タフなのに軽量、そして耐アレルギー性にも長けたチタンは、時計に非常に適した素材。ゆえに、じわじわと確実に増えてきた印象だが、2021年は驚くほど多くのブランドが旗艦コレクションのケースに採用した。これからのラグジュアリースポーツウォッチのメイン素材となっていく予感がする。
オーデマ ピゲ『ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ』
爽やかさとリッチ感が共存する大人趣味のクロノグラフ
クールなチタンの輝きに、「オーデマピゲ」ならではのタペストリー模様が際立つブルーと、3つ目のシルバーが爽やかなパンダダイヤルの新デザイン。43mm径という新しいケースサイズのなかで、すべてのデザイン要素が過不足ないバランスで配置され、名門らしい完成度の高さを漂わせるクロノグラフに。交換可能なストラップシステムを備えており、自分で簡単に付け替えが可能。
タグ・ホイヤー『タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T クロノグラフ トゥールビヨン』
爽やかにリッチにトゥールビヨンの粋を纏う
フライングトゥールビヨンを搭載しながら、「良心的すぎる」価格設定で一大センセーションを巻き起こしてから5年。2021年は初めてのチタンケース&ブレスレットと、随所にアズーロ(ブルー)の粋をまとって、よりタフに、よりスタイリッシュに進化を遂げた。サンレイ加工が施され美しい艶を放つブルーのダイヤルが、6時位置のトゥールビヨンの存在感を際立たせ、さりげなくもラグジュアリーなオーラを漂わせる。
IWC『パイロット・ウォッチ・クロノグラフ「AMG」』
高性能エンジニアリングの魂が随所に息づく実用的名機
2004年から継続している「メルセデスAMG」とのパートナーシップを記念する最新モデルは、コレクションで初めて、自動車工学にも用いられる超軽量なチタンケースを採用。ダイヤルのカーボン・ファイバーは、「メルセデスAMG」のエアロコンポーネントに由来するもので、モータースポーツの計器を思わせる配置のインダイヤルとクールな対比を見せる。最長12時間のストップウォッチ計測が可能な自社製クロノグラフムーブメントを搭載した、タフな機能性も男心をくすぐる。
※価格はすべて税込です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2021年秋冬号
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- PHOTO :
- 池田 敦(パイルドライバー)
- EDIT :
- 岡村佳代、安村 徹(MEN'S Precious)