『Precious』8月号では女性誌『Precious』と男性誌『MEN's Precious』がタイアップ! 大人目線の「ジェンダーレス」な着こなしで、おしゃれの新しい可能性を探ります。自由な発想とフラットな感覚でファッションの境界を取り払ったとき、「自分らしさ」の新たな一面に出合えるかもしれません。
鈴木保奈美さんの言葉からも、さまざまな気づきを得ることができました。
今回は『ヴァレンティノ』メンズのドレスシャツとハーフパンツで、軽快なフォーマルスタイルをご紹介します。
時代の気分に即したホワイトドレスシャツの軽やかなフォーマルウエア
トーン・オン・トーンであしらわれた花のエンブロイダリーにクチュールの手法が生かされた、白シャツと黒のハーフパンツ。メンズのオーバーシルエットを味方につけ、袖をラフにまくって気負いなく装う新しいコードのフォーマル。ベルト代わりにしたタイをアクセントに、マキシサイズのローマンスタッズ装飾のフラットシューズでインパクトを。
「着たときのちょっとした違和感さえも自分の武器にできたら、『ジェンダーレス』はとてつもなく知性のある大人の着こなしになると思います」
───鈴木保奈美さん
買い物に行くとメンズフロアも見回るほど、もともと、メンズデザインの服や小物が好みだという保奈美さん。今回、メンズをはじめ、ユニセックスなデザインのウィメンズやインクルーシブなサイズ展開の男女兼用アイテムなど「ジェンダーレス」な服を着た感想を聞きました。
「ぱっと見、ラクそうなシルエットも、男性の骨格がベースにあるパターンにはどこか違和感を覚えるものもありました。でも、この違和感をかえってかわいいかもとか、色っぽさにつながるかもと捉えることができたら、なんだかとてつもなく知性のある、大人の着こなし方ができるかもしれないなという気もしました」(保奈美さん)
ジェンダーを二元論で捉える時代は終焉を迎え、自分だけのジェンダー、自分らしさの表現に意識が向いてきています。
「思うのですが、大人になるほど、自分の人格や体格はいかなるものか…と自身を観察して向き合うようになります。コロナ禍でそういった時間をもつ人はさらに増えたと思いますが、自分の体つきや自分らしさを理解したうえで、本当に好きな服、着ると輝ける服を選び取ることは、とても大切なことだと感じます」(保奈美さん)
違和感さえもおもしろいエッセンスと捉えて、大人の知性で纏う「ジェンダーレス」なファッション。自身の新しい一面を知るきっかけになるかもしれません。
※掲載した商品は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 長山一樹(S-14)
- STYLIST :
- 犬走比佐乃
- HAIR MAKE :
- hiro TSUKUI(Perle/ヘア)、福沢京子(メイク)
- MODEL :
- 鈴木保奈美
- EDIT&WRITING :
- 下村葉月、安村 徹(Precious)