ネイビースーツと並び、ビジネスの基本であるグレースーツ。ベーシックな色であるからこそ使いやすいのであるが、少々地味に感じることもある。ビジネスの基本であるからこそ、きちんとしたこだわりを持って選びたいものだ。そこでおすすめしたいのが「カナーリ」のグレースーツだ。一見するとシンプルであるが、よく見てみると只者ではない存在感を放っている。

独特な存在感を放つ、「カナーリ」のグレースーツ

スーツ¥275,000(コロネット〈カナーリ〉)
スーツ¥275,000(コロネット〈カナーリ〉)

コロネット

まず、ラペルがノッチドではなく、太めのピークドラペルになっている点があげられる。通常ピークドラペルはタキシード等で採用されるディテールで、ノッチドラペルに比べて華やかな印象だ。生地はウール54%、シルク38%、リネン8%のいわゆる三者混の生地で、シルクが4割混紡されているので上品な光沢があり、通常だとパーティースーツで使われるような生地であるが、リネンを混紡したことにより、霜降り感のある独特な風合いに仕上がっている。

また、柔らかい雰囲気のショルダーは生地と相まって、非常に軽い着心地である。絞りが緩めで、程よいフィット感のシルエットは大人の余裕を感じさせる。華やかな雰囲気もありつつ、品格も感じさせるこのスーツは、違いの分かる大人が選ぶべきグレースーツである。

存在感のある「カナーリ」のスーツはこうやって着こなす!

スーツ¥275,000(コロネット〈カナーリ〉)、シャツ¥24,970・チーフ¥2,970〈シップス〉・タイ¥12,980〈シップス フォー プッチーニ〉・靴¥77,000〈エデン ミラノ〉/以上、シップス 銀座店

スーツ自体に存在感があるから、シャツやネクタイはシンプルに合わせたいところであるが、あえて無地を使わず、細めのストライプにランダムなドットの柄同士のコンビネーションでコーディネートをするのがいい。霜降り感のあるスーツの独特な生地を生かすなら、全体を同系色でまとめることがポイント。シャツやネクタイとスーツの霜降り部分の白が調和して、非常に統一感がうまれる。また、シンプルな白いリネンチーフで誠実さと爽やかさをプラスしつつ、色気のあるスリッポンを合わせ、ビジネスと遊びの中間をイメージするのもおすすめだ。

※価格はすべて税込です。

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PHOTO :
島本一男(BAARL)
STYLIST :
土屋大樹