私たちの日常の生活のなかで”癒し”を与えてくれる、ペット。日本では猫や犬が主流ですが、そのペットたちが生涯をまっとうできる社会を目指した取り組みがあることを、ご存知ですか? 2018年の干支、戌年にちなみ、今回は「誰の愛犬なのか?」を特定するための「マイクロチップ埋め込み」と、さまよう犬たちを救う「保護犬活動」の活動内容に迫ります。

■愛犬のことを第一に考える「マイクロチップ埋め込み」が進む

マイクロチップ埋め込みの様子

ある日、愛犬がいなくなってしまったら? さまざまな理由が考えられ、ワンちゃんの無事を心配する飼い主の精神的負担は相当なものになるでしょう。そのような事態を防ぐ取り組みが、静かに浸透しています。そのひとつが愛するペットが誰のものかを特定するための、「マイクロチップ埋め込み」です。

例えば「子犬や子猫のことを最優先に」をコンセプトにしているペットショップ「P’s-first」では、2006年3月より、販売するすべての犬や猫に「誰のペットなのか?」を特定できる、15桁の固有番号の情報が入ったマイクロチップを装着。

万が一ペットが行方不明となり、保護された場合でも、マイクロチップを読み取る機械(リーダー)を持つ病院や保健所なら、マイクロチップから読み取った番号をもとに飼い主情報を照会し、どこの誰のペットか、調べることができます。これにより、捨てられたり、迷子になってしまう犬や猫を減らすことに役立てているのです。

現在も、普及に協力的な動物病院へのマイクロチップの無償提供を中心に、活動を継続しているそうです。

■さまよう犬たちを救う「保護犬活動」

保護犬活動の様子

また、この「P's-first」では「マイクロチップ埋め込み」のほかに、すべての犬と猫が生涯をまっとうできる社会をつくることを目指し、NPO法人などと協力、店頭やペットイベントでの譲渡活動を行っています。

犬猫の保護活動を行っているNPO法人からやってきた保護犬たちは、獣医師による検査やお手入れを経て、店舗へ。スタッフやお客さんと触れ合い、社交性を磨きながら、家族として迎えてくれる里親さんを探します。放浪中に保護されたり、飼い主に依頼されて引き取とられたりした子が多いので、人にあまり慣れていない子、怖がりな子、皮膚の状態が悪い子など、様子はさまざま。しかしこれまで寂しい思いをしてきたぶん、信頼できる人だと認識すれば、一生懸命甘えてくる子がほとんどだそう。

東京はもちろん、東は秋田、西は鹿児島まで広いシェアを誇る「P's-first」のようなペットショップが率先して「ペットのひとりぼっち」を防ごうとしているというエピソードには、ペットを飼っていない人でも心打たれずにいられませんよね。

各地の自治体、NPO法人やペットショップが行っている保護犬活動や、捨て犬防止活動。今後さらに広がって、犬たちがより安心して暮らせる社会になってゆくことを、願ってやみません。

この記事の執筆者
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EDIT&WRITING :
谷 侑希美
取材協力 :
P's-first
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