『Precious』9月号では、企画「季節が変わる時、大人は『シャツ』に宿るポリシーを着る」を特集。ライフスタイルの変化に伴い、多くの人が着心地のよさをより重視するようになった今、心が回帰する先はベーシックの基本である上質な「シャツ」なのではないでしょうか。

そこで、それぞれのフィールドで輝きを放つ、プレシャスキャリア4人のシャツスタイルを拝見! 今の気分に寄り添う、彼女たちの本命の一枚とは…。

今回は、日本のものづくりを世界に発信する「The APRIL」代表の宅間頼子さんに、日ごろ愛用する一枚を教えていただきました。

宅間頼子さん
「The APRIL」代表取締役
1965年・神奈川県生まれ。インポートブランドで代表を務めた後、独立後は営業コンサルティングを中心に、自身の会社を経営。複数企業の取締役のほか、学校法人「松徳学園 東京ファッション専門学校」や特定非営利活動法人「ジャパンハート」の理事なども務める。

My Precious Shirt Story : プレシャスキャリアがシャツに託す思い

オーバーコート
 

サイズや性別、年齢を超越した「オーバーコート」のシャツは、計算されたパターンが光る。日本の上質ウールを採用。シャツ¥44,000(oomaru seisakusho 2〈オーバーコート〉)

「私の仕事服に【襟】はマスト! 先方よりカジュアルな服装にはしない、と決めているからです」(宅間頼子さん)

カマラ・ハリス、ミシェル・オバマ、時代を牽引するパワーウーマンもその実力を認めた、N. Y.在住のデザイナー大丸隆平氏がつくるシャツを颯爽と着こなすのは、長年インポートブランドでキャリアを積んできた宅間頼子さん。50歳の節目で「トッズ・ジャパン」の代表取締役副社長を退任し、日本のものづくりを世界に発信するため起業。現在は自身が代表を務める会社経営のほか、複数企業の役員や顧問も兼任。そんな多忙を極める宅間さんには、一貫した仕事服のルールがあります。

「仕事では必ず襟のあるものを選びます。襟のないカットソーを着るときは、夏でも上から羽織れるジャケットを持参。目上の方との会議の場合は、信頼していただくためにも先方よりカジュアルな服装にはしない、と決めています。これも性格でしょうか」(笑)。

長身を生かしたジェンダーレスな装いが板につく宅間さんが着たシャツは、ここぞというときに選ぶ一枚だと言う。

「強撚ウールなのでシャキッとしていて、コットンとは違ったしなやかさが味わえます。同じブランドでスーツやジャケットも愛用していますが、どれもユニセックスで着られる秀逸なデザイン。シャツはアウトにしても様に。一見シンプルですが、今の気分にぴったりです」

※掲載した商品は、すべて税込価格です。

問い合わせ先

oomaru seisakusho 2

PHOTO :
MICHIKA MOCHIZUKI
STYLIST :
小林綾
HAIR MAKE :
yumi(TETE)
EDIT&WRITING :
兼信実加子