エルメスのブーツが名品といわれ、愛され続けるのには理由があります。エルメスではファッションアクセサリーとしてのシューズづくりが確立される以前の1919年ごろから、騎手の足元を守る製品を手がけてきました。乗馬用品として、騎兵隊士官向けの軍用備品や男性用脛当てを製作してきた歴史をもつのです。
エレガンスと機能美をあわせもつ、エルメスのブーツ
また、”スポーツを愛するクチュリエ”であるエルメスは、スキーやクライミング、ハンティング用のウエアを製作。パフォーマンスを上げる機能性に優れたシューズ作りを担ってきました。
そして1988年よりエルメスの靴のデザインを手がける、ピエール・アルディによるアーティスティックなデザインも、特別感をもたらす秘訣。コンテンポラリーバレエのダンサーとして活動した経緯をもつピエール・アルディは、フォルムやボリューム、動きを芸術的なクリエーションの根幹としています。アルディが手がけるブーツは、足に負担をかけないフォルムで日常のシーンを美しく彩ります。
エルメスの伝統とモダンな感性が融合した、サイドゴアブーツ「フォーエバー」と、ハイブリッドブーツ「フロランス」。その魅力をたっぷりとお届けします。
新名品ブーツ1■:進化系ソールのサイドゴアブーツ
これからの季節に欠かせない、モードな雰囲気と快適さを両立させたエルメスの新作ブーツ「フォーエバー」。サイドゴアのアッパーと、クレープソールのコントラストが印象的な「フォーエバー」は、合わせる服を選ばない万能な逸品です。
クレープソールは、ボリュームのある見た目とは裏腹に、軽やかさも魅力的。耐久性が高く、環境に優しい素材であることも特筆すべき点です。
大人仕様のサイドゴアでカジュアルを一新!
艶やかなブラックカーフと美しいトウの曲線が、カジュアルな足元に気品をもたらします。足首にキュッとフィットするフォルムで、パンツはもちろん、フレアスカートの足元に合わせるのもおすすめです。
両サイドにゴムのマチが施されているので、ジップなしでも着脱しやすく、アクティブな日に活躍します。
環境に優しいクレープソールが新鮮
クッション性の高いクレープソールは、環境に優しい素材を使用。クレープにはちりめんといった意味があり、凹凸のあるシボをつけることで、地面をしっかりグリップするように工夫されています。
新名品ブーツ2■:モダンな配色のハイブリッドブーツ
軽やかなベージュのショートブーツ「フロランス」は、冬の着こなしを軽やかに仕上げるパワーに満ちています。ストレッチ性の強いとシープスキンの「シェーヴル・ヴェロア」を用いることで、まるで「第二の肌」のようなフィット感を実現。アッパーの「ベージュ・コビ」色が、重たくなりがちな冬の装いをフレッシュに仕上げます。
ほっそりとした筒周りで足首のラインを美しく見せるのも「フロランス」の特徴です。今季のトレンドでもあるボリュームのあるフレアスカートやプリーツスカートの足元にも最適で、全身のバランスをすっきり整えてくれます。
内側にジップを施すことで、足入れもしやすく、まるでニットブーツのようなフィット感を叶えてくれます。ジップには同素材のタブ付きで、細部まで凝ったつくりに。
フィット感抜群のスマートなシルエット
トウの部分は、ローファーのようなパーツが施され、個性が光るエッセンスに。また、ブラック×ベージュの配色がモダンな雰囲気を加速させます。艶感のあるブラックレザーを施すことで、メリハリのきいた印象に。
本格派のラバーソールでタフな印象に
ワークブーツや登山ブーツのような凹凸のあるラバーソールで、歩きやすいのもうれしい点です。ソールの中央には、エルメスのアイコニックなモチーフのひとつでもある、ピラミッド型のスタッズ「メドール」が施され、おしゃれ心を刺激します。
冬のおしゃれに高揚感をもたらす、エルメスのショートブーツ「フォーエバー」と「フロランス」。ともに上質さと遊び心、機能美を兼ね備えた新名品です。
レザーブーツは、馬具作りの歴史をもち、スポーツを愛するエルメスならではのオブジェ(アイテム)であり、お手入れしながら長く愛用できるのも大人の心を惹きつける理由。この冬はお気に入りのブーツを主役にした新しいおしゃれに、ぜひ挑戦してみてください。
※掲載した商品は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 大原敏政(aosora)
- WRITING :
- 川口夏希(NTK CREATIONS)