8月17日、ヨルダン国王・アブドゥッラー2世との間に誕生した第一子であるフセイン皇太子が婚約し、7月に発表された長女・イマン王女の婚約に次いで、おめでたいニュースが続くラーニア王妃。子供たちのハッピーな門出の知らせとともに、あらためて注目を集めているのが、50代の今も変わらない、かつてロイヤルきっての才媛と評された美貌の健在ぶりです。
大学では経営学を学び、米系大手銀行に勤めたビジネスウーマンとしてのキャリアから、インテリジェンスが漂う、シックでエレガントな装いが得意な彼女。多彩な着こなしから今回は、愛用のレングスである「ミディ丈」スカートの着こなしにフォーカス。悪目立ちせず、外交の場にさりげない華を添えるスタイルを紐解いていきましょう。
■1:レザーで辛口テイストをオン!品格と迫力のブラックコーデ
フランスを公式訪問し、エリゼ宮前でマクロン大統領夫妻の出迎えを受けた際のスナップです。ブラックで統一し、モード感漂うビターな装いを披露しました。素肌にまとったジャケットとスカートは艶やかなレザー。ハードな素材感でもウエストを絞ったシルエットと、プリーツのフェミニンなディテールで過剰に攻めた印象になりません。さらに重ねたレースで甘さを添えてテイストミックスの高い洒落感を醸しています。可憐な装いも得意な王妃ですが、こんなエッジーなスタイルも品よく着こなし、スタイリッシュな魅力をアピールしています。
■2:シャツ×ミディスカートのクラシカルな着こなしで気品を漂わせて
ワシントンD.C.の連邦議会議事堂を訪問。ホワイトシャツにミディスカートの端正なスタイルで登場しました。凛としたストライプ柄のスカートは清々しいブルーにメリハリの効いたプリントで、ダークスーツの人々に囲まれても華美過ぎない佇まい。シーンに合わせた服選びに、知的さが現れています。バッグ&シューズは、プレーンなデザインをセレクト。ブラックより肌になじみ、優しい印象に見せるブラウンで軽やかにまとめています。
■3:デニムスカートにモダンなディテールでモード感を香らせて
ヨルダン・アンマンの王宮にて、オランダのマキシマ王妃を出迎えた際の装いです。シックなダークトーンでまとめながらも、ディテールに華やかさが宿るスタイリッシュな着こなしです。装いの要となるスカートはカジュアルなデニム。素材のイメージと裏腹な、女らしいシルエットやウエストにダブルにあしらわれたベルトで抜群の洒落感が漂います。トップスはスカートとコントラストを描くダークカラー。ウエストインで緩急あるシルエットに仕上げ、モダンに。フレアな袖が華やかさを後押ししています。足元もデニム素材をリピートしてツイストを効かせて。落ち着いたトーンが持ち前のエレガンスを際立たせ、クールフェミニンに着映えています。
華麗なファッションや美貌だけでなく、社会的弱者の地位向上を目指した活動でも高い支持を集めるラーニア王妃。知的な人柄を感じさせる気品ある装いに、最近は大人に程よいモード感も取り入れて、ますます洗練されていく彼女のスタイル、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田 朝子