年齢とともに髪が切れやすくなり、「ボリュームが出ない」、「アホ毛が目立つ」といったお悩みが増えてきます。そんな女性たちの声にアドバイスしてくれたのがnatura 副店長の玉山智士さん。

「切れ毛が増えると、せっかく根元を立ちあげても、立ち上げた毛そのものが短いのでアホ毛になってしまうんです。無理に毛流れに逆らったスタイリングをしなくても、毛先に動きを作るだけでボリューム不足は補えます」(玉山さん)

逆説的なスタイリング術をご紹介します。

【お悩み】せっかく根元を立ちあげてもすぐペタンコになるのを何とかしたい!

ミディアム代表:友澤あみさん(46歳/会社員)のお悩みを解決するには…

■髪型:切れ毛でできた自然なレイヤーを生かして毛先に動きをつくる

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

友澤さんのHAIR CHART

  1. やわらかさ(柔→硬)★★★
  2. ボリューム(少→多)★★
  3. 髪の太さ (細→太)★★★
  4. うるおい (乾→潤)★★
  5. 白髪の量 (多→少)★★★★

もともと髪の量が多かったのに切れ毛が増え、ボリュームが出にくくなってしまった友澤さんの髪。「切れ毛でほどよくレイヤーが入っている状態なので、全体的に微調整すればバランスよくまとまります。生え際の髪も切れて短くなっているので、前髪はあえて作らないスタイルがおすすめです」(玉山さん)

■スタイリング:根元を立ちあげず、ストレートアイロンで毛先を内巻きに

スタイリングするときはカールを付けすぎないのがポイント。

「毛先を内巻きにするときは、手首をちょっと返す程度にしてください。極端にカールを付けると古めかしくなるので注意してください」(玉山さん)

スタイリング前
スタイリング前

■1:アイロンで毛束の根元から挟み、毛先付近で少しだけ内巻きに

毛先部分はアイロンを握った手首を内側に軽く返す程度でOK。しっかり巻かないこと。
毛先部分はアイロンを握った手首を内側に軽く返す程度でOK。しっかり巻かないこと。

■2:頭頂部の髪も同じように毛先だけ内巻きに

毛束の根元からアイロンを通し、毛先だけ軽く内巻きに。
毛束の根元からアイロンを通し、毛先だけ軽く内巻きに。

■3:顔周りの髪はねじって動きを作る

毛束を縦にねじるようにアイロンに巻いて動きをつくる。
毛束を縦にねじるようにアイロンに巻いて動きをつくる。

<老け見えをくい止めるポイント3か条>

  1. 切れ毛が増えた髪はスタイリングするときに根元を立ちあげない
  2. 髪を乾かすときは毛流れに沿ってブラッシングする
  3. アイロンで毛先を内巻きにするときは大きく巻かない

「毛流れに逆らうようにブラッシングすると、毛穴が起き上がって髪が根元から立ち上がりやすくなります。これを切れ毛の多い人がやると、短い毛がツンツン立ち上がってアホ毛が目立つ原因になります。髪を乾かすときから毛流れに沿ってブラッシングしてください」(玉山さん)

natura 副店長・玉山智士さん。美容師向けのオンラインセミナーで最新技術を習得中。「新しい理論はすごく面白い! 20代の頃の初心に戻って楽しみながら勉強しています」
natura 副店長・玉山智士さん。美容師向けのオンラインセミナーで最新技術を習得中。「新しい理論はすごく面白い! 20代の頃の初心に戻って楽しみながら勉強しています」

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natura
住所/東京都港区南青山5-2-15 ヴィオレ南青山2.5F
TEL/03-6427-4742
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定休日:第1月曜と第3火曜 

自然に溶け込み、どんな時代にも左右されないナチュラルなスタイルを提案してくれる。
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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
古谷利幸〈F-REXon〉
EDIT&WRITING :
中島 祐美
DIRECTION :
青木 笑