BMWはプレミアムSUVにいち早く取り組んだブランドで、今やそのラインアップは多岐にわたる。「X3」は、旗艦モデルの「3シリーズ」の骨格と部品を共有して開発され、程よいサイズで日本における人気も高い。6年ぶりにモデルチェンジした3代目は、従来型の特徴を継承しつつ、よりラグジュアリーにアップデートした。機動性を重視する都市生活者も、週末の遠出を楽しみにしている冒険者も、きっと満足できるだろう。

「X3」に毎日乗りたいと思う理由

フロントマスクやボディサイドのデザインが、より立体的になり、存在感を強調している。
フロントマスクやボディサイドのデザインが、より立体的になり、存在感を強調している。
足元の延長に左右の前輪があり、ブラインドタッチで各種操作を行える。BMWが昔からこだわっている部分だ。
足元の延長に左右の前輪があり、ブラインドタッチで各種操作を行える。BMWが昔からこだわっている部分だ。

 新型「X3」は従来型よりもややサイズアップしたとはいえ、それでもハンドルを握ったときの、全体を把握できる感覚は健在だ。実際以上に大きくワイドに見せているのはデザインの力であり、乗車時の視認性や操作系のレイアウトが好ましい、昔からBMWが大切にしてきた設計思想は、毎日乗っていたいと思わせる根拠となっている。プレミアムな価値は、見ため以外の部分にこそあるのだ。

走るのが好きな男たちへ!

静粛性が際立つディーゼルエンジン。少なくとも車内にいる限りは、音や振動が気になることはないはず。
静粛性が際立つディーゼルエンジン。少なくとも車内にいる限りは、音や振動が気になることはないはず。
広々としたSUVの室内を、さらに開放感あふれる空間へ格上げしてくれるのが、ガラスルーフ。「X3」にも、もちろん用意される(オプション)。
広々としたSUVの室内を、さらに開放感あふれる空間へ格上げしてくれるのが、ガラスルーフ。「X3」にも、もちろん用意される(オプション)。

 この「X3」、初代ではまだクロスカントリーの雰囲気を残していて、ボディ前後の下を覆う部分は黒い樹脂製だったのだが、今や別次元の上質さである。また、初代で高く評価された、フラットでスポーティな乗り味(サルーンも含めてBMW随一の完成度だった)は、芯の強さこそ変わらないもののより静かになった。それは2種類あるパワーユニットで共通していて、とくに原理上、音と振動が大きくなるディーゼル車で、その静けさを強く感じる。エンジン自体の制音向上に加え、徹底した遮音材の追加が効果をもたらしているようだ。

 BMWといえば、前後重量配分を理想的な50:50にこだわるブランドとしても有名だが、この「X3」でも、その伝統は守られている。ガソリン、ディーゼル共に、スポーティな側面を際立たせたMスポーツモデルが用意されているので、硬派な紳士にはこちらをおすすめする。

〈BMW X3  xドライブ20d Mスポーツ〉
全長×全幅×全高:4,720×1,890×1,675㎜
車両重量:1,860〜1,890kg
排気量:1,995cc
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
最高出力:190PS/4,000rpm
最大トルク:400Nm/1,750〜2,500rpm
駆動方式:4WD
トランスミッション:8AT
価格:710万円(税込み)
■問い合わせ先
BMWカスタマー・インタラクション・センター
TEL:0120・269・437
https://www.bmw.co.jp

この記事の執筆者
男性情報誌の編集を経て、フリーランスに。心を揺さぶる名車の本質に迫るべく、日夜さまざまなクルマを見て、触っている。映画に登場した車種 にも詳しい。自動車文化を育てた、カーガイたちに憧れ、自らも洒脱に乗りこなせる男になりたいと願う。