「Nikki Beach Hotel」の車寄せに車が乗り入れた瞬間、ターコイズブルーの海と空、真っ白な砂浜が目に飛び込んで来ました。白とターコイズブルーのコントラストの美しい空間が広がって、眩しい!
外のドバイの喧騒が嘘のようです。東京で例えるなら、晴海埠頭などの港の横に、このようなパラダイスが忽然と現れる…といった感じと申し上げれば、おわかりいただけるでしょうか?
というわけで今回は、ドバイの特別なイベントスポット、「Nikki Beach(ニッキ ビーチ)」をご紹介します。
Nikki Beachは、1998年に起業家ジャック・ペンロッドが初めてつくった、音楽、ダイニング、娯楽、ファッション、映画と芸術をひとつにした、エンターテインメントスポットです。これまでこのホテル&リゾートを訪れたセレブリティたちと、彼らが参加するスペシャルイベントを通じ、国際的でグローバル、かつラグジュアリーなブランドに成長しました。
現在、Nikki Beachはアメリカのマイアミビーチ、フランスのサントロペ、フランス領西インド諸島のサンバルテルミー、スペインのマルベラ、マヨルカ、イビサ、モロッコのマラケシュ、タイのコサムイ、インドネシアのバリ、モナコのモンテカルロにあり、なかでもホテルを併設したリゾートタイプは、タイのコサムイ、ギリシャのポルトヘリ、トルコのボドルムと、UAEのドバイにあります。
ドバイの「Nikki Beach Hotel」は、海を埋め立ててつくられた、パールジュメイラにある唯一のホテルです。ドバイモールから10分の距離にあり、ジュメイラビーチロードとシェイクザイードロードの、2つの幹線道路からすぐの所に位置しています。部屋数は117室あり、15のウルトラデラックスヴィラ(一泊15000ディルハムのヴィラも!)、レジデンスユニットもあります。
ホテルの入り口を入ると木目と白が基調のロビー(上写真)があり、チェックインカウンターも深い椅子でリラックスムードです。奥にはプール右手にカフェサントロペ、左手にレストラン「キーウエスト」があります。ホテルの敷地は2kmの砂浜に沿って横長で、ホテルの横にビーチに沿ってヴィラがあり(プライベートプール付き)、その先にビーチクラブとスパがあります。
この施設の魅力は、宿泊せずともデイユースができること。ビーチやプール、レストランが利用でき、ドバイにいながら南国リゾートにいるかのような楽しみ方ができます。
私が訪れた際、到着したのは正午ごろ。まだ、人はまばらです。正面のプールに面したバーで、さっそく食前酒にフローズンストロベリーダイキリをいただきながら、まだあまり人のいないホワイトサンドビーチのコバルトブルーの海、空、パームツリーをうっとりと眺めます。「一年前にできたというこの素晴らしい場所を、どうして知らなかったのか?」と自問自答しながら。
ビーチを歩くと、白くきめの細かい砂が足に気持ちいい。どこか遠くの島に来たかのようです。パームツリーの高さと配置がほかのホテルと違って絶妙で、とても新鮮です。
ご当地ファラフェル(ひよこ豆を揚げたもの)のサンドウィッチを食べ終わったあたりから、続々とナイスボディの若い男女がプールサイドに繰り出してきました。
綺麗なハンドバッグを持っているところを見ると、デイユースの方が半分くらいでしょうか。アップテンポの曲に合わせて踊る方も(まだ午後2時なのに…)。自分で自分は見えないので、このような客層の中でくつろいでいると、自分が彼女達のような容姿と年齢になったと錯覚しそうです(笑)。
お部屋は余計な装飾を一切省いた、シンプルなオール白。そこにターコイズブルーのクッションとベッドスローがアクセントになって本当に素敵です。
こんなお部屋に泊まれたら幸せですよね。一日中、お部屋にいたくなります(スパも魅力的なのですが)。
ちなみに先日、このNikki Beachで恒例の「ホワイトパーティー」があったのですが、週末の夜白で決めたビューティフルピープルであふれたプールサイドでの宴は、さながら『グレートギャツビー』の作品中で開催されていたパーティーの、現代版となっていたことでしょう。
この「ホワイトパーティー」は、スーパーモデルのナオミ・キャンベルがサントロペのNikki Beachで自分のバースデーパーティーを開催した際に、ドレスコードが白のパーティーを開催したのが始まりだそうです。
白は清楚でありながら華麗でクール、最高にお洒落な色ですよね。私も自宅でこじんまりとではありますが、『グレートギャツビー』パーティーを企画したいと思います。テーマが決まっていると(仮装していると)、初対面でも話が弾むのです。
ドバイにいらっしゃるマダムにお勧めしたい周遊コースとして、①ゴールドスーク、スパイススークで濃厚でアラビーな時間を過ごし、②ドバイモールでヨーロッパの名品をお買い物した後、③この中東のサントロペ(古典的に言うと砂漠にオアシス?)「Nikki Beach」に立ち寄られることを、強くお薦めいたします。
問い合わせ先
- Nikki Beach Resort & Spa Dubai
- Pearl Jumeirah 971 43766000
- 1泊 1500ディルハムから(シーズンによる)
- デイユース 平日200ディルハム(ホテル内のレストラン等でクレジットとして使用できる)、週末300ディルハム(子供6~12歳は半額)
ビーチクラブデイユース(21歳以上のみ) 平日250ディルハム(内50ディルハム入場料、200ディルハムはpool&beach メニューで使用可)週末350ディルハム(内50ディルハムは入場料) - ※1ディルハムは約30円(2017年11月28日のレート)
- TEXT :
- de Suyrot辛島慶子さん ドバイ在住マダム