流行り廃りがなく、タイムレスに活躍する白シャツ。一方で、定番だけに合わせるアイテムによってはやや古い印象になってしまうことも。今のムードにマッチする装いへと昇華させた、ファッショニスタたちの最新着こなし術をご紹介します。

■1:エミリー・ラタコウスキーは…注目の赤を合わせ秋の装いを沈ませない

クラシカルな白シャツを取り入れているからこそ、鮮烈カラー合わせもきれいめに着地。
クラシカルな白シャツを取り入れているからこそ、鮮烈カラー合わせもきれいめに着地。

2022年9月15日、NYの街中でキャッチされたモデル、俳優のエミリー・ラタコウスキー。今季最も注目したいカラーの一つである赤を真っ先に取り入れ、街中で映える装いを実現しました。白シャツとスラックスの定番の組み合わせは、ともすると無難にまとまってしまうことも。そんな時にははっと視線を奪うような真っ赤を取り入れ、装いだけでなく気分まで一新させて。さらにダークカラーに手が伸びるシーズンだからこそ、ぱきっとした赤を選べば街で行き交う人の目にも新鮮に映るはず。シャツは裾をタックインしながらも、ボタンを多めに開けたり袖のブラウジングテクで肌見せし、抜け感を演出するのがエミリー流。

これだけでもすてきですが、さらにメタリックなイエローゴールドのポインテッドトゥパンプスを合わせ、プレイフルに味付け。ハリのあるシャツと落ち感のあるパンツに映える、ギャザーのディテールが立体感を高めています。

■2:イリリダ・クラスニキは…ヴィンテージライクなデザインシャツでクラシカルな趣を演出

小物もきれいめをセレクトしつつ、パイソン柄バッグでスパイスをひとさじ効かせて。
小物もきれいめをセレクトしつつ、パイソン柄バッグでスパイスをひとさじ効かせて。

2022年9月13日、NYファッションウィーク開催中のストリートでスナップされた、インフルエンサーのイリリダ・クラスニキ。シンプルの中に、フェミニンが香るスタイルがお得意な彼女らしい着こなしでした。選んだ白シャツは、どこかヴィンテージな表情のデザインシャツ。フリルのあしらいやギャザーのディテールがクラシカルなムードを醸し、秋らしい表情にまとまっています。そんなシャツに映える、ゴールドとパールのイヤリング、ボルドーのルージュを合わせ淑女なオーラを放って。白にお似合いな黒のパンツは、デニム素材を選ぶことで適度にカジュアルダウン。洗いのかかっていないデニム素材なので、きちんと感を損なわず大人コーデにぴったりです。

■3:オリヴィア・パレルモは…カーキのトレンチコート合わせで秋を呼び込む

スタイリッシュさが高まる、タイトなまとめ髪も参考になります。
スタイリッシュさが高まる、タイトなまとめ髪も参考になります。

2022年9月21日、ミラノ ファッションウィークに訪れていたソーシャライトのオリヴィア・パレルモ。シャツの白を差し色とした、メリハリのある秋色コーディネートを披露しました。秋アウターとして便利なトレンチコートは、カーキをセレクトすることで季節感を高めながらほんのり辛口に。袖を肘までロールアップして、トップスの白シャツを首元と肘下から覗かせれば、カーキの色味が引き立ちスタイリッシュさが底上げされます。さらに仕立ての良さを感じるシャツの美しい三角襟が、表情まできりっとシャープに見せてくれるよう。仕上げにコートの裾にポインテッドトゥの黒ロングブーツ繋ぎ、モードな装いを完成させました。


今のムード漂う、こなれ感抜群の「白シャツ」コーディネートをご紹介しました。クラシカルなアイテムに改めて目が行くシーズン、定番アイテムの着こなしをアップデートして着映えを叶えてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香