トレンドに関係なく辛口カジュアル派の定番ボトムであるカーキのパンツは黒と同様使い勝手が抜群! 世界のおしゃれ賢者たちの履きこなし術を見ていきましょう。
■1:カミーユ・シャリエールは…×ヴィンテージ風ライダースで切れのよさが際立つ秋カジュアルが完成
ロンドンを中心に活動するファッションジャーナリスト、カミーユ・シャリエールが、2022年9月末にパリで見かけられたときの着こなしです。白Tシャツにライダースジャケットを重ね、ボトムにカーキパンツを合わせていました。コットン素材と思われるカーキのパンツはヴィンテージ風の味わいが出たレザーライダースと、両方ともくすんだ色味でなじみよくマッチします。トップスがダークめなので、パンツに明るい色味のカーキを投入すると、全身が重たく見えず軽快さがアップ。仕上げにメタリックのバッグで、輝きを足していることも迫力が出るだけでなく、くすみ系配色を華やいで見せるのに効果的なので、おすすめです。
■2:エミリア・デ・ポレは…落ち感のいいワイドパンツならフェミニンさが漂った辛口エレガンスに
スウェーデンのファッションエディターでありデザイナーも務めるエミリア・デ・ポレは、ストックホルムでキャッチされていました。白シャツにベージュのボンディングジャケットというベーシックな合わせに、カーキのワイドパンツをコーディネート。コンサバなトップスの組み合わせに同じトーンの白やベージュのパンツだと、さらに落ち着いてやや老けた印象にも。カーキを組み合わせることでピリッとスパイスが効いて、こなれ感が盛り上がります。素材がやわらかかつ、ワイドシルエットだから、女性らしいムード満点です。かなりのBIGサイズのベルトのバックルが、気になるウエスト周りのカバーになるデザインというのも嬉しい限り。
■3:エリカ・ボルドリンは…パールとのテイストミックスにこなれムードが香って
インフルエンサーであり、ヴィーガンスキンケアブランド『Honieh Beauty』の創設者でもあるエリカ・ボルドリン。N.Y.でSNAPされた日は、ざっくり編みのブラウンのカーディガンのボトムとしてカーキのコットンパンツをセレクト。そして足首をちらっと見せられるよう、ロールアップしていました。カジュアルな素材感が上下ともお似合いで、ブラウンのリッチさによって、カーキをより引き締まって見せています。ブラウン×カーキは、黒×カーキよりまろやかで優しい雰囲気に。さらにシックさにあふれ、秋らしさも抜群です。そして清楚なパールのネックレスがテイストミックスになり、余裕のあるこなれたおしゃれを印象づけます。顔周りがパールによって華やいで見えることも、重要ポイントに。
カーキのパンツを、秋のおしゃれに取り入れていた3人にスポットを当てました。トップスとの配色や小物アレンジなど、切れのいい印象をもたらすテクニックは見習いたいものばかりです。これからすぐお手本にして、パンツスタイルをブラッシュアップしてください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 佐野有紀