2021年に発売されたラグジュアリーウォッチから珠玉の逸品を選出する『Precious WATCH AWARD』が、『Precious』1月号にて発表されました。4回目となる今回は、「MEN'S Precious WATCH AWARD」も『Precious』1月号での合同開催となります。
独自の審美眼をもつ審査員の方々が、機構、精度、美観、実用性、物語性など、あらゆる観点で熟考&吟味を重ね、“変化の時代に大人の男性が選ぶべき時計”を全8部門で決定しました。
今回はその中から、栄えある「ダイヤモンドウォッチ賞」に輝いた、シャネル『ムッシュー ドゥ シャネル ダイヤモンド エディション』をご紹介します。
「MEN'S Precious WATCH AWARD」2021 審査員
【ダイヤモンドウォッチ賞】控えめな輝きのなかに、メゾンのチャレンジングな姿勢がチラリ|シャネル『ムッシュー ドゥ シャネル ダイヤモンド エディション』
ジャンピングアワーの時表示にレトログラードの分表示、スモールセコンドを組み合わせた渾身のメンズウォッチに加わったダイヤモンド仕様。ベゼルとラグに68個ものバゲットカットダイヤを備える。
また、グランフーエナメルによる漆黒のダイヤルもその輝きを支えている。
「男性が身につけたくなるソリッドさと色気という要素を巧みに融合した渾身作」平山祐介さん
ベゼル同様、ラグにまでセッティングされたバゲットダイヤ。控えめな輝きで新たなダイヤモンドウォッチの表現を彩る。
美観にも配慮がなされたグラフィカルな自社製ムーブメントが裏蓋からのぞく。パワーリザーブは約3日間。
メンズウォッチにも広がるダイヤモンド人気。ここで高い評価を獲得したのは、さすがのメゾンだ。
「年を重ねるごとに気になりつつあるのが、ダイヤモンドをはじめとする色気あるアイテム。でも、時計で取り入れるのは難しく思えるもの。ところが『シャネル』は、バゲットダイヤをベゼルに、まるで目盛りのように配置してソリッドに仕上げているので、男性でも取り入れやすく感じます」と、平山氏。
女性の守屋が見ても、同様に映る様子だ。
「合計2.95カラットものダイヤが嫌味に見えないのは、モノトーンにまとめているから。メゾンの世界観を表した漆黒のダイヤルとの相性も良好。また、伝統を守りつつも反骨心を感じさせる、往年のカール・ラガーフェルドのような佇まいも新鮮」
ここに備わるカーフベルトにも注目したのが、並木氏だ。
「エシカルを掲げて、エキゾチックレザーの使用をやめました。カーフストラップがダイヤモンドウォッチを従えるというパラダイムシフトが起こっています」
ラグジュアリーななかにチャレンジングな姿勢を見せる『シャネル』らしさが浮き彫りになった格好だ。
※掲載した商品は、税込み価格です。
※文中の表記は、WG=ホワイトゴールドを表します。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー/静物)
- STYLIST :
- 関口真実(静物)
- EDIT&WRITING :
- 安部 毅、安村 徹(MEN'S Precious)