時代の変化と共に、頑張りすぎることから解放されたい、心を軽やかにしたいと願うようになった今、メイクにも変化が。

雑誌『Precious』9月号では、企画「軽やかでシンプル。『晴れやか顔』大人のメイク新ルール」にて、3人の人気メイクアップアーティストが新時代にふさわしい軽やかな「晴れやか顔」をつくるメイクルールを提案。盛らなくても美しく、ポジティブな印象に見せるプロのワザは試す価値ありです。

今回は、配色バランスを得意とする尾花ケイコさんによる「ワントーンメイク」新ルールをご紹介します。

尾花ケイコさん
メイクアップアーティスト
本誌をはじめ、数多くの女性誌やTVなどで活躍。清潔感ある美しさを引き出す最新のアイテム選び&メイクテクニックの知識が豊富。

配色バランスが得意な、尾花ケイコさんの「ワントーンメイク新ルール」

ニット_1,ブレスレット_1,指輪_1
ニット¥150,700(三喜商事<アニオナ>)、ブレスレット¥1,133,000・バングル¥1,188,000・リング¥429,000(フレッド)

「ベージュ系のトーンで揃えて、洗練&リラックス感を漂わせて。旬の質感で奥行きが生まれ、立体感が」(尾花さん)

潔くシンプルに。さりげない引き締めで人に圧を与えない、究極のナチュラルメイクに

ニット_2
ニット¥150,700(三喜商事<アニオナ>)

年齢を重ねるごとに、顔から華やかさが消えていく…。リップの色を濃くしたり、アイラインを太く引きたくなるけれど、それは古くて重苦しい顔に。

「メイク感は薄く、旬の質感を取り入れたワントーンで軽快に仕上げたほうが晴れやか! 」という尾花さんが提案するのはベージュ系のワントーンメイク。ちなみにメイクにおいてのワントーンは、配色バランスが均等で色の系統が揃っていること。

注目したのがトレンドを牽引するブランドの最新アイテム。

「潔くシンプルを丁寧に、が新ルール。最先端の艶やかな質感だから奥行きが生まれ、ナチュラルで洗練された印象になるのです」(尾花さん)

ベージュ系ワントーンなら、日本人のオークル肌と相性抜群。浮かずに品よくまとまります。

【ベージュ系ワントーンに!メイクアップアイテム3品】

アイシャドウ_2,アイライナー_2,リップ_2
左/パルファン・クリスチャン・ディオール モノ クルール クチュール 573 ¥4,180、中央/シャネル スティロ オンブル エ コントゥール 13 ¥4,290、右/コスメデコルテ ルージュ デコルテ 50 ¥3,850(8月21日発売)

■1:パルファン・クリスチャン・ディオール|微細パールの光効果が秀逸。立体感のあるふっくらまぶたに

肌なじみのいい、シックなベージュ色。微細なパールを含み、まるでシルクのような上質な艶やかさ。シワが蔓延したまぶたにも自然に溶け込み、単色でメリハリ感のある目元に仕上がる。

■2:シャネル|引き締め効果と清潔感を併せもつ艶やかカーキペンシル

やや太めのアイラインペンシルで、深みのあるカーキ色。フィット感が高くアイライナーとしても使えるほか、指やチップでなぞればふんわりとぼかせて自動的にグラデーションのきいた目元に。

■3:コスメデコルテ|なめらかに溶け込み一体化。ほのかに艶めくマットベージュ

密着力のあるマットタイプのコーラルベージュ。潤いで満たすハイドロステイカプセルに加え、美容成分をたっぷり配合しているため、唇がシワっぽくならない最新処方に。

【メイクアップのコツ】

●しぼみ唇は口角から上唇の山にかけて、丸みをもたせながら描く

リップ_1
 

ブラシにリップをとり、下唇の中央から外に塗り広げる。上唇も同様に中央から外へと塗り広げ、仕上げに、口角から上唇の山に向かって1〜2mm程度はみ出すように塗り、ふっくらとした丸みを演出。

●ライン状に引いてからチップで上辺をぼかすと自然なグラデーションに

アイライナー_1

カーキのアイラインペンシルで中央から目尻、中央から目頭の順でスーッとライン状に描く。次にチップで上辺だけを軽くぼかす。下まぶたも同様に。濃くつかないため、きつくならず自然に引き締まる。

●アイホールよりも広めに塗布し、自然に彫りの深い目元をつくる

アイシャドウ_1

アイシャドウチップに色をとり、上まぶたの際からワイパーのように左右に動かしながら、アイホールの少し上までぼかしていく。シックなベージュカラーなので、さりげなく陰影をつくる効果もあり。

※掲載した商品は、すべて税込です。

問い合わせ先

PHOTO :
鈴木 宏(人物)、戸田嘉明(パイルドライバー/静物)
STYLIST :
小林 綾
HAIR MAKE :
尾花ケイコ
MODEL :
大塚まゆか
EDIT&WRITING :
荒川千佳子、五十嵐享子(Precious)