『Precious』8月号で、連載『現代の紳士たち』にご登場くださった北村匠海さん。
本日公開の映画『東京リベンジャーズ』に主演するほか、フジテレビ系列で放送中のドラマ『ナイト・ドクター』出演も話題の北村さんに、ご自身の性格、プライベートについて、一問一答形式でお答えいただきました。
まずは、生き方、仕事論に迫る前半をお届けします。本誌未公開カットを含む、Precious.jp独占です!
--ご登場いただいたのは「現代の紳士たち」という連載です。北村さんが描かれる「紳士」のイメージとは?
ダンディズムっていうイメージでいえば、僕のなかではヨーロッパ、イギリスとかの感じがあります。そうだなあ、僕にとっては、生き方がカッコよくて他者を立てられる人でしょうか。自分を1歩引くことのできる男性。
場面にもよりますけど、引けるということは、そのぶん自分を強くもっているということですよね。
50歳になるころには、自分もそういう人になっていたい。
--主演映画『東京リベンジャーズ』は、コロナのために撮影が2度中断されたと聞きました。その間、不安はありませんでしたか。
いえ、僕は絶対に大丈夫、完成できるという自信がありました。
実はプロデューサーさんから「撮影を中止します」と、涙ながらに報告されたんです。でも僕には再開できる確信に近いものがありましたし、それはスタッフも出演者も、皆が思っていたと思います。この作品に懸けていたし、熱が冷めることはないと。
--この映画はタイムリープする話ですが、タイムリープできるとしたら、北村さんが戻ってみたい年代、あるいは場所などありますか?
18歳のころに戻りたいです。この時、大学に進学しないという決断をしました。写真が好きで、美大や芸大に進みたいなという思いはあったのですが。今思えば、キャンパスライフを味わっておけばよかったなと。
これからでも…? いえ、あの年齢だからこそ経験したかった。これって、僕の人生の悔いでもあるんです。
--これまで味わった、最大の挫折は?
ひとつとは言えませんが、「DISH//」として2回目の武道館ライヴでしょうか。
1回目は満杯だったのが、翌年になったらお客さんの入りが明らかに少なくなっていて、さらに翌年も増えなくて、正直、なかなか心はきつかった。でもメンバーと「続けることが正義だ!」とやり続けてきて、今の僕たちがいるって思います。
--好きな本はありますか?
これというなら2冊。
『アルケミスト 夢を旅した少年』と『アミ 小さな宇宙人』です。特に『アミ』。主人公が宇宙人のアミと出会って、宇宙を旅しながらいろいろ学んでいく話ですけど、読んだあとに人生観が大きく変りました。やっぱりすべては愛に通じると思わされて。
--今後、やりたいと思っていることはなんですか?
芝居と音楽の他に、好きな絵と写真は続けていきたいですし、映像もつくりたい。
とにかく創る、というクリエイティブな作業が好きですし、ひとつに縛られたくないんです。1本の道を歩んでいる人ってカッコイイと思う。でも僕はそれができない性質なんです。
とにかく、いろいろと枝分かれして進んでいる人生を歩みたいと思っています。
※掲載した商品はすべて税込です。
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious編集部
- BY :
- 『Precious8月号』小学館、2021年
- PHOTO :
- 秦 淳司(Cyaan)
- STYLIST :
- Shinya Tokita
- HAIR MAKE :
- 佐鳥麻子
- WRITING :
- 水田静子
- EDIT&WRITING :
- 小林桐子(Precious)