生後間もない猫はまだ目も見えず、周囲にいる生き物を「親」と認識することもあるそうですが、スコティッシュフォールドのマリモ(メス猫)に、通常とはいささか異なる出会いがあったのは、生後2か月頃。同じ屋根・同じ飼い主のもとで出逢ったコキンメフクロウのフクと、種族の垣根を超えて仲よくなりました。

マリモとフク。マリモの毛色は三毛(しろ、黒、茶)。フクの体長はスマホサイズ、性別は不明。

二匹の生活は、飼い主の永原律子さんのブログ「HUKULOU COFFEEの日常」や写真集『ずっとともだち。』を通じ、さまざまなメディアで注目を集め、一躍著名に。現在では世界でいちばん有名な「猫とフクロウの親子」になっています。

同じ方向を見てみたり
安堵した表情でフクの胸元でくつろぐ子猫時代のマリモ

異種間の動物が仲よくなることは、実は珍しいことでなく、哺乳類動物学者の今泉忠明氏によれば「異種間で仲よくなることは”誤解発”によって起き、動物の行動学的によくあります。”誤解発”とは異種の相手を仲間と同一視してしまうこと。この二匹の場合、フクちゃんが”誤解発”して、そこにマリモちゃんが依存したと考えられますね」とのこと。

幼い頃のフクとマリモ

そんな二匹の関係に近頃、大きな変化がありました。猫のマリモが幻の猫”ラパーマ”のオスカールと恋に落ち、妊娠。4匹のかわいい子猫を出産したのです。その妊娠から出産、二匹が協力しての子育ての一部始終が、エッセイ写真集『母親になった猫と子猫になりたいフクロウ。』にまとまりました。

写真を撮影し、エッセイも書き、本のデザインまでもこなしたという飼い主の永原さんの優しい目線が、本全体から心地よく漂ってくる一冊となっています。

四匹の子猫のうち、二匹は茶系色。生後すぐのモカとカツオに挟まれるフク
生後3か月も経つと、子猫と大きさが逆転!
子猫が寝ているところを見守っている?フク
そこに黒系の二匹、マオとカカが乱入!

思わず胸が苦しくなる、愛らしいフクロウと子猫たちのじゃれあいシーンの一部をご紹介しました。

本書にはこれ以上に、4匹の子猫それぞれの写真や、フクと子猫たちが自然のなかで戯れるシーンなどがたっぷりと掲載されています。「ホッとひと息つきたい」ときにゆったり見ると、心安らぐ一冊に仕上がっています。

また、早くも本書を読んだ読者からは「見ているだけで嫌なことを忘れられる」「ヒーリング効果がある」「会社に置いて、仕事に疲れたら見ています」などといった感想が、版元に寄せられているそう。子猫たちを巡る親猫とフクロウの愛情たっぷりの姿、あなたも体感してみてはいかがでしょうか?

母親になった猫と子猫になりたいフクロウ。
永原律子 著
(ながはら りつこ)アートディレクター。カラープランナー。グラフィックのデザイン非常勤講師、家電メーカーのプロダクトデザインのサポートを長く務める。保護猫お見合い活動での里親さんは主に教え子で、猫を通じての交流が増える。コーヒー好きでフクと一緒に大阪・中崎町にてコーヒー店を始める。本書に掲載された「マリモの子育て。」のブログは猫部門3位、鳥部門1位になった作品。
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