『ルージュ・エルメス』『ローズ・エルメス』に次ぐ3つ目の美のオブジェとして誕生した『レ・マン・エルメス』。

『Precious』12月号では、職人の手によって支えられてきたメゾンのエスプリが凝縮した『レ・マン・エルメス』にフォーカスした企画を特集しています。

今回はその中から、『レ・マン・エルメス』が展開するネイルカラー洗練の24色のうち、シグネチャーカラーを含む10色をまとめてご紹介します。

安倍 佐和子さん
ビューティ エディター
(あべ さわこ)化粧品会社、出版社勤務を経て独立。女性誌、広告等で幅広く活躍。著書に『人と比べない美人力の磨き方』(講談社)がある。

『ルージュ・エルメス』の同色、「エルメス」の魂を宿したオレンジ

エルメスのネイルを爪先に纏い、手袋を持った女性
「レ マン エルメス ヴェルニ エマイユ 33 Orange Boîte /オランジュ・ボワット」¥5,500【15ml】・ハイネックニット/参考商品・手袋¥146,300(エルメス ジャポン)

フランス語でオレンジボックスを意味するブランドのシグネチャーカラー。溢れるパッションを指先の彩りに。


指先から知性を語る『レ・マン・エルメス』洗練の24色

爪先から華やかな色彩の旅へと誘ってくれるのが、『レ・マン・エルメス』を象徴する24色のネイルカラー『ヴェルニ エマイユ』です。

24は、メゾンが最初にアトリエと店舗を構えたパリ フォーブル・サントノーレ24番地に由来するラッキーナンバー。カラーはエナメル職人のパレットからインスパイアされたもので、そのまばゆいほどの輝きにも、エナメル加工の技術で培った経験が生かされています。

「エナメルのカラーコードは100種以上、レザー用が900以上と、『エルメス』はカラーリストのメゾンでもあります。24色はプレタポルテでも使われているモードカラーを厳選しました」(アニエス・ドゥ・ヴィリエ)

すべて、ミクロン単位の微粒子からなる色素を配合しながら、天然由来成分71%以上、爪に優しいナチュラル処方のフランス製です。

伝統のエクスリブリスが刻まれた長くしなやかなブラシは、ワンストロークで理想の仕上がりに。ネイルを塗るしぐさまで美しく、洗練された印象に見せてくれます。
(ビューティー エディター・安倍佐和子)


エルメスのネイル『レ・マン・エルメス』9色
すべて「レ マン エルメス ヴェルニ エマイユ」各¥5,500【15ml】

1:49<ローズ・タミセ>赤紫色の陰影をしっとりと纏まとったセンシュアルなピンク。フェミニンで知的な色。

2:91<ヴェール・エコセ> スコットランドの風景を彷彿させる深い森の青。メゾンが誇るエナメルの青のバリエーションからインスパイアされた1色。

3:01<ローズ・ポルスレーヌ>透明感のある柔らかな光輪を放つパウダーピンクは、天使の頬色を思わせるピュアな発色。

4:96<ブルー・アンクル>インクという名のブルーは、帳から夜明けにかけての空を思わせるシグネチャーカラーの1色。

5:89<ヴィオレ・ビザンタン>アメシストに黒みをうっすら差したようなプラム。オリエンタルなニュアンスを残す1色。

6:75<ルージュ・アマゾン>顧客でもあった西太后が大切にしていた白馬の毛色を引き立てるために、『エルメス』が提案した大胆な赤がルーツ。『ルージュ・エルメス』と同じDNAをもつ色。

7:77<ルージュ・グルナード>幼い頃に味わった甘いスイーツの記憶を手繰り寄せるような真紅。指先に心地いい緊張感を生み出し、美しいしぐさを誘引。

8:71<オランジュ・ブリュレ>陽光を浴びて焼けたテラコッタや、秋の森にたわわに実るタンジェリンの鮮やかなオレンジ。『エルメス』らしいオレンジ系のバリエーション。

9:79<ジョーヌ・アンペリアル>皇帝の黄色という名のカラーは、中国の皇帝だけが許された高貴な1色。


※掲載した商品は、すべて税込価格です。

問い合わせ先

エルメスジャポン

TEL:03-3569-3300

PHOTO :
鈴木 宏(人物)、戸田嘉昭(パイルドライバー/静物)
STYLIST :
小倉真希
HAIR MAKE :
尾花ケイコ
NAIL :
中島理恵(uka)
MODEL :
大塚まゆか
EDIT&WRITING :
五十嵐享子(Precious)