まだまだ暑い日が続くなか、パワーをチャージするなら、やっぱりお肉! 焼肉、ステーキ、すき焼き、とんかつ、焼鳥…などなど。

そこで、雑誌『Precious』9月号では、企画「『プレシャスなお肉』の新潮流」を展開。定番の楽しみ方はもちろん、素材や調理法、プレゼンテーションなど、多彩に、さらに美味しく進化する肉料理の“今”に迫りました。

今回は、四季折々の旬を感じながら焼鳥を存分に楽しめる「おみ乃 神谷町」をご紹介します。

【おみ乃 神谷町】日本料理のように四季折々の旬を感じながら焼鳥を存分に楽しめる洗練のコースに舌鼓

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黒を基調としたカウンター

「あくまで主役は焼鳥。ただ、焼鳥は季節感が出しづらいため、旬を大切にする日本料理の要素を取り入れたいと思っていました」と話すのは、店主の小美野正良さん。

焼鳥店で初めてミシュランの星を獲得した名店「鳥しき」で修業を積み、2017年「焼鳥 おみ乃」を開業。その店を弟子に任せ、昨年「おみ乃 神谷町」をオープン。

「焼鳥 おみ乃」は修業先同様、客側がストップというまで焼き続けるスタイルでしたが、こちらは焼鳥や野菜の焼きもの10串の合間に旬の料理5品、スープと食事、デザートがリズムよく供されるコース仕立て。

「焼鳥を引き立てる料理を挟むことで、少しずつ美味しく食べたいというお客様の要望にも応えられるように」と小美野さん。

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コース序盤に登場するなんこつは塩で。ふっくら、しっとり。炭火焼ならではの口当たり
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分厚くて大きめのかしわは、修業先から継ぎ足された秘伝のタレで。ふっくらと焼き上がった串のフォルムの美しさも修業先譲り。鶏肉は福島県産の伊達鶏を使用。

近火かつ強火で一気に焼かれた鳥は、外はカリッ、中はしっとりジューシー。静謐なカウンターの正面で、1串1串丁寧に焼鳥を焼く店主の姿を眺めながら、目にも美しい料理に舌鼓。

あるようでなかった、焼鳥と日本料理の融合。新時代の焼鳥店です。

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ちり酢のジュレがかかった伊達鶏の冷しゃぶはコースの前半に。
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希少部位のちょうちんは別注文で。
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終盤の手羽先も名物。
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終盤の手羽先も名物。
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冷たい昆布だしに浸かった蒸し鶏の前菜。繊細で美しい料理を担当するのは「銀座小十」ほか日本料理の名店で修業を積んだ荒巻将司さん。

問い合わせ先

PHOTO :
長谷川 潤、篠原宏明
EDIT&WRITING :
田中美保、安村 徹(Precious)
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