2021年に発売されたラグジュアリーウォッチから珠玉の逸品を選出する『Precious WATCH AWARD』が、『Precious』1月号にて発表されました。4回目となる今回は、「MEN'S Precious WATCH AWARD」も『Precious』1月号での合同開催となります。
独自の審美眼をもつ審査員の方々が、機構、精度、美観、実用性、物語性など、あらゆる観点で熟考&吟味を重ね、“変化の時代に大人の男性が選ぶべき時計”を全8部門で決定しました。
今回はその中から、栄えある「エレガントウォッチ賞」に輝いた、パテック フィリップ『カラトラバ 6119』をご紹介します。
「MEN'S Precious WATCH AWARD」2021 審査員
【エレガントウォッチ賞】名作をリミックスしたルックスと新たな機械が融合した「時代の顔」に|パテック フィリップ『カラトラバ 6119』
ベゼルのクル・ド・パリのギョウシェ装飾とローマ数字で人気だった名機「Ref.3919」のディテールと、バウハウス的との呼び声も高い「Ref.96」系統のダイヤルデザイン。その両者を見事に融合させることで、過去と現代を結びつけたといってもいい最新作の『カラトラバ 6119』。
新しいムーブメント、Cal.30-255 PSを搭載し、約65時間のパワーリザーブや強いトルクによる安定性を実現。
「『次世代カラトラバ』とも呼ぶべき、新ムーブメントと、新味の顔立ちに、思わず胸が高鳴りました」関口 優さん
シルバー文字盤には、マットな風合いをもつグレイン仕上げが施されており、ベゼル装飾と共に豊かな表情をもたらしてくれる。
サファイアクリスタルの裏蓋から、新型キャリバーを見ると、左右のツインバレルの存在が確認できる。
「男性の腕元からこの時計がチラリとのぞいたら、目を奪われると思います。クリーンなのにコクがある、まさしく大人の一本」
そう守屋が語るのは、クル・ド・パリ装飾が施されたベゼルに、『カラトラバ』を象徴する「Ref.96」系統のバーインデックスとドフィーヌ針からなるダイヤルデザインが融合し、新味を獲得した最新モデル。これが多数の高評価を獲得している。
「30代の頃読んだ小説の登場人物が、『パテック フィリップ』の腕時計をつけていました。人物のプロファイルを示す小道具に腕時計がなりうることを知り、そのとき、このブランドのすごさも調べて知ったんです。当時、思い浮かべたエレガントな時計そのものといった印象で、むだがないとは、まさにこのこと」と、平山氏が自身のストーリーに重ねる。
一方で、時計史における役割も大きいと説くのが関口氏。
「ツインバレルを搭載し、精度の安定や動力の強化を図った新ムーブメントは注目です。今後は、この機械をベースに数々のコンプリケーションが生まれることが予想され、『新世代カラトラバ』を担う未来のコレクションピースになりうるでしょう」
※掲載した商品は、税込み価格です。
※文中の表記は、RG=ローズゴールドを表します。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
- STYLIST :
- 関口真実
- EDIT&WRITING :
- 安部 毅、安村 徹(MEN'S Precious)