの奥へ仕舞い込んでいませんか？秋冬に使えるのはもちろんなのですが、実はスエードは、靴やバッグなど小さめの面積で取り入れることで夏服にこそ映えて、その威力を発揮してくれる素材なんです。上質漂う立体的でマットな風合いは、単調になりがちな夏の薄手コーデに奥行きと程よい重みを与えてくれます。シンプルコーデにリッチな雰囲気とシックなテイストを加味して、大人にちょうどいい夏の装いが完成するのです。

オールブラックコーデは、足元を鮮やかな赤で外しつつ、マットな風合いのスエードを選ぶのがおすすめ

スカート・トップス（IZA〈ヌメロ ヴェントゥーノ〉）、バッグ（ブルーベル・ジャパン〈カルヴェン〉）、ブレスレット（シャンテクレール 東京店）、靴（JIMMY CHOO）　撮影／熊澤 透　BY：『Precious9月号』小学館、2018年

控えめな質感で抑えたオールブラックに一点、スエードパンプスで赤を差したコーディネート。マットな風合いのスエードだからドレッシーになりすぎず、シックに決まります。

【高さ別】夏におすすめのパンプスコーデ

ヒールパンプスは不動の人気ですが、近年新たに定番化したのはフラットシューズ。ヒールはクラス感や女らしさを、フラットはこなれ感を強調してくれます。それぞれしっかり使い分けて、着こなしをなりたいイメージに近づけて。

ヒールでコーデを格上げ

パンプスとクラッチバッグが、ネイビーのワンピースと色をつなげてシックな仕上がりに

ワンピース（ ミカコ ナカムラ 南青山サロン〈MIKAKO NAKAMURA〉）、イヤリング・ペンダント・バングル・リング（ TASAKI）、バッグ（ J&M デヴィッドソン 青山店）、靴（ セルジオ ロッシ）、カーディガン（クルチアーニ）　撮影／小林美菜子　BY：『Precious7月号』小学館、2020年

艶やかなシルクサテン＆ネイビーのコンビネーションに気品が漂うワンピースを主役にしたワントーンコーディネート。パンプスとバッグで色をつなげてシックな仕上がりに。ヒールパンプスは、真面目顔のワンピースにほどよい女らしさを香らせてくれます。

ダークトーンのハンサムワンピースにヒールパンプスを合わせて女度アップ

ワンピース（ イーストランド〈コー〉）、バッグ（ アクリスジャパン〈アクリス〉）、靴（ジャンヴィット ロッシ ジャパン）、時計『クラシック 8068／本体価格・別注ストラップ（ブレゲ ブティック銀座）　撮影／小林美菜子　BY：『Precious7月号』小学館、2020年

かっちりとした仕立ての襟でハンサムな表情のネイビーワンピースを女度高めの着こなしに。メンズライクな要素で逆説的な女らしさを引き出す秘訣は、ワンピースの美しい艶や、足元のヒールパンプスなどのディテールにあり。ここでフラットを合わせていたなら、ここまでの女っぷりは叶わなかったはず。

ぺたんこでこなれる

絶妙な肌見せとメリハリシルエットでつくるチャーミングなブラック

タートルニットスカート（マディソンブルー）、サングラス（プロポデザイン〈propo〉）、ブレスレット（フレッド）バッグ（JIMMY CHOO）靴（ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉）　撮影／佐藤 彩　BY：『Precious7月号』小学館、2020年

「黒のノースリーブタートル」とハリのあるAラインスカートとの組み合わせは、永遠に愛せるコンビネーション。そこにポインテッドトウのフラットシューズや大ぶりのサングラスなど小物使いにフレンチシックを意識すると、オードリー・ヘプバーンのような清潔感のある知的なレディのたたずまいを実現できます。

ブラックワンピースには黒のフラットパンプスでこなれる

サングラス （ルックスオティカジャパン〈ヴァレンティノ ガラヴァーニ〉）ワンピース（イーストランド〈ヴィクトリア ヴィクトリア・ベッカム〉）、ネックレス（チェリーブラウン）、ブレスレット（ステディ スタディ〈トムウッド〉）、バッグ（セラピアン 阪急うめだ本店）、スカーフ（スローン）、靴（ピエール アルディ 東京）　撮影／小林美菜子　BY：『Precious7月号』小学館、2020年

フラットパンプスのいいところは、きちんと感のあるコンサバコーデに今っぽい抜け感を与えてくれるところ。黒のタイトワンピースも一気にこなれて洒落感がアップします。

パンプスに合わせるボトムは何がおすすめ？

パンプスとボトムの合わせるときに意識したいのは、色選びとバランス。迷ったときはボトムとパンプスの色のトーンを合わせるとうまくまとまります。また、パンツの場合は色を合わせてつま先まで繋げることでスタイルアップの効果も。フラットならスタイルをカバーしてくれるハイウエストボトムやワンピースなどがおすすめです。

スカートのおすすめパンプスコーデ

ジャケットとスカートのセットアップに王道の黒パンプスを

ジャケット・スカート（ジョルジオ アルマーニ ジャパン〈ジョルジオ アルマーニ〉）、ブラウス（アクリスジャパン〈アクリス〉）、時計『クラシック 9068』（ブレゲ ブティック銀座）、バッグ（モワナ メゾン GINZA SIX） 靴（JIMMY CHOO）　撮影／佐藤 彩　BY：『Precious8月号』小学館、2019年

堅い印象に見えないよう、深みのあるカーキの艷やかなサテンブラウスでこなれ感を加えた、スカートのセットアップスタイル。パンプス、バッグ、時計のベルトは黒でまとめて、きりりと締めて。正統派な佇まいに。

パンツのおすすめパンプスコーデ

大人かわいいリボンをグレーグラデーションで辛口に仕上げて

トップス・パンツ・バッグ・イヤリング（ジョルジオ アルマーニ ジャパン〈エンポリオ アルマーニ〉） リング（日本橋三越本店 本館3 階ミグジュアリー〈ペリーニ〉） 靴（JIMMY CHOO）　撮影／生田昌士　BY：『Precious5月号』小学館、2021年

パイソン柄&スクエアトウのパンプスで清楚な着こなしにシャープさをプラス。胸元に重ねたリボンが映えるトップスは、明るい色のボトムを差したグレイッシュなグラデーションで、辛口な印象にシフト。足元まで色味をつなげて。

ヒールパンプスで大人の女性らしいセンシュアルな魅力を加速させて

パンツ（ザ シークレットクロゼット神宮前〈シクラス〉）、ブラウス（エスカーダ･ジャパン〈エスカーダ〉）、サングラス（ケリング アイウエア ジャパン〈サンローラン〉）、バッグ（ピエール アルディ 東京）、靴（ジャンヴィト ロッシ ジャパン）　撮影／小池紀行・宗髙聡子（パイルドライバー）　BY：『Precious4月号』小学館、2019年

レースブラウスとハンサムパンツを合わせた辛口フェミニンなエレガントスタイル。鮮やかレッドのチェーンバッグと透明素材×パテントのヒールパンプスで大人の女性らしいセンシュアルな魅力を加速させて。シャープなヒールパンプスはこんなパンツコーデをスタイルアップさせるのにも最適。

パンプスを使った大人の夏コーデのおさらい

色や素材にヒールの形や高さと、バリエーション豊富なパンプス。フラットやチャンキーヒールはこなれた雰囲気に、ピンヒールやポインテッドトゥは女らしくシックな印象を授けてくれます。シンプルな着こなしが多くなる季節は、足元選びで差をつけて。そのときのなりたい気分で使い分けて、夏のおしゃれを楽しみましょう。