『Precious』本誌のほか、ファッション誌を中心に人気スタイリストとして活躍する望月律子さん。望月さん自らがコーディネートしてくれるファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」のオーナーでもあります。本連載ではサロンでひとりひとりと対話するなか望月さんが実感した、大人の女性のファッションの悩みにこたえるべく、今求められているおしゃれアイデアや着こなしについてご提案いただきます。
第5回は「色」を取り入れたドレスアップにクローズアップ。再び増えてきた、おしゃれして集まる華やかなシーンに付きものなのが、写真を撮ること。そこで確実に映えるのが色を使った着こなしです。「色に苦手意識がある方、はわかりやすい原色でなく、さりげないスモーキーカラーをまとうことをおすすめしています」(望月さん)
SNSでシェアすることもある一枚の写真。出来れば最高に着映えた自分が写ったお気に入りにしたい…。そんな願いを叶える「色」を取り入れたドレスアップ術を、望月さんのコーディネートとともにご紹介します。
■1:柔らかなスモーキートーンを重ねて、さりげなく洒落感をアピール
「ブルーのジレはグレイッシュなカラーなので、色といってもなじみやすいトーンで悪目立ちしません。同じく少しくすんだような色味の柄スカートとバッグを合わせて、スモーキートーンを楽しむスタイルに仕上げました」(望月さん)
上品な発色のアイテムをレイヤード。カラーコーデといっても構えることなく、自然にまとえそうな色合わせに。
「きちんと感のあるジレを取り入れているので、シャープな印象も漂いつつ、スカートのフェミニンさや甘い配色で、新鮮なバランスが楽しめます」(望月さん)
優しげに揺れるスカートをジレがキリッと引き締めて。異なるテイストのアイテムをスモーキートーンが柔らかくまとめ、格別の洒落感を漂わせています。
■2:ベーシックカラー感覚でまとえる濃マスタード
「ヴィヴィッドな色で華やかに装うことに抵抗がある人に提案したいのが、マスタードカラー。肌なじみがいいので取り入れやすく、かといって地味になりません。ベージュのジャケットを合わせるとグラデーション風に仕上がり、唐突でない自然な差し色になります」(望月さん)
とろみ素材のワンピースにハリのあるジャケット、という甘辛バランスに、こっくりとしたマスタードカラーがモダンに映えます。
華がありつつ、ベージュやブラウンの延長のように、合わせやすいのも嬉しいポイントです。
「ベルトなど小物は黒で切れ味を加えていますが、ジャケットもベージュではなく黒を合わても素敵です。その場合はコントラストがはっきりして、キリッと辛口な印象に」(望月さん)
■3:視線集中!大人の乙女心を刺激する、甘く可憐なピンク
「ボトムはチュールスカートですが、上半身はシャツとニットのベーシックな組み合わせ。そこに思いきってピンクのカーディガンを取り入れることで、着映え度の高いコーディネートに仕上げています。これだけインパクトのあるカラーを大人が着るなら、羽織ったり手に持つなど、アクセサリー感覚で使うのがおすすめです」(望月さん)
ピンクの着映え力は、実際に望月さん自身が久しぶりの集まりで確証済み。
「やはり定番色をまとう人が多いので、色を取り入れた装いは写真映えにも効果的でした。こちらのコーディネートは白シャツを合わせたので端正な印象もありつつ、ピンクの差し色が明るい華やぎを授けてくれます」(望月さん)
人気スタイリストの望月律子さんに、大人の着映えが叶う「ちょっとしたおしゃれのコツ」を指南いただく連載。第5回は「色」を取り入れたドレスアップ術にフォーカスしました。
シックなベーシックカラーに落ち着きがちな大人のワードローブに、着映えるスパイス効果を発揮してくれる「色」のコーディネート。周りと差がつく写真映えを目指してぜひ活用してくださいね。
●この企画で掲載しているアイテムは望月さんのレンタルサロン「ALLONS‐Y」でレンタル可能です。
望月さんのInstagramにもご注目ください!
思わず「真似したくなる! 」着こなし提案がたくさん見られる、望月さんのインスタグラムも好評です。ぜひフォロー(ユーザー名:ritsukomochizuki)して、日々のスタイリングの参考にご活用ください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 黒石あみ(小学館)
- WRITING :
- 神田 朝子