DIOR(ディオール)の2022 クルーズ コレクションの舞台に現ウイメンズ アーティスティック ディレクターのマリア・グラツィア・キウリが選んだのは、1896年に初の近代オリンピックが行われたギリシャ・アテネのパナシナイコ・スタジアムでした。
ギリシャ・アテネを舞台にした「ディオールの2022 クルーズ コレクション」が発表に
神話の女神アテーナーを彷彿とさせる、美しいドレープが印象的なドレスをはじめ、スニーカースタイルなどスポーティーなテイストをモダンに効かせたルックなどが多数登場しました。
現地に受け継がれるヘリテージへ敬意を込めたコレクションを展開
マリア・グラツィアは、現地の職人たちとの共同創作により、コレクションを通じて彼らに受け継がれる素晴らしき伝統技術を伝えました。
ショーの中盤に登場した、アイコニックピースのひとつであるフィッシャーマンハットもそのひとつです。
「Tsalavoutas」との共同創作により誕生した「フィッシャーマンハット」
今回のフィッシャーマンハットは、マリア・グラツィアがショーに先駆けて訪れたベナキ博物館で目にした、組紐を製造するアトリエに注目したことからはじまりました。
1936年にアテネのピレウス港に設立されたアトリエ「Tsalavoutas」は、イドラ島の漁師たちが着用するキャップを製造してきた家族経営のメーカーです。このTsalavoutasとの共同創作により、今回のフィッシャーマンハットは誕生しました。
ラッキーシンボルともされる組紐が印象的なデザインで、前部にはリボンではなく刺繍した布が採用されています。
コレクションルックでも多数登場!
伝統的デザインをよりモダンに昇華させたフィッシャーマンハットは、ショーの中でもひと際目を引くアイコニックピースとして存在感を放っていました。
壮大な世界観が広がるショー動画も必見!
新型コロナウイルスによるパンデミック以降、映像でのコレクション発表に切り替えていたディオール。今回はパンデミック以降初めて、セレブたちが集うフロントロウも復活させたショーとあって、さらなる注目を集めました。
ギリシャシルクの美しさが際立つルックなど、壮大な世界観が広がるコレクション映像は必見です!
ヘリテージと現代を見事に融合させた今回のコレクション。ぜひ、公開されたコレクションにまつわる数々の動画もチェックして、コレクションの全貌を堪能してくださいね。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- (C)MYRTO PAPADOPOULOS
- WRITING :
- 池尾園子
- EDIT :
- 石原あや乃