独特のエッグフォルムのケースがアイコニックな、「ブレゲ」のレディスウォッチを代表する“クイーン・オブ・ネイプルズ”。エレガンス溢れるこのコレクションから、メゾン初のブラックエナメル文字盤を採用した新作が誕生しました!

エレガンスのなかにも妖艶さを宿した、名品ウォッチ の新しい表情!

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ブラックエナメル文字盤とノーブルなコントラストを描くホワイトゴールドのケース。サイドには「ブレゲ」伝統のフルート装飾が施され、横顔からも美のオーラが放たれる。

何とも美しい、トロリとした質感の艶を湛えた漆黒。ひと目見れば、それが「タダモノではない」と誰もが気づくことでしょう。ブラックなのに透明感も感じさせるこのエナメルは、普通のエナメルではありません。

そもそもエナメルを時計の文字盤に用いるのにはとても高い技術力、そして大変な手間隙を要します。なのでエナメルを文字盤に用いた時計というのはとても希少なもの。ゆえに、エナメル文字盤の時計を製造できるメゾンがごく一部に限られています。

名門「ブレゲ」は、そのごく限られたメゾンのひとつ。とはいえ、特にレディスモデルではあまり多くエナメル文字盤を展開してはいませんでしたが、2020年、“クイーン・オブ・ネイプルズ”に初めてエナメル文字盤を採用したモデルを発表し話題に。「Precious WATCH AWARD 2020」では「本格機械式時計賞」に輝きました。

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クイーン・オブ・ネイプルズ 8918 ¥5,137,000 ●ケース:ホワイトゴールド×ダイヤモンド ●ケースサイズ:縦 36.5×横28.45mm ●ストラップ:アリゲーター ●ムーブメント:自動巻き

高度なクラフツマンシップの賜物「グラン・フー・エナメル」がかもす上品な迫力

2020年発表のホワイトも、そして新作のブラックも、エナメル技法のなかでもひと際高度な「グラン・フー・エナメル」が用いられています。

「グラン・フー」というのは、「few(炎)」が出るほどの高温で焼き上げるということが語源。一般的に800度近くの熱によって焼き上げられられる通常のエナメルに対して、「グラン・フー・エナメル」の焼成温度は1000度以上! 何度も繰り返される焼成の過程では破損してしまうことも多く、非常に「歩留まり」が悪くなってしまいます。ゆえにその価値もおのずと高くなるわけですが、もちろん仕上がりは通常のエナメルよりも遥かに美しく、傷つきにくく変色しにくいという特性をもつため、その輝きは半永久的に褪せることがありません。

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クイーン・オブ・ネイプルズ 8918 ¥5,137,000 ●ケース:ホワイトゴールド×ダイヤモンド ●ケースサイズ:縦 36.5×横28.45mm ●ストラップ:サテン風仕上げファブリック ●ムーブメント:自動巻き

今回の新作は「グラン・フー・エナメル」文字盤の上に、ブレゲ数字のインデックスがシルバーのパウダーで重ねられています。文字盤の周囲とベゼルや6時位置、そしてリュウズにあしらわれたダイヤモンドの輝きはブラックエナメルによっていっそう際立ち、この上なくクールでリッチな手元へと導きます。


「ブレゲ」からは次いで、シンプル&エレガントな“クラシック”コレクションからもレディスの新作が発表されました。次回はインターチェンジャブルストラップを採用し、さまざまな表情を楽しむことができるようになった名品“クラシック”の最新作をご紹介します。

※掲載商品の価格は公開時点のもので、すべて税込みです。

問い合わせ先

 

ブレゲ ブティック銀座

TEL:03-6254-7211

この記事の執筆者
東京都出身。大学在学中から雑誌『JJ』などで執筆活動を開始。女性向け本格時計のムックに携わったことから、機械式時計に開眼。『Precious』などの女性誌において、本格時計の魅力を啓蒙した第一人者として知られる。SIHHとバーゼルワールドの取材歴は、女性ジャーナリストとしては屈指のキャリアの持ち主。好きなもの:海、ハワイ(特にハワイ島)、伊豆(特に下田)、桑田佳佑様、白い花、シャンパン、純米大吟醸酒、炊きたてのご飯、たまご、“芽乃舎”の野菜だし、“エルメス”のバッグと“シャネル”の靴、グレーのパーカー、温泉、スパ、素敵旅館、村上春樹、宇野千代先生、神社、日本の陶器(特に唐津焼)、朝ドラ、ドラミちゃん、長文のインタビュー原稿