春のおしゃれに活躍する白パンツですが、ショーツラインが出やすいのが気になるところ。とくに春夏物は裏地が付いていないことが多いため、注意が必要です。「白パンツ姿を完璧に仕上げるなら、モカ色の段差が出ない下着を選んで」とアドバイスするのは、下着のプロである川原好恵さん。段差の出ない下着とは?具体的な選び方のポイントとともに教えていただきましょう。

選ぶべきは肌の色より“少し濃いめ”のモカ色。「ソング、シームレスショーツ、ロングガードル」で白パンツに自信を!

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完璧な白パンツ姿で、エレガントな春のパンツルックコーデを完成させましょう

白パンツはスキニー、ワイドとシルエットに関わらず、ショーツラインが気になるもの。普通に立っているときは大丈夫でも、階段を上ったりかがんだりすると目立つ場合があるので、要注意です。

失敗しない一番のポイントは色。自分の肌色と同じ色のベージュなら同化して透けませんが、そんなシンデレラベージュの下着を見つけるのは至難の業。より簡単なのは、肌の色より少し濃いめでブラウンに近いモカ色です。「ベージュ=透けない色」と思いがちですが、肌の色より薄いベージュだと透けやすいので気をつけましょう。

デザインに関しては着用感の好みや目的に合わせて、下記の3つのタイプから選べばOKです。

絶対に失敗しない!「ラインレス」と「段差ゼロ」を叶える下着はこの3つ

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自信をもって白パンツを着こなすために、下着選びも完璧に

白パンツ姿を完璧に仕上げるのは、ショーツラインが「透けない・ひびかない」下着。この3つのタイプから選択を!

■1:下着の存在感ゼロを追求するなら「ソング」

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モカ色のソングがあれば、ショーツラインを気にせずにあらゆるボトムを着こなせます

白パンツに限らず、薄手素材やとろみのある素材のパンツはとかくショーツラインが目立つため、ヒップを覆う生地がない「ソング(Tバック・タンガ)」がベスト。伸縮性のある薄手のレースを使ったものなら、からだにフィットしてソング初心者でもはきやすいですし、1枚持っていればオールマイティに活躍する万能ショーツです。

■2:安定感のあるはき心地とラインレスを両立させるなら「シームレスショーツ」

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脇を接着で合わせたシームレスショーツは、肌と一体化するようなはき心地

やっぱり普通のショーツが安心…という方は、端が切りっぱなしでもほつれない生地を用いて、接着(ボンディング)で作られている「シームレスショーツ」をおすすめします。接着なので生地が重なっている部分も縫い目がなく、表面が薄くフラット。ウエストや脚口にもゴムを使っていないので、段差をつくりません。

■3:ヒップラインを上げてスタイルアップしたいなら「ロングガードル」

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ヒップラインが上がることで脚長効果も期待でき、スタイルアップに!

ヒップラインを上げたい、小尻に見せたい、お腹まわりのおニクが気になる…そんな方は迷わずロングガードルを。中でも、1枚の生地に見えつつ編み方の技術で着圧に強弱をつけているタイプは、ヒップアップの機能を備えながら、ヒップ部分に縫い目がないのでラインもスッキリ。おまけに着用感もライト。はくだけで、スタイルアップできる頼れる下着です。


白パンツのときの下着はたしかに注意が必要ですが、だからといって着用をあきらめるのはもったいないですよね。ポイントを押さえた下着を選べば、歩く姿にも自信が溢れ、立ち振る舞いも自然とエレガントに。今年の春は、ぜひ白パンツを颯爽と着こなしてください。

この記事の執筆者
文化服装学院卒業後、流通業界で販売促進、広報、店舗開発を約10年経験した後、フリーランスとして独立。下着通販カタログの商品企画などを経て、現在はランジェリーを中心に、雑誌、新聞、ウェブサイトなどで執筆・編集を行なう。モットーは「ラグジュアリーからプチプラまで」。国内外の展示会・店舗を幅広く取材する。
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ILLUSTRATION :
津田小友紀
WRITING :
川原好恵
EDIT :
石原あや乃