さっとまとうだけで顔映え効果を発揮し、装いに華やぎを授けてくれるスカーフ。ダークなトーンが多くなる秋冬コーデにぜひ取り入れたい、大人のマストアイテムです。
スカーフといえば、先日逝去したエリザベス女王を思い出す人もいるかもしれません。乗馬や屋外での公務の際などに見せた、三角におったスカーフを頭に巻いて顎で結んだスタイルは、女王のアイコンルックのひとつです。
スカーフ上手は女王だけでなく、ほかの英国王室メンバーも印象的な着こなしを披露しています。そこで今回はエリザベス女王、キャサリン皇太子妃、カミラ王妃の3つのジェネレーションに渡るスカーフの装いをピックアップしました。
■1:エリザベス女王は…華麗な花柄がマチュアなトーンにベストマッチ
イギリス・ロンドンで開催された、毎年恒例のチェルシー・フラワー・ショーでの一枚です。バーガンディのコート&インナーの、お得意のワントーンコーデに、同系色が縁を彩るスカーフをまとっています。
スカーフはコートと似たトーンのベースに、生き生きとしたフローラルプリントが描かれたもの。咲き誇る会場の花たちと呼応して、場をさらに盛り上げる装いです。あえて結ばず、サラッと首から垂らすことで柄が際立ち華やか。パールやダイヤモンドを用いたジュエリーの白い輝きが、落ち着いた配色にフレッシュさを添えています。
■2:キャサリン皇太子妃は…アウトドアスタイルを華やかに!モダンなスポーティルック
スコットランド・グラスゴーで開催されたCOP26(第26回国連気候変動会議)2日目に登場。地域全体のスカウトと交流した際の装いです。
カーキのキルティングジレ、ブラックのタートルネック、コンバットブーツ、のアウトドアな着こなし。ジレはデンマーク発ブランドによるリサイクルされたポリエステル製。またチラッとみえる変形フープのイヤリングもリサイクルされたメタルを使ったもの。イベントのテーマに則し、地球環境に配慮したチョイスはさすがです。
スポーティなルックに華やぎを添えているスカーフは、実はスカウトのリボン。「フレンドシップ結び」になっている点にも注目です。
■3:カミラ王妃は…顔映え抜群!ブルーのペイズリー柄で洗練された雰囲気に
ジャックラッセルテリアのベスとブルーベルと、ロンドンにあるバタシー・ドッグ・アンド・キャッツ・ホームを訪れたカミラ王妃。繊細な薄素材のスカーフをAラインのコートに合わせたスタイルです。
グレイッシュなブルーのコートに馴染みながらも、洗練を添えているスカーフ。結ばずにフワッと首に巻き、ペイズリー柄を見せて、顔まわりをグッと華やかに。アイシーなピンクのリップや、ダークブラウンのブーツなど、全身のシックな配色が上品さを引き立てています。
エリザベス女王、キャサリン皇太子妃、カミラ王妃の英国王室3世代によるスカーフ使いをご紹介しました。一点投入で優雅で華やかな印象を授ける小物のおしゃれ、ぜひ3人を参考に活用してみてくださいね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田朝子