宝物のような美しさを放つチョコレートに魅せられて、毎年、新たな才能が世界中で誕生。2018年も期間限定でその特別な味を楽しめるチャンスが廻ってきます。パリ発・チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」は毎年、多くのチョコレートファンが訪れる一大イベントとして、東京、京都、名古屋、札幌、仙台、福岡など主要都市で開催されていますが、2018年の開催は1月22日(月)からと明らかになりました。
今回、初出展となるのは、17ブランド。そのなかからPrecious.jpでは、30代前半の若手のショコラティエ4名にに注目。その魅力を、フランス本国のブティックの情報とともに、深堀りしてご紹介いたします。
■1:クープ・デュ・モンド最年少優勝者の南仏愛あふれるクリエイション
パリから約1,000km南下した場所に位置するリゾート地・カンヌをはじめ、カーニュ=シュル=メールなどに計3店舗を構える「INTUITIONS by Jérôme De Oliveira(アンテュイション バイ ジェロームドゥ オリヴェイラ)」のジェローム・ドゥ・オリヴェイラさん。
ジェロームさんは、出身地のリヨン近辺のパティスリーやホテル プラザアテネパリで働くなど、豊かな経験と実力を持つ、いま注目されている若手シェフです。2009年には23歳の若さで、各国代表が競い合う「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」で、優勝の栄冠に輝いたほどの腕前。
「人と同じものつくりたくない」とオリジナリティあふれるデザインにこだわりがあり、特徴的な雨の雫のような形のチョコレートをクリエイト。タブレット状につながったものなど、多彩にそろえられています。
■2:幅広い人に愛される、やさしい味づくりにこだわるリールのショコラティエ
こちらはパリから北上した街、リールにある「Quentin Bailly(カンタン・バイィ)」。2017年にこのお店をオープンしたばかりなのが、カンタン・バイィさん。16歳で菓子づくりの道を選び、21歳でリールの町を飛び出し、パリのパティスリーやM.O.F.のブーランジェリーなどで経験を重ね、2013年の「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」にて優勝。代表作は、「レンガの街」という呼称があるリールにちなんだ「ブリケット・デュ・ノール」。シンプルですが、あたたかみのあるチョコレートが並びます。
■3:すべてのお菓子にキャラメルを使った、パリの専門店
最近のパリのトレンドのひとつが、どこか懐かしいお菓子の専門店が続々オープンしていること。こちらの「Karamel Paris(キャラメル パリ)」は、その名のとおり、すべての商品にキャラメルを使ったパティスリーです。こちらのオーナーパティシエのニコラ・アーウィンさんは、ノルマンディー出身の31歳。ラデュレで10年間の経験を積んだ後、自分の子供の頃の思い出の味を…と、2016年12月にこのお店をパリの7区にオープンしました。商品はキャラメル、ショコラ、プチガトー、ヴィエエノワズリーなどで、キャラメルというなじみのある味で多彩に表現しています。
■4:鮮やかな色遣いで魅せるベルギーの注目店
ベルギーから初めて日本にお目見えする「Marijin Coertjens Cocholatier Patissier(マレーン・クー・シャンス)」。オーナーパティシエのマレーンさんはベルギーの老舗DUCOBUを経て、香港のペニンシュラホテルにてシェフショコラティエを勤めた人物。2016年にベルギーに戻り、国内第三の都市ヘントに開いたショップでは、鮮やかな色遣いのチョコレートをつくり、人気を博しています。
それぞれのオーナーパティシエが来日予定とあって、会場内で直接お話を伺うのをお目当てにしている人も多い本イベント「サロン・デュ・ショコラ」。年々増す人気を受け、2018年度はインターネット上で入場チケットを購入する事前予約制が導入されます。気になる方はまずは下記サイトで確認を。チケットの発売は2017年12月2日(土)からです。
【サロン・デュ・ショコラ2018】完売必至のセレクションボックス3種を大公開!
問い合わせ先
- サロン・デュ・ショコラ TEL:03-3352-1111( 伊勢丹新宿店 大代表)
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 北本祐子
- EDIT :
- 安念美和子