『Precious』8月号で、連載『現代の紳士たち』にご登場くださった北村匠海さん。

本日公開の映画『東京リベンジャーズ』に主演するほか、フジテレビ系列で放送中のドラマ『ナイト・ドクター』出演も話題の北村さんに、ご自身の性格、プライベートについて、一問一答形式でお答えいただきました。
まずは、生き方、仕事論に迫る前半をお届けします。本誌未公開カットを含む、Precious.jp独占です!

北村匠海
紳士とは…「一歩引いて、他者を立てられる男性。引けるということは、ある意味、自分を強くもっている、ということだと思うので」
北村匠海さん
俳優
きたむら・たくみ 1997年、東京都出身。2006年に芸能界に入り、’08年、ドラマと映画に初出演。 ’11年には「DISH//」のメンバーとしてボーカル、ギターを担当。映画『君の膵臓をたべたい』で、第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。7月9日より映画『東京リベンジャーズ』全国公開。英勉・監督。共演に山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢 亮ほか。’22年の公開予定映画に『とんび』がある。現在フジテレビ系列で放送中のドラマ『ナイト・ドクター』(月曜日21:00~)に出演中。

--ご登場いただいたのは「現代の紳士たち」という連載です。北村さんが描かれる「紳士」のイメージとは?

ダンディズムっていうイメージでいえば、僕のなかではヨーロッパ、イギリスとかの感じがあります。そうだなあ、僕にとっては、生き方がカッコよくて他者を立てられる人でしょうか。自分を1歩引くことのできる男性。
場面にもよりますけど、引けるということは、そのぶん自分を強くもっているということですよね。

50歳になるころには、自分もそういう人になっていたい。

--主演映画『東京リベンジャーズ』は、コロナのために撮影が2度中断されたと聞きました。その間、不安はありませんでしたか。

いえ、僕は絶対に大丈夫、完成できるという自信がありました。

実はプロデューサーさんから「撮影を中止します」と、涙ながらに報告されたんです。でも僕には再開できる確信に近いものがありましたし、それはスタッフも出演者も、皆が思っていたと思います。この作品に懸けていたし、熱が冷めることはないと。

--この映画はタイムリープする話ですが、タイムリープできるとしたら、北村さんが戻ってみたい年代、あるいは場所などありますか?

 18歳のころに戻りたいです。この時、大学に進学しないという決断をしました。写真が好きで、美大や芸大に進みたいなという思いはあったのですが。今思えば、キャンパスライフを味わっておけばよかったなと。

これからでも…? いえ、あの年齢だからこそ経験したかった。これって、僕の人生の悔いでもあるんです。

--これまで味わった、最大の挫折は?

ひとつとは言えませんが、「DISH//」として2回目の武道館ライヴでしょうか。

1回目は満杯だったのが、翌年になったらお客さんの入りが明らかに少なくなっていて、さらに翌年も増えなくて、正直、なかなか心はきつかった。でもメンバーと「続けることが正義だ!」とやり続けてきて、今の僕たちがいるって思います。

ジャケット¥425,700・シャツ¥78,100・パンツ[チェーン付き]¥118,800・靴¥132,000・ リング[すべてセット]¥121,000/参考価格 (ジバンシィ表参道店〈ジバンシィ〉)
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--好きな本はありますか?

これというなら2冊。

『アルケミスト 夢を旅した少年』と『アミ 小さな宇宙人』です。特に『アミ』。主人公が宇宙人のアミと出会って、宇宙を旅しながらいろいろ学んでいく話ですけど、読んだあとに人生観が大きく変りました。やっぱりすべては愛に通じると思わされて。

--今後、やりたいと思っていることはなんですか?

芝居と音楽の他に、好きな絵と写真は続けていきたいですし、映像もつくりたい。
とにかく創る、というクリエイティブな作業が好きですし、ひとつに縛られたくないんです。1本の道を歩んでいる人ってカッコイイと思う。でも僕はそれができない性質なんです。

とにかく、いろいろと枝分かれして進んでいる人生を歩みたいと思っています。

 

※掲載した商品はすべて税込です。

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この記事の執筆者
TEXT :
Precious編集部 
BY :
『Precious8月号』小学館、2021年
美しいものこそ贅沢。新しい時代のラグジュアリー・ファッションマガジン『Precious』の編集部アカウントです。雑誌制作の過程で見つけた美しいもの、楽しいことをご紹介します。
PHOTO :
秦 淳司(Cyaan)
STYLIST :
Shinya Tokita
HAIR MAKE :
佐鳥麻子
WRITING :
水田静子
EDIT&WRITING :
小林桐子(Precious)