2021年 Precious 11月号の「好きなコーディネート」1位~10位を発表します

ラグジュアリーファッション誌『Precious(プレシャス)』11月号をお読みいただいた方へのアンケート調査(ネットアンケート&郵便はがき)にて、「好きなコーディネート」に選ばれた着こなしを、その理由とスタイリングのコツを交え、ランキング形式でご紹介します。

Precious11月号(10月7日発売)の表紙、カバーモデルは米倉涼子
Precious11月号(10月7日発売)の表紙、カバーは米倉涼子さん

今回10位~1位に選ばれたコーディネートは、今季の注目色「ベージュ」をワントーンでまとめた着こなしが多数ランクイン! こっくりと深い色味から淡く優しいトーンまで幅広いカラーパレットで登場しているベージュは、やわらかな存在感はそのままに、凛としたモード感が加わり進化しています。

それではさっそく、10位から順を追って1位まで見ていきましょう。このなかに、あなたがこれからの着こなしに取り入れてみたいコーディネートはありますか?

【10位】 黒のピーコート×黒のパンツ

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コート¥979,000・パンツ¥165,000・バッグ¥440,000(トム フォード ジャパン〈トム フォード〉) ピアス¥440,000・ブレスレット¥1,463,000・リング¥330,000(ポメラートブティック 銀座店〈ポメラート〉) 靴¥72,600(ブルーベル・ジャパン〈クレジュリー〉)[Precious2021年11月号101ページ]撮影/長山一樹(S-14)

10位にランクインしたのは、スタイリスト髙橋リタさんが提案する「クラシカルなのに今っぽい」トラッドスタイルから、ピーコートの着こなし。「ピーコートが学生風にならずシックにまとまっている」「大人に似合う上品カジュアル」などがお気に入りの理由にあがっていました。

スタイリングの鍵は、「上質感を意識し、ブラックに徹してリッチ&シャープに」仕上げること。贅沢なカシミアで仕立てたピーコートは、ゆるすぎず細すぎずの構築的な美しいシルエット。パンツも小物もオールブラックで合わせることで、大人のリッチな迫力が生まれます。

また、顔周りをきりりと見せるロングポイントカラーや、高級感を醸し出すミラーゴールドのボタンなど、クールな華やかさを携えていることもポイントです。

【9位】カーキのキルトスカート×ベージュのオーガンジーブラウス

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ブラウス¥106,700・スカート¥251,900/参考価格(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉) ピアス¥561,000・ブレスレット¥2,601,500(フレッド) バッグ¥126,500(ドゥロワー 六本木店〈ワンドラー〉) 靴¥105,600(トッズ・ジャパン)[Precious2021年11月号98ページ]撮影/長山一樹(S-14)

続いての9位も、高橋リタさんのトラッドスタイル。こちらは、懐かしいキルトスカートを今っぽくアップデートしたコーディネートです。

落ち着きのある無地のカーキなら、キルトスカートもスタイリッシュな雰囲気に。さらに透け感のあるフェミニンなオーガンジーブラウスと、スタッズを敷き詰めたローファーを合わせて華やかさを演出しています。

振り幅のあるテイストミックスでモードな新鮮味をプラスした最新トラッドには、「クラシカルなエレガントさが素敵」「ブラウスが際立っている」「深みのあるカーキと軽やかなベージュの色合わせが気に入った」などの声が寄せられました。

【8位】ベージュのジャケット×グレージュのハイゲージタートル×ブルーのバンドカラーシャツ×デニムパンツ

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ジャケット¥77,000(グルッポタナカ〈リビアナ コンティ〉) シャツ¥35,200(エスケーパーズオンライン〈ポステレガント〉) ニット¥27,500(スローン) デニム¥20,900(ゲストリスト〈レッドカード〉) 「ディオール ファイン ジュエリー」のピアス¥451,000・ネックレス¥770,000・「ディオール」のバッグ¥506,000・バッグに付けたAirPodsケース¥69,300・靴¥141,900(クリスチャン ディオール)[Precious2021年11月号89ページ]撮影/黒沼 諭(aosora)

軽やかなベージュのジャケットを主役アイテムとしたレイヤードスタイルには、着こなしテクニックが満載! まずは昨年から浸透してきている、シャツの中にハイネックインナーを着るレイヤード。大人好みのハイゲージニットならカジュアルすぎない装いにできます。シャツはジャケットと襟元がバッティングしないバンドカラーを選ぶことで、アンケート回答にも多かった「すっきりとあか抜けた印象」が完成。

また、多くの方が「色合わせが好き」と評価してくださったカラーコーデは、ベージュと相性のいいサックスブルーのシャツ、そしてそのシャツに落ち着きを添えるグレージュのハイゲージタートルというレイヤードに。

さらにウォッシュドデニムのパンツでブルーの縦ラインをつくれば、爽やかさとかっこよさを演出するとともに、すらりとした着映えが叶います。仕上げにはクールな抜け感を生む白バッグを斜めがけにして、こなれたムードもプラス。多角的な旬のアプローチで、肩の力が抜けたジャケットスタイルを手に入れましょう。

【7位】ベージュのニット×カシミアストール×パンツ

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ニット¥53,900(アマン〈アンスクリア〉) ストール¥99,000(チェルキ〈グレン プリンス〉) パンツ¥37,400(オーラリー) ピアス¥110,000・リング[中指]¥86,000・[小指]¥81,000(エドストローム オフィス〈シャルロット シェネ〉) バッグ¥97,900(ピエール アルディ 東京)[Precious2021年11月号66ページ]撮影/長山一樹(S-14)

着慣れたはずのベージュを見違えるほどセンスよく輝かせるには、ワントーンに絞るのが最大の近道。そして、繊細なベージュを重ねるほどに、洗練度が増して、美しさも更新されます。

7位にランクインした着こなしは、落ち着いた印象ながらヘルシーで明るいオーラも併せ持つ、ソフトな色合いのベージュのニットとストールがポイント。ゆとりあるミラノリブのニットに、同色のカシミアストールをふわりと重ねれば、リラクシーな空気感が漂います。

とろけるようにやわらかな色味には、コンテンポラリーなジュエリーが放つ、辛口な輝きが好相性。さらにパンツとバッグで一段濃い色合いのベージュを加えたコーディネートには、「淡いベージュの色合いが新鮮」「落ち着きがある知的な印象」「ジュエリーやバッグの小物使いが参考になる」といったコメントが届きました。

【6位】 ベージュのジャケット×タートルニット×パンツ

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ジャケット¥520,300・ニット¥156,200・パンツ¥161,700・バッグ¥310,200(ブルネロ クチネリ ジャパン) ピアス¥105,600・イヤーカフ¥888,800・リング/指先から¥1,760,000・¥2,849,000(伊勢丹新宿店本館4階=ジュエリー〈レポシ〉) 時計¥935,000(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)[Precious2021年11月号65ページ]撮影/長山一樹(S-14)

「洗練されていて、かつ新鮮さも感じられる」「シャープさと柔らかさが共存している」「ビジネススタイルにぴったり」など、キャリア女性から多くの支持を得たのは、優しさのなかに強さを秘めたスーチングスタイル。

明度が高いトーンが特徴で、オートミールを思わせる色合いのベージュ。上品さが際立つこの色でまとめることで、テーラードジャケットの装いに、クリーンな美しさがプラスされています。フランネル素材のジャケットとパンツは、メランジュの風合いが優しげな印象を運ぶ秘訣に。小粋なジュエリーやメンズライクな時計を合わせれば、さらにきりりと引き締まります。

【5位】 ベージュのシアリングジャケット×カシミアニットのセットアップ

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ジャケット¥840,400・ニット¥240,900・パンツ¥323,400・バッグ¥284,900(ロロ・ピアーナ ジャパン) イヤリング[両耳下、パール付き]¥735,900・[右耳上、フープ]¥732,600・ネックレス¥998,800(TASAKI) サングラス¥36,300(アイヴァン 東京ギャラリー)[Precious2021年11月号62ページ]撮影/生田昌士(hannah)

ふんわりとしたシアリングのジャケットと、ベビーカシミアニットのセットアップをベージュで揃えて、リッチ感を更新したスタイル。素材の上質感が引き立つのも、ベージュに宿る魅力のひとつです。白く輝くパールネックレスが軽快なアクセントとなり、ワントーンスタイルにメリハリをもたらします。

ヘルシーなベージュだからこそ気どらないリッチ感が可能になることは、アンケート結果にもしっかり表れていて、「カジュアルだけど上品で洗練されている憧れのスタイル」「ゴージャスとリラックス感のバランスが絶妙」「冬にぴったりの温かみがありつつゴージャス」などの回答が集まりました。

【4位】 黒のジャケット×タートルニット×フレアスカート×ボリュームローファー

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「ディオール」のジャケット¥473,000/参考価格・ニット¥165,000・スカート¥539,000・バッグ¥451,000・靴¥135,300・「ディオール ファイン ジュエリー」のピアス¥594,000(クリスチャン ディオール)[Precious2021年11月号97ページ]撮影/長山一樹(S-14)

4位にも高橋リタさんのトラッドスタイルが登場。「シンプルだけど上品さを極めた装い」「バッグと靴の金具使いがアクセントになっている」などのコメントが寄せられたコーディネートは、ボリュームフォルムが新しいローファーがキーアイテムに。バージャケットとフレアスカートのエレガントなスタイルを、今っぽいムードでドレスダウンしてくれます。

高橋さんのスタイリングでは、足元の仕上げはフラット靴がお決まりですが、特にトラッドなローファーは、きちんと感のある表情で着こなしを整えるのに効果的。そして今年取り入れるなら「ボリュームフォルム一択!」とのこと。

王道ともいえるブラックコーデを、靴だけで更新できるワザは実に手軽。ぜひ参考にしてください!

【3位】ベージュのコート×ニット×パンツ×白スニーカー

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コート¥729,300・ニット¥84,700・パンツ¥84,700(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉) ピアス¥478,500・リング¥632,500(TASAKI) バッグ¥829,400(デルヴォー・ジャパン) 靴¥86,900(ピエール アルディ 東京)[Precious2021年11月号64ページ]撮影/長山一樹(S-14)

「真似してみたい!」という声が多く集まったのは、ニュアンスのある上品配色をスポーティMIXで軽快に仕上げた着こなしでした。

ほんのりとグレーみを帯びた明るいベージュは、知的な印象とイノセントな美しさを授けてくれる優秀カラー。風をはらんで翻る軽やかなコートや、見るからに温もり感のあるニットに用いられたカシミアの上質感が、ごくシンプルに徹してまとめた色合わせによって際立ちます。

読者のなかには、「清潔感と程よいカジュアル感を加えている」とスニーカーに注目された方も。足元をボリュームソールの白スニーカーで仕上げている点が、上品さのなかに今年らしい抜け感を演出するポイントです。

【2位】 ベージュのニット×カーディガン×ホワイトゴールドのジュエリー

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ネックレス/内側から[WG×ダイヤモンド]¥6,732,000・[WG×ホワイトマザーオブパール]¥2,019,600・リング/指先から[WG×ダイヤモンド]¥973,500・[WG]¥313,500・ブレスレット/左手[WG×ダイヤモンド]¥2,851,200・右手[WG]¥583,000(ヴァン クリーフ&アーペル) サングラス¥35,200(アイヴァン 東京ギャラリー) ニット¥35,200・カーディガン¥38,500(スローン)[Precious2021年11月号70ページ]撮影/長山一樹(S-14)

ベージュのワントーンコーデの鮮度を高めるのは、ホワイトゴールドのジュエリーが放つ「白い輝き」。上品で穏やかなベージュに、切れ味のあるホワイトゴールドのジュエリーを効果的にあしらうことで、透明感のある着映えが叶うのです。

そんな提案のなかでもっとも反響が大きかったのは、モヘアニットに『ヴィンテージ アルハンブラ ネックレス』を重ねた着こなしでした。ダイヤモンドとホワイトマザーオブパールの異なる白い輝きが、モダンな表情を生み出しています。

「ベージュとホワイトゴールドの相性のよさに気づかされた」「都会的かつソフトな印象にまとまっている」「上品でやさしい感じ」「カジュアルだけどクールで、適度な甘さもあっていい」など、さまざまな感想が届きました。

【1位】ベージュのリブツインニット×ロングスカート×黒ブーツ×シルクスカーフ

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カーディガン¥68,200・ニットプルオーバー¥41,800(ストラスブルゴ〈クルチアーニ〉) スカート¥28,600(RHC ロンハーマン〈RHC〉) ピアス¥146,300・ブレスレット¥535,700・スカーフ¥57,200・ベルト¥400,400・バッグ¥1,051,600・靴¥243,100(エルメスジャポン)[Precious2021年11月号85ページ]撮影/黒沼 諭(aosora)※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合がありますので、予めご了承ください。

「締め色が効いていてバランスがいい」「上半身がコンパクトに見えてスタイルアップできる」「スカーフの合わせ方をお手本にしたい」と大好評だったのは、“ツインニットをボトムにインする”という新発想のレイヤードスタイリングでした。

トップスをボトムインすることが潮流の今だからこそ、ハイゲージニットのツインであれば思いきって、裾をインするのが端正で華やか。ウエスト位置が高くなり、ニット自体も新しい印象に変わります。ベージュはマンネリ化しやすい…、の悩みもクリアする秘策です。

大切なのは、ボトムもツインと同系色のベージュにしてスラリとした印象に仕上げること。こちらの着こなしでは、素材感でメリハリが出るようエコレザースカートを選択しています。さらにスカーフアレンジで胸元に立体感をプラスし、淡ベージュスタイルの優しい雰囲気を崩さないよう、数を絞って締め色小物を投入。チャンキーヒールの黒ブーツが、ロングスカートのボリュームをバランスよく受け止めます。

以上、ファッション誌「Precious(プレシャス)」2021年11月号の読者アンケート調査で、好きなコーディネートに選ばれたスタイリングを10スタイル、お見せしました。

このなかに、あなたが真似してみたいスタイリングは、ありましたか?

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ぜひお手に取っていただき、ご活用いただけたら幸いです。

※掲載した商品の価格は、すべて税込みです。

※高橋リタさんの【高】は「はしごだか」が正式表記です。


Precious 12月号<冬のファッション特集【シーンを華麗につなぐ、12月は「ドレスアップ気分」!】>
【内容紹介】冬のファッション特集[シーンを華麗につなぐ、12月は「ドレスアップ気分」!]/麗しき「カラージュエリー」/カジュアルな日の「リッチ・レイヤード」/ときめきを贈る「ラグジュアリー・ギフト」/私を育む「第二のお年頃」/「京都のうまいもん」をお取り寄せ!/「シミやシワで女の価値は下がらない!」宣言/鈴木亮平/特別付録「Bruget 至高の時を刻む美しき時計」
2021年11月7日発売 ¥990(税込)

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この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
『Precious11月号』小学館、2021年
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