2022年9月27日、東京・武道館で営まれた故安倍晋三国葬儀へ参列のため来日した、イギリス元首相であるテリーザ・メイ。また、同月19日には、ロンドン・ウエストミンスター寺院で執り行われたエリザベス2世の国葬にも出席。日本では白のマスクをし、ブラックのジャケットにタイトスカート、パールの装いで。イギリスではブラックのコートにワンピース、ハットを着用…と、9月は奇しくも「ブラック」のフォーマルをまとった彼女をよく目にするひと月でした。

しかし、本来の彼女のスタイルといえば、華やかなスーツやワンピースに、コンサバとは無縁のスタイリッシュな靴。地味なスーツにおさまるのでなく、堂々と自分らしいおしゃれを楽しむパワフルな女性政治家のはしりともいえるのがメイ元首相です。モード誌『ヴォーグ』を生涯定期購読し、「おしゃれ番長」や「おしゃれモンスター」とも呼ばれる66歳のファッションを紐解いていきましょう。

■1:シックでスタイリッシュなグリーン&ネイビーの2トーンコーデ

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故エリザベス2世がプラチナジュビリー最終日にまとった色もグリーンでした。

2022年6月3日、夫のフィリップ・メイとロンドンのセントポール大聖堂で、故エリザベス2世の在位70年、プラチナジュビリーを祝う感謝祭に到着したときの一枚です。この日はブライトグリーンのセットアップをチョイス。きちんと感がありながら、ふんわり広がる袖がプレイフルなデザインです。ネイビーのベルトで、キリッと引き締めて。ベルトと同色のハットが悪目立ちすぎることなく、イベントにふさわしいムードに全身をエレベート。注目の足元は、グリーンに大小のラインストーンがあしらわれたポインテッドトゥ。端正カラーの装いにエレガントな輝きを加えています。

■2:フェミニンさ際立つ!お気に入りカラー、赤のワンピース

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夫のフィリップとは25歳で結婚し、おしどり夫婦として知られているのだそう!

2022年7月7日、イギリスの夏の祭典、ヘンリーフェスティバルに出席した際は、ボディコンシャスなシルエットの、真紅のワンピースで登場。スタイリストはつけておらず、同じ服をリピートしているメイ元首相。華やかなシーンで愛用しているこちらのワンピースも合わせる小物を変えて何度か披露しています。この日は6連パールのネックレスと、ドロップデザインのパールイヤリングをコーディネートして、情熱的なレッドに気品ある艶めきを添えています。同じくレッドのバッグと、ブラックのバングル&パンプスで全身の色数を抑え、すっきりとした印象に。気になる足元はビジューのバックルが眩いポインテッドトウで輝きを後押し!

■3:絶妙カラーが気品を引き立てる!ペールブルーのセットアップ

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若手国会議員と談笑しながら。

2019年12月19日、イギリス議会開会式へ急ぐ様子をキャッチ。開会式では故エリザベス2世が演説し、彼女が応答するシーンも繰り広げられました。ロンドンブランドのペールブルーのセットアップをセレクト。実はこちらのセットアップも繰り返し着用しているお気に入り。この日はチラッとホワイトのインナーをのぞかせ、爽やかにまとめていますが、チャンキーチェーンのネックレスでグラマラスな首元を演出することも。好きな服を長年愛用する姿勢に、サステナブルな、真のファッション好きとしての片鱗が垣間みえます。足元は控えめビジューバックルのフラットシューズで、シックななかにも華を添えて。


2016年7月13日の首相就任日はトレードマークである「レオパード柄」のシューズと、クリームイエローの配色がプレイフルなジャケットで登場。このルックはモード誌に絶賛され「ファッショニスタ首相」として、人々の記憶に刻まれることに。残念ながらの政権は3年と短命に終わってしまいましたが、その華やかな存在感、そしてファッションはまだまだ現役です。「おしゃれは足元から」を文字通り体現するキャリアスタイル、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子