暮らしと向き合う時間を通して気づいたのは、自分らしいスペースを持つことの大切さです。『Precious』2月号では、『これからの「美しい暮らし」』と題し、自分らしい美学と個性(=ラグジュアリー)をもっと極めたライフスタイルを、ファッションをスタイリストの大西真理子さん、インテリアをスタイリストのchizuさんに伝授していただきます。
日々のおしゃれに、上質で美しいものを見極める審美眼を持つプレシャス世代が、ライフスタイルに向き合うとき、やはりファッションと同じレベルで、研ぎ澄まされた美意識を注ぎたいもの。これからの人生をもっと心豊かに過ごすために、美しい暮らしを求めてみませんか。
今回はスタイリストのchizuさんがセレクトした、すっきりと整った空間に癒しをもたらす、アートな多肉植物の植え込みをご紹介します。
テーブルに清々しい景色をつくるアートな箱庭
すっきりと整った空間に癒しをもたらす植物の存在。なかでもグリーンの植え込みは、インテリアと静かに調和して美意識が研ぎ澄まされる。
すっと天に向かって伸びるクレイニアを端に配した、美しい日本庭園の箱庭を思わせるアシメトリーな植え込み。石と苔の間に、ぷっくりとしたハオルチアが顔をのぞかせて。
greenshare(グリーンシェア)
「圧倒的に美しい植物を届ける」をテーマに、埼玉県川口市を拠点に活動する。空間に定位した植物+鉢の提案から設置、管理、取り替えまで一貫して行う定額制植物レンタルサービスも。下記問い合わせ先(公式HP:greenshare.jp 、Instagram:@greenshare.jp)よりご確認を。
植物にしてもペットにしても、「生」の気配があると部屋の空気は柔らかくなる。選び抜かれた名作家具を自分らしく、こなれて見せるためにも、自然の力を借りたいもの。
特に鉢や吊るしで楽しむグリーンは、よりインテリアの要素が強いので、美しさにこだわって選べば、モダンなオブジェになる。テーブルに飾ったのは華麗な花ではなく、凛とした佇まいの『箱庭』を思わせる植物の植え込みで、禅的なひとつの世界が生まれる。部屋との調和を考え、水平と垂直のイメージを意識して配置。器ごと特注したもの。
抑制のきいた自然の美学に身も心も静かに整って
家で過ごす時間が増えたことで、「グリーン」との触れ合いを求める人が増えています。生き生きとした表情や、穏やかに気を巡らせる静かな息遣いは、癒しそのもの。
ただ、ここでも暮らしにさらなる美学を求めて、“癒し”だけでなく“美しさ”を優先した選びを徹底したいのです。そこでスタイリストchizuさんが用意したのが、写真のグリーンの植え込みです。
「すっきりとした空間に美しく調和するように、水平×垂直のミニマルなイメージを伝えて、鉢ごとグリーンのプロに依頼しました」とchizuさん。静謐な禅の庭を思わせる美しいグリーンのオブジェを、花の代わりにテーブルにセットすると、抑制のきいた見事な佇まいに、心が静かに整って。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 川田有二
- STYLIST :
- chizu
- WRITING :
- 藤田由美
- EDIT&WRITING :
- 安部 毅、竹市莉子(HATSU)、喜多容子(Precious)