2021年に発売されたラグジュアリーウォッチから珠玉の逸品を選出する『Precious WATCH AWARD』が、『Precious』1月号にて発表されました。4回目となる今回は、「MEN'S Precious WATCH AWARD」も『Precious』1月号での合同開催となります。
独自の審美眼をもつ審査員の方々が、機構、精度、美観、実用性、物語性など、あらゆる観点で熟考&吟味を重ね、“変化の時代に大人の男性が選ぶべき時計”を全8部門で決定しました。
今回はその中から、栄えある「クロノグラフウォッチ賞」に輝いた、ブルガリ『オクト フィニッシモ S クロノグラフ GMT』をご紹介します。
「MEN'S Precious WATCH AWARD」2021 審査員
【クロノグラフウォッチ賞】ファセットが輝く名作シリーズが実用的に舵を切った注目作|ブルガリ『オクト フィニッシモ S クロノグラフ GMT』
ポリッシュとサテンで磨き分けられた、存在感あるスティールケースを誇る『オクト フィニッシモ S』ラインを今季、拡充。
クロノグラフとGMT機能が付属する本作は、厚さ3.30mmという自社製自動巻きのBVL318キャリバーを搭載し、ケース厚も8.75mmに絞った。レトロ感を漂わせるツートーンの横三つ目ダイヤルも美観を高める。
「デザインプロトコルを変えることなくシームレスに機能を融合させる、ブランドの実力には頭が下がります」マーク・チョーさん
エッジの切り立ったファセットの美しさは、今や誰もが認めるところ。これぞジュエラーでもある『ブルガリ』の真骨頂。
自動巻きのローターがムーブメント周縁部を回るペリフェラル式を採用することで薄型化に成功している。
『オクト』シリーズといえば、世界最薄トゥールビヨンや世界最薄自動巻き時計など、7年で7度に及ぶ、薄型化における世界記録の更新だろう。スポーティやスティールといった意味合いを内包する『S』の文字を付した最新モデルにも、上質な薄型時計のDNAが備わる。
「薄さの限界にチャレンジする姿勢は、『ブルガリ』の価値を高めるもの。そのレベルが高次元で、生み出す時計がおもしろい」と、守屋が惜しみない賛辞を贈るのも納得できるはず。
同様にチョー氏は、
「多面体のファセットをもつ独自のデザインプロトコルを守りながら、本作では、クロノグラフに加えてGMTまでも搭載。シームレスに対応させている点は、感銘しきり」と、デザイン、薄さ、機能性をどれも損なうことなく融合させている点が素晴らしいと強調。
技術的な注目点は、ペリフェラルローターを備えたムーブメントと、使いやすいGMT機能だと関口氏。
「9時位置のプッシャーで3時位置のセカンドタイムを簡単に操作可能。これをクロノグラフと融合させたのは、薄型時計で技術革新をしてきた『ブルガリ』だからこそ。実用的で、時計通も唸る優れものです」
※掲載した商品は、税込み価格です。
※文中の表記は、SS=ステンレススティールを表します。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
- STYLIST :
- 関口真実
- EDIT&WRITING :
- 安部 毅、安村 徹(MEN'S Precious)