例年の「サロン・デュ・ショコラ」の会場で早々に完売してしまうのが、この日のためにつくられたセレクションボックス。フランス国家最優秀職人「M.O.F.」認定シェフや、フランスのショコラ愛好家や著名人が行うチョコレートの格付け「C.C.C.」で最高評価を 獲得したシェフなど、現在のショコラ界をけん引する才能のとびきりのひと粒の競演がひとつの箱で実現した奇跡のセレクション。
16回目を迎えた今年のテーマは「冒険」。新たなチョコレートの世界へと誘う至高のボックスは、今年も3つ登場します。それぞれに掲げられたテーマにシェフたちはどんなアイデアで挑んだのでしょうか?
■1:冒険の書を携えて進む16通りのチョコレートの旅「Aventure(アヴァンチュール)」
冒険という言葉に対し、人それぞれ解釈が異なります。16人のシェフに対してこのテーマを投げかけたときに、ある人は自分の訪れた場所に対する経験についての冒険。また別の人は、いつか行ってみたいと夢見る場所に対する冒険心。ある人は、実は自分たちの身近なところに大好きな場所はある…。ひとつの言葉に対して、ショコラティエそれぞれが導き出した解釈によって個性が生まれたセレクションボックスです。「冒険の書」をイメージしたオリジナルのボックスで味覚の冒険を演出しています。
<参加したシェフ>
アンリ・ルルー、オテル・デュ・キャップ エデン=ロック、 オリヴィエ・ヴィダル、クリスチャン・カンプリニ、 クリスティーヌ・フェルベール、 パティスリー・サダハル・アオキ・パリ、 ジャン=シャルル・ロシュー、 ジャン=ポール・エヴァン、ダヴィド・カピィ、ニコラ・ベルナルデ、ファブリス・ジロット、フィリップ・ベル、フランク・ケストナー、フランソワ・ジメネーズ、フレデリック・アヴェッカー、モリ ヨシダ
■2:あなたの五感のセンスを試す12粒の挑戦状「5 Sens(五感)」
こちらのセレクションボックスにつけられたテーマは「五感」。その言葉にインスパイアされたシェフたちはさまざまな解釈をめぐらせました。これもまたつくり手それぞれに解釈があります。同じ五感でも香りから攻めるか、はたまた味覚からか。ひと粒のチョコレートの中にどんな刺激が詰め込まれているのか、ワクワクしてしまいます。
こちらのボックスには12人のシェフが参加。羅針盤をモチーフにしたデザインとなっています。
<参加したシェフ>
パティシエ エス コヤマ、オリヴィエ・ヴィダル、クリスチャン・カンプリニ、クリスティーヌ・フェルベール、セバスチャン・ブイエ、ニコラ・ベルナルデ、パスカル・ル・ガック、フィリップ・ベル、フランク・ケストナー、ブルーノ ルデルフ、ユーゴ アンド ヴィクトール、ル ショコラ ドゥ アッシュ
■3:大地の恵みが詰まったカカオ豆ごとの個性を楽しむ「Terre et Chocolat(大地とショコラ)」
「Terre et Chocolat」は、これまでとは一転、カカオそのものの個性と、それを引き出すつくり手の技をテーマにしたシンプルなおいしさを追求したセレクションボックス 。10人のパティシエが産地によってそれぞれ異なるカカオの味わいや特徴に向き合い、その一番良い点を引き出して、ボンボンショコラにすることに挑んでいます。10種類のカカオ豆の違いを食べ比べる楽しさも詰まったひと箱です。
ボックスのデザインを手がけたのは、パリのサロン・デュ・ショコラ主催者であるフランソワ・ジャンテさん。世界中から集められたとびきりのカカオ豆を使い、パリや日本など各地の才能の手により仕上げられ、私たちの元に届くチョコレートの旅路を感じさせるパッケージとなっています。
<参加したシェフ>
パティシエ エス コヤマ、オテル・デュ・キャップ エデン=ロック、クリスティーヌ・フェルベール、パティスリー・サダハル・アオキ・パリ、ジャン=ポール・エヴァン、スクレドゥカカオ、フランソワ・ジメネーズ、フレデリック・アヴェッカー、ベロ&アンジェリ、ル ショコラ ドゥ アッシュ
どれも、ひとつのボックスの中での味の組み合わせは、コーディネートされていません。でも、2018年のその瞬間にしか味わえないチョコレートを競い合うようにつくり上げたシェフたちは、きっとわくわくしていたはず。そんな気持ちが伝わるボックスは、贈り物ではなく、自分のために買いたくなるアイテムとして、毎年ファンを魅了しています。
2018年度の「サロン・デュ・ショコラ」はインターネットからの事前予約制。ボックスを手に入れたいならば、早めの日程を押さえることが鉄則です。
【サロン・デュ・ショコラ2018】チケット制導入!予約は12/2から。初出展の注目ショコラティエはこの4つ!
問い合わせ先
- サロン・デュ・ショコラ TEL:03-3352-1111( 伊勢丹新宿店 大代表)
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 北本祐子
- EDIT :
- 安念美和子