2021年に発売されたラグジュアリーウォッチから珠玉の逸品を選出する『Precious WATCH AWARD』が、『Precious』1月号にて発表されました。4回目となる今回は、「MEN'S Precious WATCH AWARD」も『Precious』1月号での合同開催となります。
独自の審美眼をもつ審査員の方々が、機構、精度、美観、実用性、物語性など、あらゆる観点で熟考&吟味を重ね、“変化の時代に大人の男性が選ぶべき時計”を全8部門で決定しました。
今回はその中から、栄えある「デイリーラグジュアリーウォッチ賞」に輝いた、ブレゲ『マリーン 5517』についてご紹介します。
「MEN'S Precious WATCH AWARD」2021 審査員
【デイリーラグジュアリーウォッチ賞】チタンをラグジュアリーに昇華した、『ブレゲ』が誇る細やかな技巧|ブレゲ『マリーン 5517』
2018年にリニューアルされたマリンスポーティなシリーズ『マリーン』のブルーダイヤル版。中央やや上に位置するロゴ付近の中心点から、放射状に手作業によるサンバースト仕上げが施されており、その輝きにもオリジナリティを与えている。
海洋をイメージした時計にふさわしく、潮風などの腐蝕にも強靭な素材を使用することで、さらなる進化を遂げた。
「個人的には、針とアワーマーカーに興味を惹かれます。モダンなスポーティウォッチの誕生です」マーク・チョーさん
加工の難しいチタンに対して、面の立った精巧なコインエッジ装飾をする技術力はさすが。
ヘアライン仕上げの裏蓋からのぞくのは、55時間パワーリザーブを誇るキャリバー777A。ローターのデザインも海にちなんだ船の舵輪形。
「現代のデイリーウォッチとして軽さは見逃せない要素。比重の小さい、いわゆる軽金属に属するチタンは、まさに条件どおり。これをラグジュアリーに格上げする手腕は、『ブレゲ』の面目躍如ということでしょう」
さらに、並木氏が感嘆するのは、スポーティウォッチの名作が、ホワイトゴールドを登場させたのちに、ステンレススティールではなく、チタンを登場させたこと。この素材を重視する新世代の到来を予感させるものだという。
加えて、そのラグジュアリーな佇まいについては、チョー氏の言葉を引きたい。
「興味深いのは、細やかなディテールワークです。十分に伸びたブレゲ針、伝統的なローマ数字にインスパイアされた厚めのアワーマーカーの秀逸なタッチが、このスポーティウォッチをいっそうモダンなものに」
時計ファン目線による平山氏の話も興味深い。
「ラグジュアリーな気分をデイリーに味わわせてくれるというのが、この時計のすごみ。ダイヤルも美しく、海の色気をまとえる一本。価格がこなれているのも、うれしいですね」
この時計が、日常を彩るスポーティウォッチの新基準となりそうだ。
※掲載した商品は、税込み価格です。
※文中の表記は、TI=チタンを表します。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
- STYLIST :
- 関口真実
- EDIT&WRITING :
- 安部 毅、安村 徹(MEN'S Precious)