『Precious』2月号では、『これからの「美しい暮らし」』と題し、自分らしい美学と個性(=ラグジュアリー)をもっと極めたライフスタイルを提案しています。
特集の中では、「美学のあるインテリアづくり」をテーマに、アート・グリーン・チェア・カラー・ライト・コージー コーナーという6つのキーワードから、美しい空間づくりの秘訣をわかりやすくプロが詳解。
今回はその中から、スタイリストのchizuさんやギャラリストの山下有佳子さんに伺った「アート」のある暮らしについてご紹介します。美学のあるインテリアを実践する手掛かりを、ぜひ見つけてください!
アートのある暮らしで家は一気に美しさ極まる!
今回の特集では、ファッションを楽しむようにモダンであること、美しさを極めることを追求しました。それこそが凛としてスタイルのある、ラグジュアリーな女性像にふさわしい暮らしと考えたからです。その実現のための鍵となるのが、「コンテンポラリーアート」でした。
本特集のインテリアのスタイリングを手掛けたchizuさんは「アートには、部屋の空気を一瞬にして変えるパワーがあり、自分らしさや美意識を表現できます。若いアーティストの作品に共感できる、しなやかな感性をもちたいですね」とアドバイス。
ギャラリストの山下有佳子さんも「内装は変えられなくても、アートで印象が変わります。心から欲しいと思える作品なら、癒やされ、前向きな気分をもたらして、美しく、居心地のいい場所をつくってくれるのです」と語ります。
シンプルな空間にエナジーを与えるポップなコンテンポラリーアート
キュビズム的な技法で、絵画とキャラクターをミックスしたカラフルな作品。
旅先で求めた、ストーリーのある作品に囲まれる最愛の空間
ギャラリスト、山下有佳子さんのリビングには、父から譲り受けたキース・ヴァン・ドンゲンの作品や、メキシコで求めた思い出深い絵画、そして加藤 泉の立体作品などが並ぶ。
作品は季節ごとに掛け替え、来客の好みに合わせて飾る楽しみも。
「THE CLUB」ギャラリスト、山下有佳子さんに聞きました!アートを買って美しく暮らすこと
読者になじみ深いトップブランドが軒を連ねる「ギンザシックス」内のギャラリー「THE CLUB」。ギャラリストの山下有佳子さんに、アートを買うこと、そして暮らしに取り入れる魅力についてうかがいました。
「若いコレクターが多いのですが、開廊から5年、銀座という土地柄、老舗の画廊に通われるような50〜60代の方も評判を聞いて足を運んでくださるようになりました。
ギャラリーは敷居が高いと言われますが、海外ではディナーの前に、アペリティフ感覚でオープニングレセプションに立ち寄ります。非日常の舞台として、心地よい緊張感を楽しめるといいですね。開かれた場所なので、気になったら遠慮なくお声がけください。価格も受付にリストがあります。特にオープニングレセプションには作家が来ることが多く、直接話を聞いて人柄に触れ、作品に理解が深まるのも楽しみのひとつ。
まずは多くのギャラリーを巡り、自分の感性に合うギャラリーを見つけること。『買う』気持ちでたくさんの作品を観るうち、好きなものがわかるようになります。
そして空間に合わせるより、『好き』なもの、心が動くものを選ぶことが大切。自分らしい感性を磨くことが、アートのある暮らしを心豊かに彩ります。さらに作品を手に入れることで、世界中の作家やコレクターとのつながりが生まれるのもアートの醍醐味なのです」(山下さん)
11人の国内外アーティストによるチャリティープロジェクトを開催中
開廊5周年を機に、この間に出会った11名のアーティストと共に、子供たちへのチャリティー展覧会も開催されています。
【展覧会詳細】
「THE CLUB Collective Echoes 子どもたちへ」
会期/1月20日(木)まで
休廊日/日・月曜
【「THE CLUB」アートギャラリー詳細】
- 「THE CLUB」
- GINZA SIXを拠点に国内外のコンテンポラリーアーティストの作品を展示するアートギャラリー。名前の由来はN.Y.の伝説的サロン「8th Street Club」から。
- 開廊時間/12:00~19:00
休廊/日・月曜
Instagram/@theclub.tokyo - TEL:03-3575-5605
住所/東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店内
問い合わせ先
- PHOTO :
- 川田有二(インテリア)、望月みちか(山下有佳子さん分)
- STYLIST :
- chizu(インテリア)
- EDIT&WRITING :
- 藤田由美、喜多容子(Precious)