手土産には、相手への感謝や気遣いが透けて見えるもの。その場で楽しめるもの、残っても困らないものなど、準備に追われるホストの負担にならないセレクトも、大人のたしなみ。おもてなし上手な料理家・行正り香さんが実際に選ぶのも、気持ちとセンスがこもった素敵なアイテム。相手の好みがわからないときにもおすすめです。
今回はおもてなし上手な料理家・行正り香さんに、招かれる日に持っていきたいおすすめの手土産を教えていただきました。
行正さん流、招かれる日のおすすめの手土産【Part2】
◇1:Venchi(ヴェンキ)のチョコレートセット
「美酒佳肴の余韻にひたりながら味わう濃厚なジャンドゥーヤ。デザートには、贅沢な口どけを、少し」(行正さん)
食後にひと粒、ふた粒の「口福」を。140年以上続く伝統的レシピでつくられる、ヘーゼルナッツとカカオを合わせた「ジャンドゥイオット」、3層からなる「クレミノ」のセットは、芳醇な甘さと香ばしさがなめらかにとけていく。
「チョコレート好きが愛するヴェンキのチョコ。ワインやウイスキーにも合うので、お酒好きな人にも」(行正さん)
◇2:フラワーズのピノ・ノワール、マァジのアマローネ
「気のおけない友人との集まりなら、エレガントな赤ワイン。開けて30分程度で飲み頃になるものを」(行正さん)
杯が進むと開けたくなる赤ワイン。一般的に、飲み頃は抜栓から1~2時間後。高級ワインになると1日かかるものもあるので、飲み頃を考えて選びたい。
「手土産にするなら、エレガントな味わいで、開けて30分程度でおいしくなるものを。カリフォルニアワインは、比較的短時間で味が開くのでおすすめです」(行正さん)
■a:マァジ『コスタセラ』アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ クラッシコ
ぶどうを約4か月陰干しして醸造されるアマローネ。豊かな果実味と力強い味わい。
■b:フラワーズ ソノマ・コースト ピノ・ノワール
クランベリーなどのアロマに酸味がきれいに溶け込み、余韻も心地いい。
◇3:カステル・ディ・レゴ・オーロのオリーブオイル、メゾン・ドゥ・ラ・トリュフのトリュフ塩、カマルグの天日塩
「塩とオリーブオイル。ちょっといい調味料は、いくつあってもうれしい。料理をおいしくするとっておきの贅沢です」(行正さん)
素材のおいしさを引き出すオリーブオイルと塩。有名シェフも使ういい調味料は、それだけで料理をおいしくし、結果的に時短に。
「日常のおいしい贅沢を手土産に。塩は天日塩で、使いきりサイズや、キッチンやテーブルでそのまま使えるデザインのものを選んでいます」(行正さん)
■a:カマルグ フルール・ド・セル
地中海の海水から採塩。まろやかな甘みとうま味。
■b:メゾン・ドゥ・ラ・トリュフ 黒トリュフ入り ゲランド塩
パリのトリュフ専門レストランの、黒トリュフを贅沢に使ったトリュフ塩。和食にも合う。
■c:カステル・ディ・レゴ・オーロ エキストラバージンオリーブオイル
農薬や化学肥料を使わずに栽培されたオリーブを搾油。香りや味の青みが素材のおいしさを引き立てる。
◇4:一保堂茶舗の手軽なティーバッグ
「高級茶葉をティーバッグで。水出しで、うま味と甘みが凝縮されたおいしいお茶を、食事と共に」(行正さん)
ゲストにおいしいお茶を淹れるには、少々気を遣うことも。でもティーバッグなら、高級茶葉でも手軽に使える。老舗、一保堂茶舗のティーバッグは、味が凝縮された芽茶を使用。
「お茶碗1杯分でひとつと思うと実は贅沢ですが、やっぱりおいしい。夏は食事中に水出ししておけば、おいしいお茶を手軽に楽しめます」(行正さん)
※掲載した消費の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- ヴェンキ お客様専用窓口 TEL:0120-560-746
- 日欧商事 TEL:0120-200105
- 布袋ワインズ TEL:03-5789-2728
- アルカン TEL:03-3664-6551
- ウィズフィット アンド カンパニー TEL:06-6226-7000
- 小川正見&Co. TEL:0422-27-6453
- 一保堂茶舗 TEL:0120-21-3423
- PHOTO :
- 神林 環
- STYLIST :
- 澤入美佳
- EDIT&WRITING :
- 松田亜子、池永裕子(Precious)