手土産には、相手への感謝や気遣いが透けて見えるもの。その場で楽しめるもの、残っても困らないものなど、準備に追われるホストの負担にならないセレクトも、大人のたしなみ。
おもてなし上手な料理家・行正り香さんが実際に選ぶのも、気持ちとセンスがこもった素敵なアイテム。相手の好みがわからないときにもおすすめです。
今回は、招かれる日に持っていきたい【おすすめの手土産】ブーケ・折敷マット・ルームフレグランスを教えてもらいました。
行正さん流、招かれる日のおすすめの手土産【Part1】
■1:松島理恵子さんのホワイト×グリーンのブーケ
「ホワイト×グリーン。どんな空間にも溶け込むエレガントな癒し。乾杯前の準備を増やさないよう、事前にお届けしています」(行正さん)
紫陽花やリシアンサスの間に、「女神のスリッパ」と呼ばれる蘭のパフィオがさりげなくラグジュアリー。どんなインテリアにも合う白と緑のサマーブーケは、ハイブランドの装花も手掛けるフラワーデザイナー・松島理恵子さんのアレンジ。
「エレガントで品がありながら、アレンジも自由で素敵なんです。お花をしつらうのは手間がかかるので、直接渡すより、事前にデリバリーしておくとスマートです」(行正さん)
夏はハーブが香る爽やかなブーケもおすすめ。
■2:倉敷帆布の頼もしい折敷マット
「食卓を凛と、端正に魅せる折敷。上質な帆布素材なら、和洋問わず、気軽に、自由に使えます」(行正さん)
茶懐石でおなじみの折敷。行正さんがデザインした「折敷マット」は、両面で使える正方形。薄手の帆布に撥水加工を施し、手入れも拭くだけで簡単。もてなす日のテーブルも、マットの中だけで完結させればいいので気が楽。
「食器の当たりも柔らかく、シックな墨黒が食卓を引き締めます。小物を置いたりと、さまざまに使えます」(行正さん)
◇行正さんの使い方
和食なら一汁三菜(写真左)、洋食なら直径23~27cmのディナープレートとカトラリーが収まる(写真右)。カジュアルにも、フォーマルにも。
■3:クルティの清潔感あるルームフレグランス
「ふとしたときに広がる清潔感のある優しい香り。忙しい人の家での時間を柔らかに包み込みます」(行正さん)
ときに、インテリア以上に部屋の印象を左右する香り。行正さんも愛用するクルティは、爽やかな白スグリやシダーウッドに、甘く優雅なチュベローズなどが溶け込み、空間を優しく包み込む。
「天然の香料が、ふとしたときにふんわりと、控えめに香る心地よさ。清潔感のある香りなので贈り物にもおすすめです」(行正さん)
※掲載した消費の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 神林 環
- STYLIST :
- 澤入美佳
- EDIT&WRITING :
- 松田亜子、池永裕子(Precious)