年齢を重ねると髪にクセやうねりが出て、前髪が割れやすくなるばかりか、トップもペタンコになりがち。特に【ショートヘア】は、そんな複雑な髪悩みが如実に現れてしまいます。このお悩みに応えてくださるのが、「ACQUA omotesando」の総店長、熊谷安史さん。
「ショートヘアは、短めの前髪にして分け目を作らないスタイルにすると、割れグセが気にならなくなりますし、トップにボリューム感も生まれます」(熊谷さん)。
今回は、【ショートヘア】の前髪の割れグセも、トップもボリューム不足も解決できるスタイリング術を教えていただきました。
40代の髪型のお悩みを解決【ショートヘア】:すぐにパカッと割れる前髪を何とかしたい!
ショート代表:小田志津香さん(43歳/主婦)のお悩みを解決するには…
解決ヘアスタイル:トップと耳のまわりは短く、はち周りは長めに残して丸みをもたせる
小田さんのHAIR CHART
- やわらかさ(柔→硬)★
- ボリューム(少→多)★★★
- 髪の太さ (細→太)★★
- うるおい (乾→潤)★★★
- 白髪の量 (多→少)★★★
ボリュームは問題ないものの、髪が柔らかくペタッとなりやすいという、小田さんの髪質。
「トップに白髪のある方は、前髪とトップを長めにすることで白髪をカバーしている方が多いと思います。実はそれが前髪の割れが目立つ原因。前髪とトップを短くすると“割れ”が目立たなくなりますし、根元が立ち上がりやすくなるので白髪が目立たなくなります」(熊谷さん)。
スタイリング術:仕上げのワックスは髪をわしづかみにしてムラなくつける!
スタイリングの仕上げに使うワックスは、髪全体になじませるのがポイント。
「指先で少しずつ…ではなく、両手のひらにワックスを広げたら、はち(頭頂部とサイド間の最も出っ張っている骨の部分)より上の髪をわしづかみにして毛束を上に持ち上げてください。この方法だとムラなくなじんで、トップのふんわり感も生まれます」(熊谷さん)。
1:頭皮に対して90度にドライヤーをあて、毛穴の向きをフラットにする
ドライヤーをあてながら、毛穴の向きを起こすように指の腹で頭皮を擦る。
2:はちより上の髪は、毛先を内巻きにする
ストレートアイロンなどで毛先を内巻きにして毛流れを整える。
3:両手のひらに広げたワックスをはちより上の髪になじませる
髪の根元にワックスが付かないように注意して。
POINT<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- 前髪を短くして割れグセを目立たなくする
- 短めのトップで根元からふんわり立ち上がらせてボリュームをつくる
- ワックスは髪全体に広げ、根元には決してつけない
「ワックスが根元についてしまうと、立ち上がりにくくペタッとしたスタイルになってしまうので注意してください。今回は毛先を内巻きにして毛流れをつくりましたが、その日の気分に合わせて毛先をつまんでハネさせるスタイルも楽しめます」(熊谷さん)。
今回、教えてくださった「ACQUA omotesando 総店長」熊谷安史さん
問い合わせ先
ACQUA omotesando
住所/東京都渋谷区神宮前5-2-14 ゲートスクエアビル2F
TEL:03-3400-8585
営業時間:火・水・木・金11:00~21:00、土10:00~19:00、日・祝10:00~18:00
定休日:月 ※祝日の場合、翌火曜休
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 古谷利幸〈F-REXon〉
- EDIT&WRITING :
- 中島 祐美
- DIRECTION :
- 青木 笑