MEN'S Preciousで活躍するファッション三賢人(本誌エグゼクティブファッションエディター・矢部克已/ファッションエディター・小暮昌弘/お洒落極道・島地勝彦)が、真の逸品を紹介するこのコーナー。今回は冬の装いを格上げする、ニットとコートが登場。さらに、頭髪までも寒くなりそうなシニアにおすすめしたい、シャンプー&リンスも(個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません)。いずれも贅沢な素材(成分)をふんだんに使ったつくりで、きっと満足いただけるはず。心も体も若々しくなって、冬を乗り切ろうではないか!
エグゼクティブファッションエディター 矢部克已PRESENTS
ザノーネのカシミアニットCHIOTO(キョウト)
本社社長への直談判で生まれた特別注文モデル!
2003年に誕生したスローウエア・グループは、流行にとらわれず本物にこだわり続ける4つのファッションブランドの集合体である。パンツに特化したインコテックスをはじめ、ニットウエアのザノーネなどがその一角を成す。
ザノーネは、選び抜かれた原毛を使った自社生産によるニットづくりで、洒落者をも唸らせる名高いブランドだ。
このニットは、私がイタリアへ出張した折に、スローウエア本社を訪ね、直接社長に企画を相談したことから発展。極上の素材と色合いで表現した『メンズプレシャス』向けに特別につくり上げたザノーネの人気モデル『CキョウトHIOTO』である。『CHIOTO』とは、ザノーネ創業者のアルベルト・ザノーネ氏が、1990年代に京都を旅して、古都の町並みに漂う優雅な雰囲気に触発されたことから命名。
8つのボタンを配し、襟元を覆うアウター感覚のニットとしても楽しめ、洒落た大人たちが集まる世界各国のスペシャリティストアで、今評判となっている、完成されたデザインだ。しかし、この特注モデルの『CHIOTO』は、店頭で販売されているものとは素材とディテールが違う。カシミア100%の素材でやわらかさと張りのある編み込みを表現し、品のいいベージュの色になじむ白蝶貝のボタンを選んだ。
既製モデルのデザインを変えることなく、素材、色にオリジナリティを加えた特別注文の『CHIOTO』は、この誌上だけで手に入れられるニットの新名品だ。
ファッションエディター 小暮昌弘PRESENTS
SHINANOYAのコットン・シングルトレンチコート
紳士のための本格的なデザインと上質な素材、
さまざまな場面で着用できる汎用性が魅力!
紳士が着るコートの中でトレンチコートぐらい手強いアイテムはないだろう。デザインは戦場で戦う英国軍からの要望を取り入れて考案されたもので、トレンチという言葉は言うまでもなく「塹壕」を意味する。ついついこのコートを粋にまとったハンフリー・ボガートと競ってしまう。そんな私の気持ちを慮おもんぱかってくれたわけではないだろうが、創業150年を超える老舗「信濃屋」が絶妙なさじ加減でトレンチコートをつくってくれた。
トレンチコートといえば、ダブルブレストが一般的だが、今回のモデルはシングルブレスト。このデザインならば、ベルトを締めずにはおるような感覚で気負わずに着用できる。着丈はやや長めで、インナーにスーツやジャケットが着られるようにゆとりを持たせたシルエット。フロントの深い前合わせと脇ポケットの大きめのフラップが堂々とした佇まいを演出してくれる。まさに紳士が着るにふさわしいトレンチコートに仕上げられている。
トレンチコートの素材といえば、コットンギャバジンに限ると常々思っていたが、今回は上質なスーピマコットンの60番手双糸を先染めし、高密度で織った国内の素材を使用。撥水加工も施され、独自の光沢を放つ。
メンズウエア、しかも紳士のスタイルを見続けてきた「信濃屋」だからこそ、完成できたコートではないか。
お洒落極道 島地勝彦PRESENTS
ANGFA『スカルプD』シリーズ
もう元には戻れない!
知る悲しみを具現化した、シャンプー&リンスの類い稀なる力
わたしは年甲斐もなくよく眠るほうである。だから毎朝10時ごろ、寝過ぎの頭をボウッとさせながらバスルームに入って最初にやる儀式は、『スカルプD・ディグニティ・プレミアムシャンプー』で髪を洗うことである。浴室中がライムの香りで包まれるなか、わたしは少しずつ覚醒していく。もう2年以上やっているこの華麗なる儀式は、わたしにとって自己満足の極きょく致ちなのだ。髪を洗い流した後、同じシリーズの『スカルプD・ディグニティ・プレミアムパックコンディショナー』を丁寧に頭皮に塗り込む。それから、歯を磨いたり、髭を剃ったり、洗顔したりして、ボディシャンプーでブラッシングする。その間、馥郁(ふくいく)たる『スカルプD』のフルーティな香りに包まれ続ける幸せは、刺激的な一日のはじまりを予告しているかのようだ。ちょうどそれぐらいの時間、髪と頭皮を『スカルプD』のコンディショナーに浸しておくと、髪の毛に弾力が出てくるような気がする。
事実、わたしは若いころ理容室のおじさんに「お客さんはハゲるタイプですね」とよく言われた。そのときは潔くスキンヘッドにするぞと、こころに決めていたのだが、どうやらそれは杞憂だった。いまや『スカルプD』の繊細なクリーミーな泡がわたしの髪の毛を守ってくれているのだ。
どうして、たかがシャンプーが1万円もするのか、と思う向きもあるだろう。実はそれは、わたしが犯人かもしれない。
以前、新宿伊勢丹メンズ館8階の「サロン・ド・シマジ」に『スカルプD』の従来型シャンプーの売り込みがあった。定価は4、5千円だった。わたしはそのとき「どうせなら1万円のシャンプーはつくれないのですか」と聞いてみた。そのリクエストに応えて、『スカルプD』の研究者が「きっと満足して頂けるシャンプーです」と報告に来たものがこれである。
わたしはまず、実際に2か月間使ってみて「なるほど。これはいままでのシャンプーの概念を超越している」と直感して店頭に置くことにした。
まさにこれは、良いモノを知ってしまったら、もう元には戻れないという、知る悲しみのシャンプー。贅沢に厳選された成分をこれでもかと詰め込んだ最上級のシャンプーとコンディショナーなのだ。泡立ちがいいからワンプッシュで頭がアワアワだ。しかも容器も実にお洒落ではないか。
わたしは襟足の髪をキチンと揃えるため週に1回美容サロンに通っている。店長から「毛根がしっかりしてきましたね」と褒められる。これぞ1万円の値打ちである。
※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。
問い合わせ先
- 大人の逸品 TEL:0120-588-303
● 一部のIP電話からは ☎096-278-7795
● 営業時間:平日9:30~17:00(土日・祝日 定休日)
●年末年始のお知らせ:12月29日(金)~1月4日(木)まで休業となります。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2017年冬号 男を格上げする、唯一無二の逸品を手に入れよ!より
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- クレジット :
- 撮影/小寺浩之(ノーチラス) スタイリング/大西陽一(RESPECT)