経験を重ねて、仕事には誇りを、おしゃれには自分らしいスタイルをもつ、大人の女性たち。そんな女性の凛として生きる姿勢は、アイコニックなバッグ選びにも表れるもの。

雑誌『Precious』3月号では特集「あの人の『愛用アイコンバッグ』STORY」を展開。3人の素敵な女性の私的アイコンバッグ選びを通して、その豊かなスタイルの一端に触れます。

本記事では、ライフ・エナジャイザー、「HORH」代表取締役 植原ほのさん愛用のアイコンバッグをご紹介します。

植原 ほのさん
ライフ・エナジャイザー、「HORH」代表取締役
(うえはら ほの)青山のラグジュアリーセレクトショップを経て、昨年起業。ファッションのコンサルティングなどを手掛ける完全アポイント制のプライベートサロン「THE SALON by NORH」設立。海外コレクション取材で磨いたイラストも評判に。Instagram@THE_SALON_BY_NORH

「“アティチュード”のあるバッグは、その先のストーリーが目に浮んでワクワクします!」—植原ほのさん

昨年独立するまで、有名セレクトショップでカリスマ的バイヤー、ディレクターとして活躍した植原さん。ファッションプロからも信頼されるセンスで選ぶ私的アイコンバッグと、その着こなしが気になります。

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左から/バッグ『ブリヨン』時代に寄り添い微細に進化を続けるクラシックモダンこそ美しさの本質(デルヴォー)、バッグ『チェーンバッグ』雪の日のニューヨークで。きらきらと雪を被ったようなバッグが初めての「シャネル」(シャネル)、バッグ『ピーカブー』くたっとした抜け感と大きすぎるほどの存在感がスタイルを作る主役に(フェンディ)

「私にとってバッグは、その日のアティチュード(=態度、姿勢)を決めるもの。スタイルをつくる名脇役です。小物でアクセントをひとつずつ重ねるのは大切なプロセス。だから『バッグでどんな気分をプラスしたいのか』という視点で買うことが多いですね。

フェンディの『ピーカブー』はパリで見かけて、スエードのくたっとした抜け感と大きすぎるほどの存在感に惹かれました。

例えば、白シャツに黒のパンツといったシンプルな装い。ヴィンテージのスカーフにゴールドジュエリーをつけたら、少しボヘミアンな匂いがして…。そこにこのバッグで、一気にイメージがふくらみます。さらにスエードのブーツを合わせれば、その日のテーマは『都会のボヘミアンスタイル』。カフェならオープンカフェがいいかな…と、そんなふうに私の一日は始まります。

ファッションは時代の写し鏡。今はデジタル、テック、スポーツというキーワードが欠かせません。この春はイラストのようなスタイルに、このバッグを合わせたい。そんなアティチュードの見えるバッグに出合うと、明日からのストーリーが浮かんで楽しいのです」

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この春はスポーティなナイロンコートにミリタリーブーツで軽快に! バッグの色を生かして彩り豊かに楽しみます。

※掲載した私物バッグに関するブティックへの問い合わせは、お控えください。

PHOTO :
小池紀行(パイルドライバー)
ILLUSTRATION :
HONO UEHARA
EDIT&WRITING :
藤田由美、古里典子(Precious)