トレンチコートを軸にレイヤードを実践することで、どんな時でも快適な端境期コーディネートが楽しめます。凝って見えるので、洒落た印象がぐっとアップするのも頼もしいです。

■1:アレクサンドラ・ペレイラは…ストール感覚のボーダートップスを足してマンネリ脱却

明るい色を意識的に選べば、春らしい軽やかな印象が上がります。
明るい色を意識的に選べば、春らしい軽やかな印象が上がります。

ブロガー、インフルエンサーのアレクサンドラ・ペレイラをパリの街角でスナップ。トレンチコートを使った定番コーディネートも、ひと工夫加えるだけで新鮮な装いに仕上がります。

アレクサンドラが選んだトレンチコートは、ベージュのように扱いやすく、さらに洗練された印象を醸せるグレージュカラー。クリームホワイトのタートルニットトップスとアイスブルーデニムパンツを合わせ、爽やかな春らしさをトッピングしました。そこに端正な黒レザー小物を添え、きりっと引き締め。

これだけだとやや無難に感じてしまうところ、ボーダーのニットトップスをストールのように肩にふわりと巻けば、立体感とメリハリがアップして見違えます。白地のボーダーを選んだことで表情を明るく照らすことにも成功。

■2:エミリア・デ・ポレは…ジャケット×コートの重ね着の下には春色グリーンを仕込んで

アウターの二枚重ねで技ありな見た目へ誘導。
アウターの二枚重ねで技ありな見た目へ誘導。

2022年2月8日、スウェーデンの歌手、そして実業家としても知られるエミリア・デ・ポレをストックホルム ファッションウィーク中のストリートでキャッチ。この春もトレンド続行の鮮やかグリーンが映える、ニュアンスカラーのレイヤードコーディネートを披露しました。

トップス×コートの間には、ニュアンスのあるグレーのパンツスーツを挟むことで春先の冷え込みに対応可能、かつ奥行きのある着こなしへ。ライトベージュやグレーといったニュアンス配色だからこそ、小さく覗かせた鮮やかグリーンがよく引き立ちます。

引き締め役は、穏やかなブラウンをセレクト。黒だとコントラストが強すぎるところ、ブラウンなら品の良さも両立できます。

■3:エミリー・ビリントンは…柄編みカーディガンと黒の防寒小物で奥行きを演出

黒を効果的に散らせば、バランスの取れた端境期コーディネートに。
黒を効果的に散らせば、バランスの取れた端境期コーディネートに。

2022年2月3日、コペンハーゲン ファッションウィーク開催中にモデルのエミリー・ビリントンをスナップ。春らしい薄手トップスとトレンチコートの着こなしにまだ肌寒さを感じるのなら、間にミドルゲージのカーディガンを挟むのが有効です。

白のカットソーにキャメルのパンツ、そしてベージュのトレンチコートを合わせたまろやかな配色コーディネートが春にぴったり。間に手編み風の立体的なカーディガンを挟めば、寒さ対策とメリハリアップが叶います。さらにニュアンス配色なので、黒のマフラーとグローブ、シューズで引き締めることで色の配置バランスが小気味良い着こなしが完成です。


着脱して体温調整できる、端境期ならではのトレンチコートのコーディネート術をご紹介しました。

本格的な春の訪れはもうすぐそこ。今の時期ならではの装いをぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香